賃貸物件を探す際、後悔しない部屋選びをするためには、内見が非常に重要です。しかし、初めて内見をする方や、多忙な方にとって、どのポイントを確認すべきかがわからないことも多いでしょう。
そこで今回は、内見時に確認すべき24項目のチェックリストをご紹介します。
この保存版のチェックリストを活用すれば、希望の物件を見つけるための重要なポイントを漏れなく確認でき、納得のいく部屋選びができるはずです。
内見の基本とは?当日のスケジュールを解説
内見は、物件選びの中で最も実践的なプロセスです。インターネットや不動産会社から提供された情報だけではわからない、現地でしか確認できないポイントをチェックする機会でもあります。物件の状態や周辺環境をしっかりと確認することで、理想の住まいに一歩近づけるでしょう。
内見のスケジュールの立て方
内見を効率よく行うためには、事前のスケジュール設定が鍵となります。まずは、内見したい物件をリストアップし、それぞれの不動産会社に連絡して予約を取りましょう。複数の物件を内見する場合、移動時間も考慮して、できるだけ近接したエリアで物件をまとめると効率的です。内見の予約は、平日の午前中や土日の早い時間帯が狙い目です。これにより、ゆっくりと物件を確認できる時間が確保できます。
内見は予約してから行こう
内見は、事前に予約をしてから行うことが一般的です。予約をせずに突然訪問すると、物件が見られなかったり、担当者が不在だったりして、無駄足を踏む可能性があります。特に人気のある物件は早い者勝ちの傾向があるため、予約は早めに行いましょう。
予約時に確認すべき事項
内見の予約を取る際には、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。例えば、物件の空き状況や、内見時に確認したい特別な条件(例えばペット可かどうか、大きめの家具家電の搬入が問題なくできるかなど)についても事前に質問しておくと良いでしょう。また、物件の場所が初めてのエリアである場合、内見の前に一度現地を下見しておくと安心レベルが上がります。
賃貸物件の内見に行く前に予約をすることは、スムーズに内見を行うことができ、無駄な時間を削減することができます。予約は、不動産会社のホームページや電話、メールなどを通じて行うことができ、内見希望日の前日までに予約をしておくとより確実です。
予約時には、希望物件の情報、内見希望日時、内見人数、連絡先を伝えてください。また、内見当日は少し早めに行くようにし、身分証明書、印鑑、メジャー、筆記用具を持参すると便利です。準備万端で内見に臨むことで、より効率的に部屋探しを進めることができます。
来店しなくても内見できる不動産屋を使うと効率的
忙しい現代社会では、内見のためにわざわざ現地に足を運ぶのが難しい場合もあります。そんなときには、オンライン内見を提供している不動産屋を利用するのが便利です。オンライン内見では、ビデオ通話を通じてリアルタイムで物件を確認できたり、録画された映像で後からじっくりと見直すことができたりします。
オンライン内見の利点と注意点
オンライン内見の最大の利点は、時間と場所を問わずに物件の確認ができる点です。これにより、遠方に住んでいる方や忙しいビジネスパーソンでも効率よく物件をチェックできます。しかし、映像だけでは伝わりにくい部分もあるため、特に気になる物件については、可能であれば実際に現地を訪れて確認することをお勧めします。また、映像で確認できない細かな部分、例えば壁の傷や床のきしみなどは、現地での内見時に重点的にチェックしましょう。
内見の持ち物や服装について
内見を成功させるためには、事前の準備が欠かせません。特に持ち物や服装については、適切な準備をすることで、スムーズに物件を確認しやすくなります。ここでは、内見に必要な持ち物や服装について具体的に解説します。
持ち物:物件の募集図面・資料
内見時には、物件の募集図面や資料を必ず持参しましょう。これらの資料には、物件の間取りや設備、周辺環境に関する重要な情報が記載されています。内見時に実際の物件と照らし合わせながら確認することで、資料だけでは分からない微細な点に気づくことができます。疑問点があればその場で質問することが大切です。
