内見時は部屋のどこを採寸すべき?必要な持ち物とあると便利なアイテム9選

内見時は部屋のどこを採寸すべき?必要な持ち物とあると便利なアイテム9選

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

内見をスムーズに進めるために準備すべき持ち物は?

内見において重要なのは、より多くの情報を収集して限られた時間の中で物件の状態を把握すること。それによって引越し後の具体的な生活イメージを膨らませることができます。そのためにも事前の準備がポイントになってきます。

内見時の確認点で例えば部屋の寸法。図面などで大まかな形は把握できますが、内見時に”メジャー”と”メモ”があれば計測した結果を書き入れていくことができますし、後から「この部分にはこの家具を配置できる」「こちらの物件はレイアウトが難しそうだな」など、イメージしながらの比較検討が可能です。

必要になるアイテムの要点を押さえて準備をしていけば、短い時間の中でも物件の情報をしっかり収集することができます。

今回は、内見時に押さえておきたい確認ポイントや持っていくと便利なアイテムをご紹介いたします。

内見時よくある例

内見時によく起こる例では以下のようなことが挙げられます。

  • 実際のお部屋の印象がイメージと違った
  • 騒音が気になった
  • 参考画像では見えない汚れや傷があった

数年単位で住むことになるお部屋になりますので、内見可能なお部屋はしっかり内見しましょう。

ただし、”居住中のお部屋で先行契約のみ可能な物件”や”複数申込が入っており順番待ちの物件”など内見不可な物件もあることをご承知おきください。

服装の指定はあるのか

普段通りの私服で問題ありません。ただお部屋を隅々まで見るため動きやすい服装がおススメです。

入居審査に影響する可能性がありますので、「オーナー様立ち会い」「管理会社の担当者の方が立ち会い」で内見をする必要がある場合は、入居希望者の情報を共有することが目的(事前にどういった方が入居されたいのかを確認するなど)であったりするため、ジャージやスウェットなどラフすぎる服装や汚れの目立つ服などは心象的に悪くなってしまう可能性が高くなるので避けましょう。

内見にかかる時間は大体どれくらい?

内見に行く物件の件数によって異なりますが、大体お部屋の中と共有部分のチェックで20分前後あれば一つの物件は内見終わるかと思います。(細かく採寸などを行う場合は別途+10分〜20分はかかると思っていた方がいいです)また、依頼する不動産屋さんによって異なりますが一般的には、不動産屋さんの店舗に行ってから物件に移動するパターンが多いです。 物件に到着したら不動産屋さんとお部屋を内見して、そこでお部屋が気に入れば再度店舗に戻り申込手続きという流れです。

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内見時に部屋の中を採寸するのを忘れずに!測るべきポイント3選

★採寸ポイント&確認ポイント★

  • 洗濯機:防水パンはあるか、設置スペースは十分か
  • 冷蔵庫:冷蔵庫は扉の開き方(左右どちらになるのか)も踏まえてのサイズ計測。
  • カーテン:窓の数、カーテンレールの幅や高さ

洗濯機置き場

洗濯機置き場の測り方としては、こちらの画像のように、蛇口から防水パンまでの縦の長さがどれくらいあるかと、防水パンの横幅と奥行きの長さを測りましょう。

いま一番多く利用されている防水パンの規格は 64cm × 64cm (横幅×奥行き)のものです。

また、ドラム式洗濯機を置きたい人は洗濯機の蓋が開けれるかどうかもイメージしながら確認しましょう。

冷蔵庫置き場&キッチンスペース

ほんねこInstagramから引用

キッチン部分に問題なく冷蔵庫が置けそうな広さであれば測る必要ないと思いますが、ワンルームや1K物件だと冷蔵庫を置くスペースがギリギリの場合があったりするので、内見に行った際に狭いと思ったらすぐ測って確認することをおすすめ。

1人暮らし用の冷蔵庫のサイズは横幅が40㎝~50cmくらいが多いです。 こちらも奥行きと横幅を測りましょう。

また、画像にも書いてるようにコンセント部分やコードの必要スペース、家電の排熱のためのスペース、コンセントの位置も要確認です。

カーテンサイズ

カーテンの長さを間違えると引きずったり、逆に丈が足りなくて光が漏れたりするのでしっかり測りましょう。特にこれからカーテンを注文する場合や、使用中のカーテンが引き続き使えるかどうかを調べる場合にはこの採寸は必須です。

