西向きの部屋は暑い?向いている人・後悔しやすい人と対策を本音で解説

西向きの部屋は暑い?向いている人・後悔しやすい人と対策を本音で解説

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

「西向きの部屋はやめとけ」という話を一度は聞いたことがありませんか?特に一人暮らしを始める20〜30代の方にとって、家賃の安さは魅力的ですが、夏の暑さへの不安も大きいですよね。

結論から言うと、西向きは決して「ダメな部屋」ではありません。むしろ、あなたのライフスタイルによっては「コスパ最強の当たり物件」になる可能性も秘めています。この記事では、西向き物件のリアルな住み心地と、後悔しないための判断基準を本音で解説します。

結論:西向きの部屋は「生活リズム次第でアリ・ナシが分かれる」

西向きの部屋が「快適な住まい」になるか「後悔する部屋」になるかは、あなたが「いつ、お部屋でどう過ごすか」というライフスタイルによって180度変わります。 決して「ダメな方角」ではなく、特徴を正しく理解して選べば、家賃を抑えつつ満足度の高い暮らしを送ることが可能です。

西向きが向いている人・向いていない人

西向きが「アリ」な人と「ナシ」な人の特徴をまとめました。自分はどちらのタイプに近いか、ご自身の日常を思い浮かべながらチェックしてみてください。

西向きが「アリ(おすすめ)」な人

  • 朝が苦手で、午前中はゆっくり寝ていたい人
  • 午前中は仕事や学校で外出しており、夕方から夜に帰宅する人
  • 冬の厳しい寒さが苦手で、夕方の自然な暖かさを重視したい人
  • 洗濯物を午後から干すことが多く、夕方までに乾かしたい人
  • 家賃を抑えて、趣味や貯金にお金を回したいコスパ重視派の人

西向きが「ナシ(後悔しやすい)」な人

  • 夏の暑さが極端に苦手な人
  • 冷房が苦手で、できるだけ頼りたくない人
  • 在宅ワークなどで、午前中に自然光の中で作業をしたい人(午前中は暗く感じやすいため)
  • 日当たりによる家具や本、大切なコレクションの劣化を避けたい人

家賃の安さだけで選ぶと後悔しやすい理由

西向き物件は、南向きや東向きに比べて家賃が数千円安く設定されていることが多々あります。 しかし、「安いから」という理由だけで決めてしまうのは要注意です。

夏の冷房代が他の方角より高くついたり、眩しさ対策のアイテム購入が必要になったりと、住み始めてから想定外のコストや手間がかかる場合があるからです。

「家賃の安さ」と「夏の対策費用や快適さ」のバランスを天秤にかけて判断しましょう。

西向きは「理解して選ぶ人向け」の部屋

西向きの部屋は、「暑い」「後悔する」という声がある一方で、生活スタイルによっては非常に相性の良い方角でもあります。

不動産選びでは、以下のような傾向があります。

  • 南向き=安定人気で無難
  • 北向き=家賃重視で選ばれやすい
  • 西向き=メリット・デメリットがはっきりしている

特に西向きは、午後〜夕方に強い日差し(西日)が入る特性があるためデメリットが目立ちやすい一方で、その特性を生かしたメリットもしっかりあります。つまり西向きは、「暑さ対策を理解したうえで選ぶかどうか」が満足度を左右する方角です。

メリットとデメリットの両面を理解し、自分の生活リズムに合うと納得して選ぶ人にとっては、非常に満足度の高いお部屋になり得ます。

以下より、西向きの「メリット」「デメリット」について、詳しく解説していきます。

西向きの部屋はなぜ「やめとけ」と言われるのか

多くの人が西向きを敬遠するのには、生活の質に直結するそれなりの理由があります。後悔を避けるために、まずは「気になるポイント」を具体的に見ていきましょう。

夏の強烈な西日で室温が一気に上がる

太陽が沈む前の低い位置に来る西日は、日中の熱を蓄えた外気と重なり、お部屋の奥深くまで強烈な光を届けます。これが夏場は「天然のストーブ」のようになり、夜になっても壁や天井から熱が放出され続ける「ヒートアイランド現象」のような状態を室内で引き起こします。

西向きの部屋では、夕方の帰宅時にムッとした熱気がこもり、窓を開けてもなかなか温度が下がらないのが最大の難点です。

エアコンの電気代が高くなりやすい

一度サウナ状態になったお部屋を適温まで冷やすには、エアコンがフルパワーで稼働し続ける必要があります。西向きの部屋は夜になっても壁が熱を持っていることが多いため、設定温度に達するまでの時間が長く、夏場の電気代が他の方角より数千円上乗せされるケースも珍しくありません。

家具・床・本が日焼けして劣化しやすい

低い角度から差し込む直射日光は、お部屋の隅々まで紫外線を運びます。窓際に置いた大切なソファや木製のデスク、さらにはお気に入りの本やフローリングまで、わずか数シーズンで変色させてしまうことがあります。