また、内見後に比較検討するためにも、募集図面や資料は手元に置いておきましょう。
資料を活用した確認方法
物件資料を手元に持ちながら、間取り図と実際の部屋の配置が一致しているか確認することが重要です。また、収納スペースや窓の位置、コンセントの配置なども、資料を参考にしながらチェックしましょう。さらに、資料に記載されている設備が実際に稼働しているか、または存在しているかを確認することも忘れずに行いましょう。
持ち物:メジャー
内見の際には、メジャーがあるととても便利です。特に、家具の配置や収納スペースの確認をする際には、具体的な寸法を測ることで、実際にその家具が収まるかどうかを確認できます。
測っておくべき箇所
メジャーで測るべき箇所としては、まず収納スペースの奥行きや幅、そして天井の高さが挙げられます。次に、家電製品、特に冷蔵庫や洗濯機の設置スペースを測定しましょう。また、廊下や階段の幅を測っておくことで、引っ越し時の搬入経路が問題ないかを事前に確認できます。窓の幅と高さは、カーテンやブラインドを選ぶ際に必要になります。これらの情報は、引っ越し後の生活のスムーズさに直結するため、しっかりとチェックしておくことが重要です。
メジャーで測っておくことで、実際に住んだときに問題なく生活できるかどうかイメージしやすくなります。実際に住んだときに困ることが少なくなり、快適な生活を送ることができるでしょう。
持ち物:顔写真つき身分証明書
内見時には、顔写真つきの身分証明書を持参することが求められる場合があります。これは、不動産会社が本人確認を行うためであり、特に初めて訪れる不動産屋や物件の場合は、必ず持参するようにしましょう。
持参が求められる場面
身分証明書が必要な場面としては、特に初回の内見時や、契約前の最終確認時などが挙げられます。また、セキュリティが厳重なマンションや、高額物件の場合にも身分証明書が求められることがあります。身分証明書としては、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどが一般的ですが、持参する際には、事前に不動産会社に確認しておくと安心です。
その他の持ち物リスト
内見をスムーズに進めるためには、以下の持ち物も準備しておくと良いでしょう。
<持参するべきアイテム>
- 筆記用具とメモ帳:気になった点や質問事項をその場で書き留めるために、メモ帳とペンを持参しましょう。
- スマートフォンまたはデジタルカメラ :内見時に気になった箇所を撮影し、後から見直す際に役立ちます。また、ビデオ通話を利用して遠方に住む家族や友人に物件を見せることもできます。
- 配置したい家具家電のサイズリスト:家具家電サイズをリスト化することで、実際に配置可能か確認するときに便利です。
- ハンカチやタオル:内見時に手汗や汚れを拭くために持参すると便利です。
- 防寒具や日除けグッズ:季節や天候に応じて、長時間の内見でも快適に過ごせるように準備しておきましょう。
内見時の持ち物について、以下のページでも詳しく説明しています。ぜひチェックしてみてください。
内見時は部屋のどこを採寸すべき?必要な持ち物とあると便利なアイテム9選
賃貸の内見でチェックすべきポイント24項目
内見時に確認するべきポイントは多岐にわたります。ここでは、24の重要なチェックポイントを整理し、物件選びに役立つ情報をご紹介いたします。このリストをもとに、内見時に細かい部分までしっかりと確認しましょう。
【共有部分】室外の内見チェックポイント3選
内見時には、物件の共有部分もしっかりと確認する必要があります。ここでは、室外で特にチェックしておきたいポイントを3つ挙げています。
エントランスやポスト付近にゴミが散乱していないか
物件のエントランスやポスト付近は、住民や管理会社の管理状態を確認する上で非常に重要なポイントです。ゴミが散乱している場合、管理が行き届いていない可能性があります。ゴミの有無以外にも、汚れや落書きがないか、植木の管理がされているかなど、細かな点にも注目しましょう。管理状態が悪い物件は、トラブルが発生しやすくなる可能性があります。
確認時の具体的なポイント
