東京23区で治安が良い区、悪い区はどこ?犯罪発生件数から解説

東京23区で治安が良い区、悪い区はどこ?犯罪発生件数から解説

お部屋探しをする際、気になる「治安」。特にはじめて一人暮らしをするときは、なるべく治安が良い街に住みたいと考える人も多いでしょう。うっかり治安が悪い街に住んでしまうと、安心して暮らせないかもしれません。

本記事では、警視庁が公開している犯罪発生件数をもとに、東京23区の治安が良い区と悪い区の上位5区をランキング形式で解説します。東京に住む際の街選びに迷ったときには、ぜひ参考にしてみてください。

街の治安の良さはなぜ重要か

お部屋探しをする際、交通や生活の利便性と同様、またはそれ以上に街の治安の良さが重要なポイントとなってきます。
せっかくの東京での新生活。安全な街で快適に暮らしていきたいですよね。住む街の治安によって暮らしやすさは大きく変わります。

  • 治安が良いと安心して長く住める

毎日通る道や駅周辺が明るく安全であれば、日々身の危険などの心配をすることなく穏やかな生活が送れます。”不安を感じることなく住める”という点は、引越し先でより良いライフスタイル送る上では欠かせない条件です。

  • 治安が悪いと心穏やかに暮らせない

周辺地域の治安と近隣住民の民度が悪いと、不快な目に遭うこともあり心穏やかな生活が難しくなります。特に女性の一人暮らしの場合、街灯の少ない夜道を通るのには不安を覚えることでしょう。お部屋探しの際は、オートロックや防犯カメラなど物件そのもののセキュリティ面を重視しがちですが、そもそも街の治安が良くなければいくら物件のセキュリティ面が充実していても、安心して暮らせるとは言い切れません。

犯罪発生件数ランキング

犯罪件数合計 人口 犯罪発生率
23区全体 57,089件 9,679,649人 0.59%
1位 文京区 808件 239,750人 0.34%
2位 杉並区 2,041件 586,718人 0.35%
3位 練馬区 2,819件 750,534人 0.38%
4位 世田谷区 3,973件 938,427人 0.42%
5位 品川区 1,818件 419,029人 0.43%
6位 板橋区 2,563件 581,246人 0.44%
7位 大田区 3,361件 741,356人 0.45%
8位 足立区 3,212件 692,748人 0.46%
9位 江東区 2,537件 523,641人 0.48%
10位 江戸川区 3,369件 691,458人 0.49%

11以下はこちら!
順位 自治体 犯罪件数合計 人口 犯罪発生率
11位 荒川区 1,078件 216,784人 0.50%
11位 目黒区 1,417件 284,660人 0.50%
13位 葛飾区 2,290件 451,007人 0.51%
14位 中野区 1,843件 342,272人 0.54%
15位 北区 2,005件 352,794人 0.57%
16位 墨田区 1,817件 272,506人 0.67%
17位 港区 2,228件 258,099人 0.86%
18位 豊島区 3,191件 298,207人 1.07%
19位 台東区 2,354件 212,194人 1.11%
20位 渋谷区 2,932件 242,224人 1.21%
21位 新宿区 4,421件 346,705人 1.28%
22位 中央区 3,156件 170,504人 1.85%
23位 千代田区 1,856件 66,786人 2.78%

※警視庁公表の「令和3年度 区町村別犯罪件数データ」と、各自治体の令和3年度末の人口数を基に、犯罪発生数を算出してランキング付け

犯罪発生件数から見た、東京で治安が良い区ランキング

1位:文京区

東京23区の中で犯罪率・犯罪発生件数がダントツで低く治安が良い街として有名。風俗店やパチンコ店が他の区に比べて極めて少なく、多くの学生やファミリー層が暮らしています。由緒ある神社・仏閣や歴史ある建造物も数多く、都心にありながら、緑が多いのも魅力です。大学や高校を始めとする学校施設が多い文教地区であり、筑波大学やお茶の水女子大など由緒ある高校や大学が多くセレブ層に人気の街です。そんな理由から民度が高い点も治安の良さに繋がっています。

2位:杉並区

東京23区のなかでも全体的に大きな犯罪・路上犯罪が少なく、閑静な住宅街が広がり一人暮らしからファミリーにまで人気があります。侵入窃盗や自転車・オートバイ盗難がやや多い点に注意が必要ですが、こちらは戸建てや路上駐車がターゲットになっています。 高円寺や阿佐ヶ谷など商店街が充実している街や、荻窪のように大型商業施設がある街もあります。 都心へのアクセスも良く、住み心地・利便性共に良い街といえるでしょう。