日焼け対策を怠ると、数年で「色あせ」が目立ってしまう可能性もあるため注意が必要です。

午前中は日が入らず部屋が暗くなりがち

東向きとは逆で、午前中は太陽が建物の反対側にあるため、直接的な光がほとんど入りません。朝からスッキリした日差しの中で朝食をとりたい人や、午前中に自然光の中で作業したい人や、午前の自然光を活かした写真・動画撮影をしたいクリエイター気質の人には、少しどんよりした暗い印象に感じられるかもしれません。

テレビ・PC画面に光が反射して見づらい

夕方、強い光が差し込む時間帯は、テレビやパソコンの画面に光が映り込み、非常に見づらくなります。リラックスタイムに動画視聴やオンラインゲームを楽しみたい場合、モニターの位置を厳密に工夫するか、昼間から厚手のカーテンを閉め切る必要が出てくるというプチストレスが発生します。

デメリットだけじゃない|西向きの部屋のメリット

「暑い」ばかりが注目されがちな西向きですが、実は一人暮らしのライフスタイルにぴったりハマる良いところもたくさんあります。ここを魅力に感じるなら、西向きは非常に賢い選択肢になります。

午後から夕方まで部屋が明るい

お昼過ぎから日没の瞬間まで、長く光が入るのが西向きの特権です。冬場でも夕方16時〜17時頃まで照明をつけずに過ごせるため、午後に自宅でゆっくり過ごすことが多い人や、夕方のノスタルジックな光の移ろいを楽しみたい人には、心地よい明るさをもたらします。

冬は日差しが奥まで入り暖かくなりやすい

冬は太陽高度が低くなるため、午後から夕方にかけて差し込む西日が、室内の奥まで届きやすくなります。特に日没前の時間帯は光が斜めに入るため、床や壁に当たった熱がゆっくり蓄えられ、体感温度が上がりやすいのが特徴です。

そのため、以下のようなメリットがあります。

  • 夕方の帰宅時に部屋が比較的暖かい
  • 暖房をつけた際の立ち上がりが早く感じやすい
  • 日中在宅の場合は暖房使用時間を短縮できる可能性がある

洗濯物が午後からでも乾きやすい

朝ゆっくり洗濯機を回しても、午後からの強い日差しでしっかりと乾かすことができます。一人暮らしで「朝はギリギリまで寝ていたい」「夜に回した洗濯物を朝干し忘れてしまう」という方にとって、午後から本領を発揮する日当たりは心強い味方です。お昼前後に干せば夕方までにはカラッと仕上がるため、生活リズムにゆとりが生まれます。

方角別:洗濯物の乾きやすさ比較一覧

方角乾きやすさ最適な時間帯特徴
東向き★★★☆☆早朝 〜 正午朝に干せばお昼すぎには完了。早起き派向き。
南向き★★★★★10時 〜 16時一日中日が当たるため、厚物や大量の洗濯物も安心。
西向き★★★☆☆13時 〜 夕方朝は乾きにくいが、午後からの強い日差しで一気に乾く。
北向き★★☆☆☆通年(風重視)直射日光が当たらないため、外干しよりも浴室乾燥がメイン。

他の向きより家賃が安い傾向にある

西向き物件の大きなメリットの一つが、家賃相場が比較的抑えられる傾向にあることです。

一般的に賃貸市場では『南向き > 東向き > 西向き > 北向き』の順で評価されることが多く、西向きは南向きと比べて月数千円程度安く設定されるケースが見られます(※エリア・築年数・駅距離などにより変動)。この差額により、同じ予算でも「駅徒歩分数を短くする」「築浅物件を選ぶ」「設備を充実させる」など、スペックをランクアップさせやすくなります。

つまり、西向きは「日当たりのブランド価値」よりも、立地や広さ、設備といった実利を重視する人向けの選択肢とも言えます。コストパフォーマンス重視で賃貸物件を探す人にとって、西向きは十分に検討価値のある方角と言えるでしょう。

後悔しないための具体的な西日対策

西向きのデメリットのほとんどは、現代の便利グッズやちょっとした工夫でカバーできます。

遮光・遮熱カーテンの設置

これが最も手軽で効果的です。断熱性能の高いカーテンを閉めるだけで、室内の温度上昇をグッと抑えることができます。

窓にUVカット・遮熱フィルムを貼る

賃貸でも剥がせるフィルムを貼れば、明るさを保ちつつ、熱と紫外線をカットできます。家具の日焼け防止にも役立ちます。

サーキュレーターで室内の熱を逃がす

帰宅後、窓を開けてサーキュレーターを回し、こもった熱風を外に押し出すのが、効率よく冷房を効かせるコツです。

家具の配置を工夫して日焼けを防ぐ

日焼けしやすい本棚やソファは窓際を避け、日光が直接当たらない壁側に配置することで劣化を防げます。

他の方角(東・南・北)との違いを比較

西向きの部屋を検討する際、一番気になるのは「他の方角と比べて本当に自分に合っているのか?」という点ではないでしょうか。 方角選びに「絶対的な正解」はなく、それぞれの向きには特有のメリットと、それに対応するデメリットが共存しています。