エントランスの清掃状況や、郵便物が溢れていないか、管理会社が定期的に清掃を行っているかなどを確認しましょう。また、ポスト付近にチラシが溢れている場合、管理が行き届いていないサインと捉えられます。これらの点を確認することで、物件全体の管理状態が見えてきます。
掲示板に「騒音注意」など貼り出されていないか
共有部分の掲示板も重要なチェックポイントです。特に「騒音注意」や「無断駐車禁止」などの張り紙がないかを確認しましょう。張り紙がある場合は、騒音トラブルが発生している可能性があります。また、管理人や大家さんに騒音について質問してみるのも良いでしょう。
掲示板を確認する理由
掲示板には、管理会社や住民の間でのコミュニケーションが反映されることが多く、物件の雰囲気や住民層を知る手がかりとなります。騒音や迷惑行為の注意喚起が頻繁にある物件は、住環境に不安があるかもしれません。反対に、掲示物が整然としている物件は、住民同士のコミュニケーションが良好である可能性が高いです。
もし、騒音トラブルが発生している可能性がある場合は、その部屋を借りるかどうかを慎重に検討する必要があります。騒音は生活の質を大きく下げる原因となるため、できるだけトラブルのない物件を選ぶようにしましょう。
ゴミ置き場や駐輪場が荒れていないか
ゴミ置き場や駐輪場も、物件の管理状態を知る上で欠かせないポイントです。これらのエリアが荒れていると、住民のマナーや管理体制に問題がある可能性が高いです。
ゴミ置き場と駐輪場のチェック方法
ゴミ置き場では、分別がきちんとされているか、ゴミが溢れていないかを確認しましょう。また、駐輪場では、自転車が整然と並んでいるか、壊れた自転車が放置されていないかなどをチェックします。これらのエリアが清潔で整然としている場合、管理体制がしっかりしている証拠です。
共有スペースは住環境に大きな影響を与えるため、入居前にしっかりと確認することが大切です。
【専有部分】室内の内見チェックポイント17選
物件の専有部分、つまり室内も重要なチェックポイントがたくさんあります。ここでは、見落としがちな細部まで確認するための17のチェック項目を紹介します。
窓や扉がしっかりと閉まるか
窓や扉がきちんと閉まるかどうかは、住み心地やセキュリティに大きく関わります。特に、古い物件では、建て付けが悪くなっていることがあるため、実際に開け閉めして確認することが大切です。ベランダやバルコニーがある場合は、窓や扉の開閉だけでなく、手すりの状態や雨漏りの跡も確認しましょう。
閉まり具合を確認する方法
窓や扉を実際に開閉し、スムーズに動くか、しっかりと閉まるかを確認しましょう。また、鍵のかかり具合や、ドアノブや窓の取っ手が緩んでいないかもチェックします。これらが問題なく作動することを確認することで、安心して暮らせる物件かどうかを判断できます。
収納スペースの有無と大きさ確認
収納スペースは、生活の快適さに直結する重要な要素です。一人暮らしでも、生活に必要な衣類や雑貨、家電製品など、収納したい荷物は意外と多いもの。クローゼットや押し入れ、物置き場の有無とそのサイズをしっかりと確認しましょう。
収納スペースを確認する理由
収納スペースが十分に確保されているかどうかは、引っ越し後の荷物の配置に大きく影響します。例えば、クローゼットの奥行きが浅いと、ハンガーをかけるのに十分なスペースがない可能性があります。実際に収納スペースを開けて内部の広さや高さを確認し、生活必需品が全て収まるかをイメージすることが大切です。
<収納スペースの確認ポイント>
- 大きさ:収納したい荷物量に合わせて、十分な大きさがあるか確認しましょう。
- 数:クローゼットや押入れなど、複数の収納スペースがあるか確認しましょう。
- 高さ:衣類の長さを考慮して、高さに問題がないか確認しましょう。
- 奥行き:収納したい荷物が収まる奥行きがあるか確認しましょう。
- 使い勝手:棚やハンガーパイプ、引き出しなど、収納しやすい機能があるか確認しましょう。
<収納スペースが足りない場合>
- 収納家具を購入する:棚や収納ボックスなどを購入して収納スペースを増やすことができます。
- 部屋の一部を収納スペースとして活用する:ベッド下やソファ下、壁のスペースを有効活用することで、収納スペースを増やすことができます。
- トランクルームを利用する:季節の家電や荷物の量が多い場合は、トランクルームを利用するのも良いでしょう。
