角部屋は賃貸でやめたほうがいい?後悔しないためにメリットとデメリット比較

角部屋は賃貸でやめたほうがいい?後悔しないためにメリットとデメリット比較

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

賃貸物件を探すとき、「角部屋」が候補に挙がることも多いでしょう。角部屋には魅力的なポイントもありますが、一方で注意すべき点も少なくありません。

本記事では、角部屋のメリットとデメリットを詳しく解説し、どのような人に向いているのか、選ぶ際のポイントも含めて徹底解説します。後悔しない賃貸選びの参考にしてください!

そもそも角部屋とは?

角部屋とは、アパートやマンションで建物の端に位置する部屋のことを指します。通常、1フロアに複数の住戸が並ぶ中で、左右または片側に隣接する部屋がない位置にあるのが特徴です。なお、廊下がコの字型やL字型になっている構造の場合は、屈折した部分にある部屋も角部屋となります。

角部屋は窓が多いことから明るく、風通しが良いイメージがあります。また、居住空間に余裕がある場合が多く、特別感があると感じる人も多いでしょう。一方で、その構造ゆえのデメリットも存在するため、角部屋の特性を正しく理解することが重要です。

アパート・マンション角部屋をやめたほうがいいと言われる理由(デメリット)

角部屋には一見魅力的な部分が多いように思えますが、実際に住むと感じる不便さもあります。以下に、角部屋のデメリットについて詳しく解説します。

デメリット[1]角部屋だと家具配置が難しい

角部屋は窓が多い構造が一般的で、自然光を取り入れる利点があります。しかし、その分壁面が少なく、家具を配置しづらいケースがあります。例えば、大型の本棚やテレビボードを設置したい場合、窓が多いことで設置スペースが限られ、レイアウトの自由度が低くなります。

内見時には、自分が所有する家具のサイズや配置場所を具体的にイメージし、住みやすさを確認することが大切です。

デメリット[2]外からの騒音が聞こえやすい

角部屋は外壁に面する部分が多いため、車の通行音や近隣住民の話し声など、外部の騒音が中部屋に比べて聞こえやすい場合があります。特に交通量の多い道路に面している角部屋では、車のエンジン音やクラクションの音が気になることもあります。

防音性が高い物件を選ぶか、外部環境をしっかり確認することが重要です。

デメリット[3]角部屋は気温の影響を受けやすい

角部屋は外気と接する面積が広いため、気温の変化を感じやすいという欠点があります。夏は直射日光で室内が暑くなり、冬は外気に冷やされて寒くなりがちです。

断熱性が高い窓ガラスや壁材が使われている物件を選ぶことで、このデメリットを軽減することができます。

デメリット[4]エアコンが効きづらい場合がある

外壁に接する部分が多い角部屋は、結露が発生しやすい環境です。特に冬場は、外気と室内の温度差が大きくなることで窓に結露が付き、カビやダニの発生につながる可能性があります。

結露対策として、窓に結露防止シートを貼る、こまめに換気を行うなどの工夫が必要です。

デメリット[5]結露が起きやすい

外壁に接する部分が多い角部屋は、結露が発生しやすい環境です。特に冬場は、外気と室内の温度差が大きくなることで窓に結露が付き、カビやダニの発生につながる可能性があります。

結露対策として、窓に結露防止シートを貼る、こまめに換気を行うなどの工夫が必要です。

デメリット[6]角部屋は家賃が高い

角部屋は中部屋と比較して、家賃が高めに設定されていることが一般的です。特に人気のエリアでは、同じ広さや間取りであっても角部屋のプレミアム価格がかかるケースが多いです。

そのため、家賃に見合った価値があるのか、自分にとってどの程度の優先度があるかを考慮する必要があります。

デメリット[7]階段やエレベーターとの位置関係が極端

角部屋は建物の端に位置するため、エレベーターや階段から遠いことがあります。一方で、エレベーターに近い角部屋では、住人の出入りが多く騒音が気になる場合も。移動の利便性とプライバシーのバランスを考えて選ぶことが重要です。

デメリット[8]防犯面の不安

角部屋は外部からのアクセスがしやすい構造になっている場合があり、防犯面でのリスクがあります。特に1階や低層階の角部屋では、窓やベランダからの侵入が心配です。

防犯カメラやセンサーライトが設置されている物件を選ぶと安心です。

角部屋のメリット ここがおすすめ!

角部屋には多くの魅力もあります。日当たりや風通しの良さ、プライバシーの確保など、他の部屋にはない利点を以下で詳しく解説します。

メリット[1]角部屋は日当たりがいい

角部屋は通常、建物の端に位置し、2面以上に窓があるため日当たりが良いのが特徴です。特に南東や南西向きの角部屋であれば、朝から夕方まで自然光が室内を照らし、明るく快適な生活空間を作り出します。

また、日当たりが良いことで室内の湿気がこもりにくく、カビの発生を抑える効果も期待できます。明るさを重視したい方には大きなメリットと言えるでしょう。

メリット[2]角部屋は風通しがいい

角部屋は窓が複数あり、対角線上に窓が配置される場合もあるため、風通しが良いのが大きな利点です。自然換気がしやすく、室内の空気がこもりにくいので、常にフレッシュな空間を保てます。

