賃貸物件を探す際、どのようなポイントに注意すべきかは、住み心地や生活の快適さに直結するため非常に重要です。しかし、条件や希望が多岐にわたるため、何を優先すべきか迷ってしまうことも少なくありません。
本記事では、賃貸物件を選ぶ際の基本的なポイントや失敗しないためのチェック方法、物件探しのコツを詳しく解説します。迷ったらぜひ参考にしてください。
賃貸物件の選び方の基本的なポイントとは
賃貸物件を選ぶ際に押さえておきたい基本的なポイントは、主に「家賃」「立地」「設備」の3つです。まず、家賃は月々の支出に大きな影響を与えるため、無理のない範囲で選ぶことが重要です。目安として、月収の3分の1程度に抑えるのが理想的です。
次に立地です。通勤や通学に便利なエリアであるかどうか、生活に必要なスーパーや病院が近くにあるかも考慮すべき要素です。さらに、周辺環境の治安や騒音レベルも重要なポイントとなります。
最後に設備です。賃貸物件は物件によって設備が異なりますので、自分の生活スタイルに合ったものを選びましょう。例えば、インターネット回線が必須ならば、光ファイバー対応物件かを確認する必要があります。これらの基本的なポイントを押さえておけば、物件選びで大きな失敗を避けることができます。
コスパの良い物件の選び方
コストパフォーマンスの良い物件を選ぶためには、家賃だけでなく初期費用や維持費なども含めた総合的なコストを比較することが必要です。たとえば、管理費や共益費は毎月の支出に含まれるため、家賃が安くてもこれらが高ければ総支出が増える可能性があります。
さらに、礼金や敷金が高い物件は初期費用が膨らむため、予算を超える可能性があります。加えて、更新料があるかどうかや、仲介手数料の有無もチェックしておくべきです。
また、光熱費が高くなる可能性がある築年数が古い物件より、最新の設備が整っている物件の方が結果的にコスパが良い場合もあります。
一方、少し郊外の物件を選ぶと家賃が安くなることが多く、都心の物件よりも同じ予算で広い物件を借りることができます。こうした観点から、コストと利便性のバランスを取りながら賢く選ぶことが重要です。
人気エリアにある物件の選び方
人気エリアに住むことは、利便性が高い反面、家賃が高騰しがちです。人気エリアの物件を探す際は、まず「エリア内でも少し外れた場所」や「隣接エリア」を検討するのがおすすめです。たとえば、駅近の物件は家賃が高いことが多いですが、徒歩15分程度離れた場所では家賃が下がることがあります。
また、人気エリアの物件は需要が高いため、競争も激しくなります。したがって、早めの物件情報の収集と、即決できる準備が必要です。エリア内でも家賃が手頃で、自分の生活スタイルに合う物件を見つけるためには、周辺の相場を事前に把握しておくことが大切です。
間取りや設備条件を優先した選び方
賃貸物件を選ぶ際、間取りや設備条件は非常に重要な要素です。例えば、1Kと1LDKでは部屋の広さだけでなく、使い勝手が大きく異なります。リビングをしっかりと確保したい場合は、1LDK以上を選ぶのがおすすめです。
設備面では、キッチンの使いやすさやバス・トイレの独立性、収納スペースの広さなどを確認することが重要です。また、エアコンや照明などの設備が設置されているかも、後々の生活費を抑える上でチェックしておくべきポイントです。設備にこだわることで、毎日の生活が快適になるだけでなく、引っ越し後の追加費用を抑えることができます。
失敗しない賃貸物件の選び方とチェックポイント8選
賃貸物件を探す際に、失敗を避けるための具体的なチェックポイントを8つ紹介します。これらを事前に確認することで、物件選びでの後悔を最小限に抑えることができます。
家賃以外の費用で毎月どれくらい必要かを確認
物件の家賃だけでなく、毎月の固定費用を正確に把握することが大切です。管理費や共益費、駐車場代なども含めた毎月の総支出を計算し、無理のない範囲で選びましょう。
これから部屋探す予定の人で、これ見落とすと詰むので注意してほしいのだけど、毎月の支払いは『家賃以外に、管理費・保証会社の月額保証料などが必要』だったり、物件によっては『24時間サポ・火災保険が月額払いで必須』になってる物件もあるので物件選びの段階で見落とさないように注意です。 pic.twitter.com/y51hcOY5jR
— ほんねこ🏡ホンネ不動産(東京&大阪) (@honnefudousan) March 14, 2024
内見に行く前にGoogle MAPで周辺を見ておく
内見前に、Google MAPで周辺環境を確認しておくことは時間の節約にもつながります。最寄りのスーパーやコンビニ、公園などの利便施設の距離や、騒音が気になる可能性のある道路や工場の有無をチェックしましょう。