騒音が気にならないか確認
室内における騒音は、住み心地を大きく左右する要素です。外部からの音や、隣室からの音が気にならないかを確認するようにしましょう。騒音は住心地を直撃する問題であり、後から解決するのは困難なケースが多いため、内見時にしっかり確認することが大切です。
騒音の確認方法
内見時には、窓を開けて周囲の騒音を確認するのはもちろん、窓を閉めた状態でも音がどれだけ遮断されるかを確認しましょう。また、壁を叩いて音の反響を確認したり、隣の部屋の声が聞こえないかどうかもチェックします。特に、道路に面している物件や、隣の建物が近い物件では、騒音の影響を受けやすいため、注意深く確認することが必要です。
<騒音チェックポイント>
- 道路や線路からの騒音:交通量の多い道路や線路沿いにある物件は、騒音が気になる場合があります。実際に窓を開けて外の音を確認しましょう
- 隣室からの生活音:隣室の生活音は、意外に響きます。特に、上下階の場合は足音や話し声が気になる可能性があります。実際に部屋の中に入って、静かに過ごしてみて、生活音がどのくらい聞こえるかを確認しましょう。
- 空調や設備からの音:エアコンやエレベーターなどの設備から出る音も、意外と気になることがあります。実際に動かしてもらって、音の大きさや種類を確認しましょう。
- 近隣の施設からの騒音:近くにパチンコ店や工場など、騒音を発生させる施設がある場合は、その音の影響を確認しましょう。
騒音は、個人差があるため、実際に自分の耳で確認することが重要です。気になる場合は、内見時に遠慮せずに不動産会社に相談しましょう。
日当たりの明るさを確認
日当たりは、室内の明るさや温度に大きく影響します。内見時には、実際にどれだけの日光が差し込むかを確認しましょう。特に、朝は東向き、昼は南向き、夕方は西向きの部屋が日当たりが良いと言われています。また、窓が大きいほど日当たりが良くなります。
日当たりを確認するタイミング
日当たりの確認は、できるだけ午前中や昼間に行うことをお勧めします。特に、冬場の日当たりや、夏場の暑さの影響を考慮するためにも、季節ごとの日当たりを想像しながら確認することが重要です。また、南向きの部屋は一般的に日当たりが良いとされますが、周囲の建物の影響で実際には思ったほど明るくないこともあるため、現地での確認が欠かせません。
<日当たりのチェックポイント>
- どの時間帯にどのくらいの日光が入ってくるか
- 窓の大きさや方角
- 遮る建物や木々があるか
- 目隠しなどの対策が必要か
不快な臭いがないか確認
室内の臭いも、快適な生活において重要なポイントです。特に、換気が不十分な物件や、古い物件では、カビや排水溝からの臭いが気になることがあります。
臭いの確認方法
内見時には、部屋の中に入ってすぐに感じるにおいをチェックしましょう。換気扇やエアコン、トイレ、キッチン周りなど、特に臭いがこもりやすい場所を重点的に確認します。また、壁や天井にカビが生えていないかも併せてチェックし、異臭がする場合はその原因を尋ねるようにしましょう。
不快な臭いがある場合、原因を特定し、改善できるかどうかを確認しましょう。においが改善できない場合は、他の物件を探すことを検討することも必要です。
コンセントの数と位置を確認
引っ越し先で困らないためにも、コンセントの数と位置はしっかりと確認しておくことが大切です。特に、テレビや冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど、電化製品を多く使用する場所では、コンセントが足りなくて困らないように、事前に確認しておくことが必要です。
もしもコンセントの数が足りなかった場合は、延長コードを使用するなどの方法もありますが、見た目が悪くなったり、コードが絡まったりする原因にもなります。そのため、あらかじめコンセントの数と位置を確認しておき、事前に対策をしておくことをおすすめします。
また、コンセントの位置も重要なポイントです。家具の配置によっては、コンセントが隠れてしまったり、使いにくくなってしまう場合があります。そのため、あらかじめ家具の配置を想定しながら、コンセントの位置を確認しておきましょう。