こでは、他の方角の特徴と比較することで、西向きの個性をより客観的に把握してみましょう。

方角別メリット・デメリット比較一覧

「家賃の安さ」や「日当たりのピーク」など、お部屋探しで譲れないポイントを基準に、各方位の特徴を一覧にまとめました。 自分の毎日のルーティンや、今の住まいで感じている不満を思い浮かべながら、最適なバランスを見つける参考にしてください。

方角日当たりのピーク家賃特徴
南向き10時〜16時高め日当たり重視なら最強。ただし家賃が高い。
東向き6時〜12時普通朝型派に最適。午後は早めに暗くなる。
西向き13時〜18時安め冬に強く、午後の活動派に。夏は対策必須。
北向きなし(安定)安い安定の明るさ。日当たりにこだわらない実利派に。

ライフスタイル別|西向きの部屋がおすすめな人

西向きの部屋が「最高に快適な住まい」になるかどうかは、あなた自身の1日のスケジュールに答えがあります。 方角の良し悪しといった一般的な評価よりも、「自分が何時に起きて、何時に帰宅し、いつ部屋で過ごすか」という現実的なリズムを大切にしましょう。

  • 日中は外出が多い社会人・学生
    お部屋が一番暑い時間帯(14時〜16時)に不在なら、暑さのデメリットは最小限で済み、家賃の安さというメリットだけを享受できます。
  • 朝が苦手で午後から活動する人
    午前中の眩しさに邪魔されず、午後からの活動時間に合わせてお部屋が明るくなるリズムは、夜型の方にぴったりです。
  • 洗濯を夕方にすることが多い人
    午後の日差しが強いので、遅い時間に干しても乾きやすいのが魅力です。
  • 冬の寒さが苦手で暖かさを重視したい人
    夕方のポカポカした日差しが好きな冷え性の方には、西向きはとても心地よい空間になります。

西向きの部屋に関するよくある質問

西向きは本当に夏が地獄?

A.対策をしないとかなり暑くなりますが、最近の住宅性能や便利グッズで十分カバー可能です。

西日は太陽が低い位置を通るため、部屋の奥まで光が届き、壁や床に熱を蓄えてしまいます。 しかし、遮光・遮熱カーテンや窓用フィルムを活用することで、室温の上昇を大幅に抑えることができます。 最近のマンションは断熱材がしっかりしている物件も多いため、「地獄」と恐れる前に、内見で断熱性能をチェックしてみるのがおすすめです。

湿気やカビは発生しやすい?

A.午後の強い日差しで空気が乾燥しやすいため、他の方角よりカビのリスクは低めです。

カビは湿気がこもる場所に発生しますが、西向きは午後の強力な日差しでお部屋全体がカラッと乾燥しやすいのが特徴です。 むしろ結露やカビが心配な方にとっては、乾燥しやすい環境はメリットにもなります。ただし、冬場の窓際は温度差で結露することもあるため、適度な換気は心がけましょう。

内見で必ずチェックすべきポイントは?

A.窓の大きさと周辺環境、そして「エアコンの設置場所」を必ず確認してください。

西向きは窓が大きすぎると熱を取り込みすぎてしまいます。 また、周囲にガラス張りのビルなどがあると、反射光でさらに暑くなるケースもあるため、窓からの景色は重要です。 加えて、西日でお部屋が熱くなることを想定し、効率よく冷やせる位置にエアコンが設置できるか(または設置されているか)も、快適さを左右するポイントになります。

西向きだとマンションの資産価値は下がる?

A.南向きよりは安くなる傾向にありますが、その分「買いやすく借りやすい」という安定した需要があります。

一般的に資産価値(売却価格や賃料)は、人気のある南向きが最も高くなります。 西向きはそれより抑えめになりますが、それは裏を返せば「同じ予算でより良い設備や立地の物件を選べる」ということでもあります。 「冬の暖かさ」や「午後の明るさ」を評価する層も一定数いるため、極端に価値が下がる心配は少ないと言えます。

まとめ:西向きは「理解して選べばアリな選択肢」

西向きのお部屋は、決して「避けるべきダメな部屋」ではありません。

夏の暑さや眩しさといった”お部屋のクセを理解し、家賃の安さや冬の暖かさというメリットに魅力を感じる人”にとっては、非常に賢い選択です。

もし「自分に合うか不安……」と感じるなら、不動産屋さんに相談したり、実際に西向きに住んでいる友達に話を聞いてみたりして、第三者の意見を参考にしてみるのも安心ですよ。あなたの生活リズムにぴったりの、素敵なお部屋が見つかることを応援しています!

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【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。