測り方は、左右両端にある固定リングから固定リングまでを横幅として採寸します。 長さはリングの穴から床までの高さを採寸します。

(床をすらないようにするため、実際には1~2cm短いものを購入して下さい)

内見時にお部屋の中で(専有部分)確認すべきポイント

荷物の搬入経路

  • 玄関や廊下の幅(家具家電の搬入に問題ないスペースがあるか)
  • 家具を配置した時、動線に支障がないか
  • 今持っている冷蔵庫・洗濯機が配置可能か

設備面

  • コンセントの数、位置
  • クローゼットの高さや奥行、収納力
  • 自分で購入必要な設備はあるか(証明・エアコン・コンロなど)
  • カーテンレールや扉などに損傷はないか
  • シャワーや水回りの水圧

室内環境

  • 居室の空調や換気機能、日当たりの状況
  • 下水や排水溝から異臭が発生していないか
  • 通信環境(スマホなどの電波状況は安定しているか)
  • 上下左右の部屋の生活音や話し声がどの程度聞こえるか

周辺環境

  • ベランダや窓から覗かれたり侵入されたりするリスクの有無
  • 外部からの騒音がどれくらいか(線路・踏切が近くにないか、周辺道路の交通量など)
  • 周辺住民の雰囲気・年齢層
  • 駅からの実際歩いた時間はどれくらいか
  • 周辺の買い物施設の有無

お部屋の外(共有部分)見るべきポイント

  • ゴミ捨て場や駐輪場が散らかってないか
  • 廊下の掲示板などに張り紙が貼られてないか
  • 希望の設備が問題なくついてるか

内見のときに持っていきたい便利なアイテム5選

  • 物件情報・間取り図など
  • メジャー
  • スマートホン(フル充電で)
  • メモ帳とペン
  • 配置したい家具家電のサイズリスト(下記参照)

引越し先へ持っていきたい各家具・家電のサイズを測ってリスト化

引越し先に配置したい家具・家電が問題なく設置可能であるかサイズを確認しておくことはとても重要。特に以下の大型家具・家電は事前に測ってリスト化しておくと良いでしょう。

<家具>

  • ベッド
  • ソファ
  • テレビ台
  • 本棚
  • カーテン

<家電>

  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • テレビ
  • 電子レンジ

内見のときに使える有能アプリ4選

1.コンパスアプリ

各部屋がどの方角に窓が付いてるか確認するために使用。日当たり重視の方は特に必須です。

方角によって部屋への日の入り方が変わってきますので、自分のライフスタイルにあわせた日当たりを確認しておきましょう。

  • 東向き:朝日が入って目覚めることのできる寝室が良い
  • 西向き:西日は出来るだけ避けたいor綺麗な夕日を見たい

2.ストップウォッチ

実際に駅から歩いて物件までの分数を確認したい時に使用。物件資料では一般的に1分80mで最短距離から計算した所要時間を記載している場合が多いため、一度ストップウォッチを使って自分の足で歩いての所要時間を測ってみると良いかと思います。

3.メモアプリ

メモ帳を忘れた場合は、スマホ搭載のメモアプリを使用すると便利です。

4.懐中電灯(スマホ搭載のもの)

夕方に内見に行くと部屋の中が真っ暗な場合があり、電気がつかない場合もあるので役立ちます。

その他のアイテム

【スリッパ】

基本的にスリッパは不動産会社の方が用意してくれる場合がほとんどです。もしくは、内見する賃貸物件にすでに置いてある場合もあります。不特定多数が接触したものを使うことに抵抗のある方は自分で用意しておくのもあり。

身分証明書と収入証明書

お部屋の申し込みに必要な書類。これらを事前に揃えておけば、気に入った物件があった際に内見後すぐ申し込みが可能です。

繁忙期では物件の募集状況が常時大きく変わります。事前に必要書類を用意してくことで、気に入ったお部屋を確保しやすくなります。

まとめ

後悔しないお部屋探しのためにも、内見は非常に重要です。実際に入居した際に、イメージと違った、家具が置けない、住み心地が悪いなどといったことが無いように、ポイントを押さえてしっかりとお部屋の状況を確認しておきたいものです。

また、良い物件は他にも引越し先として検討している人も多く、早い者勝ち状態です。決断が1日遅れることで他の人の申し込みが入ってしまったなんてことも多いため、気に入った物件を逃さないためにも内見時に必要な持ち物を把握し、1回の内見で迅速に物件の良し悪しを見極められるように準備しておくと良いですね。

▼現在お部屋探し中の人や、これから部屋を探す予定の人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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