コンセントを確認する方法
部屋の各所に配置されているコンセントの数と位置を確認し、家電製品をどこに設置するかをイメージしてみましょう。例えば、リビングにテレビや冷蔵庫を置く予定がある場合、それらを設置する場所の近くにコンセントがあるかを確認します。また、スマートフォンやパソコンを使う際に便利な位置にコンセントがあるかもチェックポイントです。
光コンセントの有無の確認
光回線を利用したい場合は、物件に光コンセントがあるかどうかを確認することも重要です。特に、インターネット回線が未設置の物件では、追加の工事が必要になることがあります。
光コンセントの確認方法
内見時に、部屋の壁面に光コンセントが設置されているかを確認しましょう。また、インターネットの契約状況についても不動産会社に確認し、既に回線が引かれているか、または工事が必要かどうかを事前に把握しておくことが重要です。これにより、入居後すぐにインターネットを利用できる環境が整っているかどうかがわかります。
光回線を利用することで、高速で安定した通信環境を手に入れることができます。入居前に光回線の利用を検討している場合は、物件に光コンセントがあるかどうかを忘れずに確認しておきましょう。
携帯電話の電波状況を確認
室内で携帯電話が正常に使えるかどうかも重要なポイントです。部屋によって電波の入り具合が異なる場合があるので、内見する部屋で携帯電話の電波状況を確認しましょう。電波が弱いと、通話やデータ通信に支障が出る可能性があります。特に、鉄筋コンクリート造の建物や地下にある物件では、電波が入りにくいことがあります。
電波状況を確認する方法
内見時に、携帯電話で通話やインターネットの接続状況を確認しましょう。特に、居室やトイレ、キッチンなどの各場所で、電波が安定しているかをチェックします。また、契約している携帯電話のキャリアによっても電波状況は異なるため、自分が利用しているキャリアの電波が強いかどうかも確認することが重要です。
電波状況は、快適な生活を送るために重要な要素です。内見の際に忘れずにチェックしましょう。
照明やエアコンの有無
照明やエアコンが設置されているかどうかも、快適な生活に直結するポイントです。特に、エアコンは設置済みか、または持ち込みが必要かを確認しておきましょう。
照明とエアコンの確認方法
内見時には、各部屋に照明が設置されているかを確認します。特に、天井に照明の配線がない場合は、スタンドライトなどを用意する必要があるかもしれません。また、エアコンについては、部屋に設置済みかどうか、設置されている場合は機能が正常に動作するかを確認しましょう。
照明やエアコンの有無は、物件によって異なりますので、内見時に必ず確認しましょう。設備が整っている物件を選ぶことで、初期費用や毎月の生活費を抑えることができます。
エアコンが設備か残地物かも確認
エアコンが既に設置されている場合、それが「設備」として含まれるのか、「残地物」として扱われるのかを確認することが重要です。
設備と残地物の違い
「設備」として含まれる場合、エアコンが故障した際にはオーナーが修理や交換を行いますが、「残地物」として扱われる場合は、修理や交換が入居者の責任となることが一般的です。そのため、エアコンがどのように扱われるのかを内見時に確認し、不動産会社に質問しておくと安心です。
エアコンが設備なのか残地物なのかを確認することで、入居後の予想外の費用や責任を回避することができます。
セキュリティに問題はないか確認
物件のセキュリティも、安心して生活するためには欠かせない要素です。特に、一人暮らしや女性の入居者にとっては重要なチェックポイントとなります。
セキュリティを確認する方法
玄関ドアにディンプルキーやオートロックが設置されているか、窓に防犯シャッターが付いているかなどを確認しましょう。また、インターフォンがカメラ付きかどうか、共用部分に防犯カメラが設置されているかもチェックポイントです。これらのセキュリティ設備が整っていることで、より安全な生活を送ることができます。
セキュリティ面は生活の安全に関わる重要なポイントなので、しっかりと確認するようにしましょう。
キッチンの使い勝手や調理スペースの広さ確認