特に夏場はエアコンを使わなくても快適な風が流れる場合があり、電気代の節約にもつながります。湿気対策を兼ねた健康的な暮らしを求める方に適しています。

メリット[3]住民の生活音が気になりにくい

角部屋は片側または両側に隣接する住戸が少ないため、他の住民の生活音が気になりにくい特徴があります。隣人の音に悩まされることが少なく、静かで落ち着いた環境を好む方にとっては理想的な部屋と言えるでしょう。

特に仕事や勉強で集中する時間が多い方や、音に敏感な方にとっては大きなメリットとなります。

メリット[4]角部屋なので玄関前が静か

角部屋は建物の端に位置するため、通路の人通りが少なく、玄関前が静かな環境になります。特に中部屋では、住人の通行音や話し声が気になることがありますが、角部屋ではそのようなストレスが軽減されます。

また、玄関前に余裕のあるスペースがある場合、個人の空間を保ちやすく、プライバシーが守られる点も魅力です。

メリット[5]中部屋より広く作られていることがある

角部屋は建物の構造上、特別な形状になることがあり、中部屋よりも広めの間取りで設計されている場合があります。リビングが広い、収納スペースが多いなど、快適に生活するためのゆとりが確保されているのが特徴です。

特に家具の配置やインテリアにこだわりたい方には、広い空間が使える角部屋はおすすめです。

メリット[6]1階の角部屋は広い庭を使えることがある

1階の角部屋では、専用の庭やテラスが付いている場合があります。広い庭があることでガーデニングを楽しんだり、アウトドア用品を置いたりすることが可能です。

ペットを飼っている場合には、庭が遊び場として活用できる点もメリットです。ただし、防犯対策として目隠しフェンスやセキュリティ設備が整っているかどうかも確認が必要です。

アパート・マンション角部屋を探す際のポイントは?後悔しないために!

角部屋を選ぶ際には、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。後悔しない物件選びのために、以下のチェック項目を参考にしてください。

角部屋の窓の位置をチェック

角部屋の魅力である窓の多さですが、窓の位置や大きさを確認することが重要です。日当たりや風通しの良さは窓の位置に大きく影響されるため、南向きや東向きの窓がある部屋を選ぶと効果的です。

また、隣の建物との距離が近すぎると、日当たりや眺望が損なわれる場合があります。窓からの景色や隣接状況を実際に確認することが大切です。

部屋の位置を確認

角部屋の位置は建物の構造によって異なり、利便性や快適さに影響を与えます。例えば、階段やエレベーターからの距離が遠い場合、日々の移動が負担になることがあります。一方で、エレベーターに近すぎると住民の出入り音が気になることもあります。

部屋の位置が自分のライフスタイルに合っているかを確認することが重要です。

騒音で悩まないために周辺環境も確認

角部屋は外部に接する面積が多いため、周辺環境の騒音の影響を受けやすいです。内見時には、窓を開けた状態で車の通行音や近隣の施設からの音を確認しましょう。また、近くに学校や公園がある場合、昼間の騒音もチェックポイントです。

静かな生活を求める場合には、周囲の環境を慎重に確認することが大切です。

置きたい家具が配置できるか内見で確認

角部屋の窓の多さが家具配置に影響を与えるため、内見時に実際に家具の配置が可能かを確認しましょう。特に、ベッドやソファ、大型の収納家具などの配置スペースをイメージしておくことが重要です。

また、コンセントの位置や壁の面積も確認し、快適な生活空間を作れるかどうか判断するようにしましょう。

角部屋に向いている人の特徴は?

角部屋は、特徴的な利点と課題を持つ部屋タイプです。住む人のライフスタイルや価値観によって、向き不向きが異なります。

ここでは、角部屋が特に適していると考えられる人々の特徴を具体的に解説します。

隣人の生活音で悩みたくない人

隣人の生活音に敏感な人にとって、角部屋は理想的な選択肢です。片側または両側に隣接する部屋が少ないため、隣人の音が直接伝わりにくく、静かな環境を保てます。特に、夜間の騒音や早朝の足音に悩まされたくない人には、角部屋の静けさが快適さをもたらします。

また、周囲の音が少ないことで、自分自身の音が隣人に迷惑をかける心配も軽減されます。

日中お部屋で過ごす時間が長い人

在宅勤務が増えている現代では、日中を快適に過ごせる部屋選びが重要です。角部屋は日当たりが良く、風通しが良い環境を作りやすいため、長時間家にいる人に適しています。

明るい部屋は気分を明るくし、風通しの良い環境は快適さを向上させます。また、昼間に自然光が差し込むことで、電気代を節約できるという実用的なメリットもあります。

小さな子供やペットがいる人

小さな子供やペットと暮らす場合、角部屋は周囲に気を使わずに生活できる環境を提供します。隣接する住戸が少ないため、子供が走り回る音やペットの鳴き声が隣人に伝わりにくく、トラブルを防ぎやすいです。

また、1階の角部屋で庭が使える場合、ペットの運動や子供の遊び場として活用することが可能です。プライバシーが確保されるため、家族全員がリラックスして暮らせます。

まとめ

角部屋は、日当たりや風通しの良さ、隣人の生活音が気になりにくいといった多くのメリットを持つ一方で、家賃の高さや結露などの課題もあります。この記事では、角部屋のメリット・デメリットを比較し、どのような人に適しているかを解説しました。

住む場所を選ぶ際には、自分のライフスタイルや優先事項を明確にして、最適な選択をすることが大切です。

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【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。