3位:練馬区

繁華街や歓楽街がないため大きな事件や犯罪が少ないです。静かで暮らしやすいことから長年住んでいる地元の人が多い点も治安の良さにつながっています。街中の緑の多さや広大な公園、駅前や商店街の充実したショッピング施設によりファミリー層の人気が高く、区内在住・在学の小・中学生全員に防犯ブザーを配布するなど、子ども向けの防犯対策にも力を入れています。

4位:世田谷

東京23区の中でも面積が広く、ほぼ全域が閑静な住宅街となっています。高級住宅街も多く大使館や有名人が多く住んでいるため、警察による警備が厳重です。街頭だけではなく各家庭の玄関にも防犯カメラが設置されていることが多く、治安の良さが保たれています。子育て支援やサポート、子どもの安全面に対する制度や対策も充実しているため、育児しやすい街としても高い人気を誇ります。 自然も多く公園も充実しており、ペットや小さな子どもがいるファミリーにオススメの街です。

5位:品川区

ウォーターフロントにオフィスビルが建ち並ぶ景観が特徴的な一方、庶民的な商店街も活気があり多様な顔を持ちます。古くから交通の要衝として、首都・東京の玄関口にふさわしい風情のあるエリアです。また、待機児童が少ない地域としても有名で、子どもの安全確保の施策も多く実施されており子育て世帯にとっても魅力的な街となっています。自治体と地域の人たちが一体となった防犯対策を実施中です。

犯罪発生件数から見た、東京で治安が悪い区ランキング

1位:千代田

東京都の中心部に位置する区で、日本の政治・経済・文化の中心地。交通のアクセスも良く、ビジネスだけでなく、ショッピングやグルメも楽しめる街となっています。しかし、人口に対しての犯罪発生率は高くほぼ毎年と言っていいほどワースト1位…。千代田区は他の区と比べ人口が極端に少ないエリアとなっていることもあり、犯罪認知件数自体は他の区と比べて少ないものの、1000人あたりで見ると犯罪発生率が多くなる傾向があります。また、観光地やターミナル駅がある「東京」と「秋葉原」があることも犯罪件数増加の一因となっています。

2位:中央

中央区はオフィス街で人口が少ないこともあり、犯罪発生率にするとワースト2位となっています。詐欺や略奪横領、知能犯などの件数が多いようですが路上犯罪系は少ないため、普通に住む分には安心して暮らせます。とくに浜町駅・東日本橋駅周辺は、犯罪件数が少なく治安が良いようです。中央区では子どもが安心して暮らせる環境づくりや子育て支援も実施されており、犯罪件数に対して住み心地は悪くないと言えます。商業施設も数多く点在しており、買い物がしやすいのも特徴です。

3位:新宿

新宿区は、暴行や傷害・路上強盗などの犯罪の多さが顕著です。特に、都内最大規模の歓楽街「歌舞伎町」は風俗店やパチンコ店などが密集し治安の悪さで有名です。コリアンタウンとして有名な「新大久保」周辺も外国人経営の飲食店が多く、文化の違いから度々トラブルが起きています。一方、四ツ谷や神楽坂エリアなどは犯罪発生件数も少なく、落ち着いた街並みをが保たれ治安が良いとされています。下落合駅周辺はも静かな住宅街となっており、場所によって治安の良し悪しにはバラつきがある区となっています。

4位:渋谷

大きくわけて渋谷・原宿・代々木の3つのエリアで構成。繁華街・観光地で商業施設が多いことも影響し、不特定多数の人が集まりやすい場所となっているため治安は悪いと言えます。万引きや自転車窃盗・暴行や傷害などの犯罪が多い傾向にあり、女性や子どもは夜歩く際などに注意が必要かもしれません。しかし、町丁別に見ると治安が悪いところばかりではなく、広尾・東・松濤・上原などは他の地域よりも犯罪件数は少なめです。渋谷区独自での防犯対策もなされており、24時間365日、広範囲な警戒が可能である青色防犯灯付きパトロール車での区内全域のパトロールや、通学路などへの防犯カメラの設置など区としての治安改善意識は高いようです。