キッチンは、生活の中心となる場所です。使い勝手の良いキッチンであるかどうかを内見時にしっかりと確認しましょう。
キッチンを確認する方法
キッチンの広さや、シンクと調理スペースの配置を確認します。また、コンロの数やサイズ、収納スペースの有無も重要なポイントです。例えば、調理スペースが狭すぎると、料理をする際に不便を感じることがあります。実際にその場で動きを確認しながら、自分の生活スタイルに合ったキッチンであるかを判断しましょう。
冷蔵庫置き場の幅・奥行・長さが問題ないか
冷蔵庫の設置場所がしっかり確保されているかを確認することも重要です。特に、冷蔵庫のサイズと設置スペースが合っているかを内見時に確認しましょう。
冷蔵庫置き場を確認する方法
冷蔵庫を置く場所の幅、奥行き、高さを測り、手持ちの冷蔵庫がそのスペースに収まるかを確認します。また、冷蔵庫周りにコンセントがあるかどうかも確認し、設置後の使い勝手が良いかどうかを判断しましょう。
確認すべきポイントは、冷蔵庫を置く場所の幅・奥行・高さの3つです。この3点を測り、手持ちの冷蔵庫がそのスペースに収まるかを確認します。幅は、冷蔵庫の扉を開けても通路を塞がない幅があるか、奥行は、冷蔵庫本体の奥行だけでなく、コンセントや配管などの出っ張りを考慮した奥行があるかどうかを確認します。また、冷蔵庫周りにコンセントがあるかどうかも確認し、設置後の使い勝手が良いかどうかを判断しましょう。
冷蔵庫置き場のサイズが問題ないかを確認することで、入居後に冷蔵庫の設置に困ることを防ぐことができます。
トイレに必要な機能があるか
トイレは、毎日の生活で頻繁に使用する場所であるため、機能性がしっかりしているかを確認することが重要です。
内見の際には、以下のポイントをしっかりチェックしておきましょう。
<トイレの確認ポイント>
- ウォシュレット機能の有無
- 手洗い場の有無
- 収納スペースの有無
- 換気扇
- トイレのスペースが狭すぎないか
- 便座が快適か
また、トイレは清潔さも大切な要素であるため、トイレの床や壁に汚れや傷がないか、水漏れがないかなど清掃状況も確認しておきましょう。
搬入経路が広いか確認
新しい物件に引っ越す際、家具や家電を搬入するための経路が十分に確保されているかを確認することが重要です。
搬入経路を確認する方法
内見時に、エントランスから部屋までの通路やエレベーターのサイズ、階段の幅などを確認しましょう。特に、大型の家具や家電を持ち込む予定がある場合、それらがスムーズに搬入できるかを確認しておくことが大切です。また、物件によっては、引っ越し業者が搬入に制約を受ける場合があるため、その点も併せて確認しておきましょう。
水回りの綺麗さが問題ないか
水回りは生活環境の快適さと衛生面において重要なポイントです。水回りが清潔でない場合、生活の快適さに大きく影響します。
内見時には以下の項目をチェックしましょう。
<水回りチェックリスト>
- シンクや排水口に汚れやカビがないか
- 蛇口やシャワーヘッドから水漏れがないか
- 排水溝に異臭がないか、排水に詰まりはないか
- シンクや蛇口、シャワーの水圧
- バスルームに黒カビや水垢がないか
- トイレに汚れや異臭がないか
水回りが汚れている場合は、今後の生活に悪影響を及ぼす可能性があります。気になる点があれば、必ず不動産会社に確認しましょう。
洗濯機置き場の幅・奥行・長さが問題ないか
洗濯機を設置するスペースが確保されているかを確認することも重要です。特に、洗濯機のサイズと設置スペースが合っているかを確認しましょう。
洗濯機置き場を確認する方法
洗濯機置き場の幅、奥行き、高さを測り、手持ちの洗濯機がそのスペースに収まるかを確認します。また、洗濯機周りに給排水の設備が整っているか、コンセントが近くにあるかも確認しましょう。洗濯機置き場が狭すぎると、設置後に使い勝手が悪くなる可能性があるため、しっかりと確認しておくことが大切です。
<設置しにくい場合の対策>
- 高さを調節できる台を使用する
- 排水ホースを延長する
- 洗濯機パンを設置する
洗濯機の設置には、スペースだけでなく、水回りや電気周りの確認も必要です。内見時には忘れずにチェックしましょう。
バルコニー(ベランダ)の有無