駅から物件までの道のりは歩いてチェック
実際に住む際には、駅から物件までの距離や道のりが大きな影響を与えます。徒歩何分と記載されている距離が実際にはもっと長く感じることもあるため、自分の足で歩いて確認しておくのがベストです。
内見に行ったらメジャーで測る
部屋の広さは実際に見た目だけではわかりにくいことがあります。内見の際にメジャーを持参し、収納スペースや部屋のサイズを測定して、家具や家電がきちんと配置できるか確認しましょう。
部屋の間取りや設備が募集資料と相違ないか確認
募集資料に記載されている間取りや設備が実際と異なる場合があります。内見時には、必ず現地で間取り図と照らし合わせながら確認し、気になる点があればすぐに質問しましょう。
コンセントの配置や光コンセントの有無
コンセントの配置は、生活の利便性に大きく影響します。家具の配置を考慮しながら、コンセントの数や位置が適切か確認しましょう。また、インターネットを利用する場合は、光コンセントの有無も重要なポイントです。
エアコンや照明器具が設備として設置されているか確認
物件によってはエアコンや照明器具が設置されていないことがあります。これらを後から購入すると費用がかかるため、内見時に設備として含まれているか確認しておくことが大切です。
共有部分の清潔さや管理がしっかりされているか
物件の外観やエントランス、廊下などの共有部分の清潔さや管理状況も、物件選びの重要なポイントです。特にゴミ置き場や郵便受けの管理がしっかりしているか確認することで、物件の管理状態がわかります。
賃貸物件の選び方に悩んだら?希望条件で物件が見つからない場合の対処法
物件選びに悩んだ時、希望条件を見直すことが重要です。理想の物件が見つからない場合は、次の対処法を試してみましょう。
【1】希望の条件を紙に書き出し整理する
まず、希望条件を具体的に紙に書き出し、何が本当に必要なのかを整理します。この作業を行うことで、自分にとって重要なポイントが明確になり、物件選びがスムーズに進みます。
【2】譲れない条件に優先順位をつけ妥協ポイントを見つける
すべての条件を満たす物件が見つからない場合、譲れない条件と妥協できるポイントに優先順位をつけましょう。例えば、立地は譲れないが、設備はある程度妥協できるなど、柔軟に考えることが大切です。
【3】自分で整理できない場合は不動産屋さんに意見を聞いてアドバイスをもらう
自分だけで判断が難しい場合は、信頼できる不動産屋さんに相談するのも一つの方法です。プロの視点からアドバイスをもらうことで、新しい視点が得られ、最適な物件に巡り合える可能性が高まります。
物件選びでよくある失敗パターン
物件選びでのよくある失敗パターンを知っておくことで、同じ過ちを避けることができます。
立地にこだわった結果、部屋の設備条件などを見落としてしまった
立地にこだわりすぎると、部屋の設備や間取りに妥協してしまい、生活が不便になることがあります。バランスを取ることが重要です。
部屋の間取りや設備を重視した結果、場所が勤務先から遠くなり通勤が大変に
理想の間取りや設備を追求しすぎて、結果的に勤務先や学校から遠くなる物件を選んでしまうことも。通勤・通学時間を考慮した選択が必要です。
立地も部屋の設備や間取りもバッチリだったが、隣人の生活音が響く物件だった
部屋自体は完璧でも、隣人の生活音や騒音が気になる物件は生活の質を低下させます。壁の厚さや周囲の住民の生活スタイルも確認することが重要です。
自分の希望条件を全て満たす物件を見つけたが初期費用が予算を超え
完璧な物件を見つけても、初期費用が予算を超えてしまうことがあります。事前に費用面も確認しておくことが、理想の物件に住むためには欠かせません。
他にもこんな失敗例があります↓
これから一人暮らしする予定の人へ。
引っ越しの失敗あるある6選まとめました pic.twitter.com/KCtoILAZdM— ほんねこ🏡ホンネ不動産(東京&大阪) (@honnefudousan) August 3, 2024
まとめ
賃貸物件を選ぶ際には、家賃、立地、設備の3つの基本ポイントを押さえた上で、コストパフォーマンスや周辺環境、内見時のチェックポイントをしっかり確認することが大切です。また、希望の条件にこだわりすぎず、優先順位をつけることで、より良い物件を見つけることができます。失敗しないためには、事前の準備と現地での細かい確認が成功への鍵です。
他にも物件選びで確認しておきたいpointまとめ記事:家賃・初期費用関連
他にも物件選びで確認しておきたいpointまとめ記事:間取り・設備関連
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