5位:台東

人口に対しての犯罪発生率が高い傾向にありますが、治安が悪いとされるエリアは上野や浅草などの外国人観光客が多いエリアとなります。そのような繁華街・観光地では万引きや自転車窃盗などが起きやすい傾向があり、パトロールや防災無線などを活用して安全対策は実施されていますが、やはりトラブルが多発しているようです。一方、繁華街以外の住宅街エリアはそこまで治安が悪いわけではなく、穏やかな下町情緒が残り住みやすさにも定評があります。女性の一人暮らしや子育て世帯は繁華街から離れた場所に住まいを探せば安心して暮らせるかと思います。

東京で治安の悪い街に住まないためには

家賃の安さだけを重視しない

住まい探しにおいて家賃の安さは重要ですが、安さばかりを重視すると治安の悪い街を選んでしまいかねません。家賃相場が近隣より安いエリアは安いだけの理由があります。交通・生活利便性の低さはもちろん、治安が悪い場合もそのエリアの家賃相場を下げる要因となっています。地方からの引越しなどで土地勘のない方は特に家賃相場だけで居住エリアを決めることがないように注意しましょう。同じ駅でも出口が違うだけで街の雰囲気や治安がまったく異なる場合もありますので、その街の特性を事前に調べておくと失敗がないかと思います。家賃相場が低いなと不安を感じたら不動産屋さんに聞いてみても良いでしょう。

犯罪情報マップを確認する

警視庁が公開している「犯罪情報マップ」を確認するのもおススメ。大きく分けて「前兆事案情報」「アポ電情報」「犯罪情報」の3つがわかります。

  • 前兆事案情報 … 子どもと女性に対する声かけ・つきまといの発生情報
  • アポ電情報 …「オレオレ詐欺」などの発生情報
  • 犯罪情報 … 侵入窃盗や車上ねらいといった刑法犯の発生情報

上記の犯罪の発生状況を地図上で確認することができます。

前兆事案情報は一人暮らしの女性や子育て世帯のお部屋探しに重宝するかと思います。また、同マップでは町丁名単位の犯罪発生状況の確認が可能。同じ区内でも”犯罪発生件数が多いエリア”と”そうでないエリア”といったより細かいエリアで治安を確認したいときに役立ちます。

夜道の街灯の多さを確認する

一人暮らし女性や仕事で帰りが遅くなる人は、夜道の街灯の多さを確認しておくと良いでしょう。なぜなら昼と夜では集まっている人の層や雰囲気がまったく違う街があるからです。昼間はお店も開いており人通りが多くても、夜は人通りがなく道が暗くて心細いということもあり得ます。実際の帰宅時間に周辺や駅からの道を歩いて確認しておくと安心です。街灯や人通りが少ない暗い夜道はひったくりなどの犯罪を誘発しかねるため、犯罪を抑制する働きをもつ街灯の数の多さは要チェックです。

歓楽街近くの物件は避ける

心穏やかな暮らしを望むならば、歓楽街の中やその周辺に建つ物件への入居は極力避けた方が得策です。駅から近くて便利など条件の良い場合もありますが、飲み屋が多い分酔っ払いやキャッチへの不安があったり、生活上での騒音トラブルにあう可能性も高くなります。歓楽街周辺の物件には夜職の人が多く住む傾向にあるため、生活リズムの違いから建物内外の騒音にも悩まされるなど後々のトラブル発生が考えられます。

内見時に物件周辺を歩いてみる

内見時には実際に街を歩いて周辺環境を確認しておくことをおススメします。周辺環境がいかに整っているかどうかはお部屋を決める重要な判断基準になります。周辺を歩くことで物件図面だけではわからない、街の雰囲気を掴むことができます。ゴミがたくさん落ちている・犯罪に対する注意喚起の看板が多くみられるようなエリアは治安が良くない可能性が高いので注意しましょう。

ファミリー世帯が多いエリアを選ぶ

ファミリー世帯にが多く住むエリアを選ぶのも治安の悪いエリアを避ける手です。子育て中の人は、子供を安心して育てられるよう、治安面を重視して居住エリアを選ぶ傾向にあります。そのため治安が良い場所にはファミリー世帯が多く住んでいるといえます。

まとめ

お部屋探しをするとき、周辺エリアの治安にも気を配ることで入居後の暮らしやすさが違ってきます。安心して住むためにはその街の治安は重要です。治安が悪い区といわれていてもごく一部のエリアだったりするので、”エリアごとの犯罪発生件数を確認する“”実際に歩いて街の雰囲気を知る”などご自身で事前に確かめることで、より自分に合ったお部屋探しができることでしょう。

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