バルコニーの有無も、生活の快適さに影響します。洗濯物を干すスペースや、ちょっとした外の空間を楽しむためには、バルコニーがあると便利です。
バルコニーを確認する方法
バルコニーがある場合、その広さや日当たり、手すりの高さなどを確認しましょう。また、バルコニーの床面が清掃されているか、周囲の建物からの視線が気にならないかもチェックポイントです。バルコニーの有無や状態を確認することで、生活の質が向上するかどうかを判断できます。
バルコニーやベランダは、物件によってサイズや日当たり、プライバシーなど、条件が異なるため内見時に必ず確認するようにしましょう。
【周辺環境】内見時に確認すべきポイント4選
物件の周辺環境も、住み心地に大きく影響します。内見時には、物件自体だけでなく、その周りの環境もしっかりと確認しましょう。ここでは、特に重要な4つのポイントを紹介します。
交通の便が良いか、駅から物件までのルート確認
交通の便は、日常生活の快適さに直結します。物件が駅から徒歩圏内にあるか、公共交通機関のアクセスが良いかを確認しましょう。
交通の便を確認する方法
内見時には、実際に物件から最寄りの駅まで実際に歩いてみることをおすすめします。徒歩の距離や時間、道のりが安全かどうかを確認しましょう。また、バス停やタクシー乗り場が近くにあるかどうかも確認ポイントです。交通の便が良い物件は、通勤や通学に便利で、日々の生活がスムーズになります。
<交通の便チェックポイント>
- 駅から物件までの距離
- 周辺の道幅や交通量
- 物件までの道のり
- 夜間の照明
コンビニやスーパーが近くにあるか確認
引っ越し先で快適な生活を送るためには、周辺環境が整っていることも重要です。特に、コンビニやスーパーなど、日用品や食料品を手軽に購入できる店舗が近くにあるかどうかは、日常生活の利便性に大きく影響します。
コンビニやスーパーを確認する方法
内見時には、物件の周辺を歩いてみて、コンビニやスーパーがどれくらいの距離にあるかを確認しましょう。また、営業時間や品揃えも確認しておくと良いです。例えば、24時間営業のコンビニが近くにある場合、夜遅くや早朝の買い物が便利になります。さらに、スーパーの品揃えが豊富かどうかも、生活の快適さに影響するため、チェックしておきましょう。
<確認ポイント>
- コンビニやスーパーまでの距離:物件の周辺を歩いてみて、コンビニやスーパーがどれくらいの距離にあるかを確認しましょう。
- コンビニやスーパーの種類:コンビニやスーパーの種類もチェックしましょう。24時間営業のコンビニや、品揃えが豊富なスーパーであれば、さらに利便性が高まります。
- コンビニやスーパーの営業時間:夜遅くまで営業しているコンビニやスーパーが近くにある場合、帰宅が遅い人にとって便利です。
コンビニやスーパーが近くにあることは、日常生活を快適にするだけでなく、食費の節約にもつながります。内見の際は、周辺環境にも注意を払って、住みやすい物件を探しましょう。
近くに大きな音を発生させる施設がないか
周辺に騒音を発生させる施設がないかを確認することも重要です。例えば、交通量の多い道路や工場、鉄道の線路などが近くにある場合、騒音が気になることがあります。騒音はストレスや睡眠不足の原因となるため、生活に大きな影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
騒音を確認する方法
内見時には、物件の周囲を歩き、騒音の元となりそうな施設がないかを確認しましょう。また、内見時の時間帯によっては騒音が少なく見える場合もあるため、できれば異なる時間帯に再度確認することをお勧めします。これにより、夜間や早朝の騒音状況も把握できます。
<大きな音の発生源となる施設例>
- 線路
- 高速道路
- 幹線道路
- 空港
- 工場
- ライブハウス
- パチンコ店
内見時に、周辺環境を確認する際には、これらの施設の存在を確認し、騒音が発生する可能性があるかどうかを確認しましょう。また、不動産会社に騒音に関する情報を問い合わせることもできます。
治安が問題ないか確認
物件周辺の治安も、安心して暮らすためには欠かせない要素です。治安が良いエリアであれば、夜遅くの帰宅や外出も安心して行うことができます。
治安を確認する方法
内見時に物件周辺を歩き、街灯の有無や人通りの多さを確認しましょう。また、地元の警察署や交番に立ち寄って、治安に関する情報を尋ねるのも一つの方法です。さらに、インターネットで地域の犯罪情報を調べることも有効です。治安が良いエリアであれば、より安心して生活を送ることができます。
交通の便が良いか確認
交通の便は、日常生活の快適さに直結します。物件が駅から徒歩圏内にあるか、公共交通機関のアクセスが良いかを確認しましょう。
交通の便を確認する方法
内見時には、実際に物件から最寄りの駅まで歩いてみることをお勧めします。徒歩の距離や時間、道のりが安全かどうかを確認しましょう。また、バス停やタクシー乗り場が近くにあるかどうかも確認ポイントです。交通の便が良い物件は、通勤や通学に便利で、日々の生活がスムーズになります。
賃貸物件を選ぶ際に、交通の便は重要な要素です。内見時には、駅からの距離だけでなく、実際のルート、バス停や電車の利便性、主要駅までの時間やアクセス方法などを確認しましょう。交通の便が良い物件は、生活利便性が高く、時間の節約にもなります。自分のライフスタイルに合わせた交通手段の利便性を確認し、快適な住まいを見つけましょう。
内見時にメジャーで測っておくべき箇所
内見時には、家具や家電を設置するスペースのサイズを測るために、メジャーを持参すると便利です。これにより、引っ越し後にスムーズに家具や家電を配置することができます。
メジャーで測るべき箇所
メジャーで測るべき箇所としては、まず収納スペースや冷蔵庫置き場、洗濯機置き場のサイズが挙げられます。また、廊下や階段の幅、エレベーターのサイズも確認しておくと、引っ越し時の搬入がスムーズに行えます。さらに、家具を設置する場所のサイズを測り、事前にレイアウトを考えておくことで、引っ越し後の生活がスムーズにスタートできます。
内見でよくあるQ&A
内見を進める中で、よくある疑問や不安に対して、事前に答えておくことでスムーズに進められます。ここでは、内見に関するQ&Aをまとめて紹介します。
内見はいつ行くのが良い?
内見は、できるだけ早く行くことをおすすめします。人気のある物件はすぐに契約が決まってしまうため、気に入った物件が見つかったらできるだけ早く内見を予約しましょう。
内見に適した時間帯は、物件の周辺環境や日当たりを確認するためにも、できるだけ明るい時間帯に行くことが望ましいです。特に、日当たりや交通の状況を確認したい場合は、午前中や昼間の時間帯に内見を行うのがお勧めです。また、平日と週末で雰囲気が変わることもあるため、可能であれば異なる日にも内見を行うと良いでしょう。
内見は何件行くのがおすすめ?
物件選びにおいて、何件の内見を行うべきかという疑問は多くの人が持つところです。
■ 内見の回数に関するアドバイス
内見の回数は、少なくとも2~3件以上行うことをお勧めします。これにより、物件同士を比較しやすくなり、より理想的な住まいを見つけやすくなります。また、気になる物件があれば、複数回の内見を行うことで、より詳しく物件の状態を確認できます。比較検討することで、物件の良し悪しを見極める目も養われます。ただし、あまりに多くの物件の内見を行ってしまうと、疲れがたまったり、時間がかかってしまうこともあります。そのため、自分のペースを考えながら、無理のない範囲で内見を行うようにしましょう。
内見後に見積もりしたら高かった場合、不動産屋を変えるのはあり?
内見後に見積もりしたら想定金額より高かった場合、不動産屋を変えることは可能です。しかし、いくつかの注意点があります。
まず、見積もりが高くなった理由を把握しましょう。不動産屋に詳細な説明を求め、納得できない場合は交渉することも可能です。
次に、他の不動産屋の見積もりと比較してみましょう。同じ物件でも、不動産屋によって見積もりが異なる場合があります。複数の不動産屋の見積もりを比較することで、よりお得な物件を見つけることができるかもしれません。
ただし、不動産屋を変えることで契約が遅れたり、手続きが煩雑になる可能性もあります。これらの点を踏まえ、納得できる条件で契約できる不動産屋を選ぶことが重要です。
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