ゴキブリが出ない賃貸の特徴13選!出る部屋と出ない家の特徴や対策方法も解説

ゴキブリが出ない賃貸の特徴13選!出る部屋と出ない家の特徴や対策方法も解説

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

ゴキブリは、多くの人にとって「絶対に遭遇したくない」害虫の代表格。特に賃貸物件で一人暮らしを始める際、「ゴキブリが出ない部屋に住みたい」と考えるのは自然なことです。

本記事では、ゴキブリが出にくい賃貸物件の特徴を13項目にわたって解説。また、そもそもゴキブリが出る原因や、住み始めてからできる対策方法もあわせて紹介します。

快適で安心な暮らしを手に入れるために、ぜひ参考にしてください。

ゴキブリが出ない賃貸の特徴13選

ゴキブリをできる限り見たくない人必見!ここでは、ゴキブリが出にくい賃貸物件の特徴を、具体的に13項目ご紹介します。

これらの条件を参考に物件を探すことで、ゴキブリの遭遇率を大幅に減らせるでしょう。

5階以上の高層階(地上から離れるほど出にくい)

ゴキブリは基本的に地上付近で生息しています。下から上へ飛ぶ力が弱いため、3階以上のお部屋なら窓から直接侵入されにくいです。

ただし、2階付近から飛んだゴキブリが4階程度まで入ってくることもあります。5階以上の高層階になると、気圧の関係で外部から侵入しにくくなるため、より安心です。

配管やダクトを通じて侵入する可能性はゼロではありませんが、高層階を選ぶことはゴキブリ対策として有効な方法のひとつといえます。

築年数が新しい(古いと出やすい)

築年数が経過した物件は、建物に隙間が多くゴキブリが入りやすい傾向があります。特に窓枠やドア枠、配管周辺に隙間ができている場合が多いです。

一方、築年数が新しい物件は構造に隙間が少なく、断熱・気密性能も高いため、ゴキブリの侵入リスクが低いです。リフォーム済みの物件や、新築物件を選ぶことで、ゴキブリの侵入リスクを減らせます。

築年数が経過している場合は、すき間をシーリング材で埋めるなどの対策が有効です。

<ゴキブリとの年間遭遇回数>

築年数ゴキブリの遭遇回数
1~5年1.43回
6~10年1.87回
11~20年3.23回
21年以上4.98回
出典:株式会社オウチーノ調べ 住居内の「虫トラブル」実態調査

風通しと日当たりが良い

湿度が高く暗い場所は、ゴキブリが好む環境です。風通しや日当たりが良いお部屋は乾燥しやすく、ゴキブリが生息しにくい傾向にあります。

定期的に換気を行い、風通しと日当たりの良い物件を選ぶことがゴキブリ対策に有効です。物件見学の際は、窓の位置や風通しもチェックしましょう。

玄関扉にドアポストがない

ドアポストのすき間は、ゴキブリなどの害虫の侵入口になります。できるだけ玄関ドアにポストがないタイプ、または気密性の高いドアポストを備えた物件を選ぶと安心です。

玄関ドアにポストがある場合は、防虫シールやすき間カバーを取り付けることで対策が可能です。

窓や玄関近くに大きな木や電柱がない

ゴキブリは電線や枝をつたって侵入してくることもあります。

お部屋の窓や玄関近くに大きな木や電柱がない物件を選ぶことで、外部からの侵入経路を減らせます。

木造のアパートは避ける

木造アパートは建物の構造上、外部とのすき間が多く、気密性が低いため、ゴキブリが侵入しやすい傾向があります。一方、鉄筋コンクリート造のマンションは、すき間が少なく気密性が高いため、虫が入りにくい特徴があります。

物件選びの際は、建物の構造の違いも考慮することが大切です。

ゴミ捨て場や共用部が綺麗

ゴミ捨て場や共用部分が清潔に管理されている物件は、ゴキブリの温床となりにくいです。

入居前にゴミ捨て場や廊下、階段などの共用部分の清潔さや管理状況も確認しておくと良いでしょう。

1階に飲食店やコンビニが入っていない

1階に飲食店やコンビニなどのテナントが入っている建物は、食材やゴミのにおいがゴキブリを引き寄せやすいです。また、周辺に食品を扱う施設や飲食店のゴミ捨て場がある場合も虫が集まりやすく、建物内に侵入するリスクが高まります。

こうした条件の物件を避けることで、虫の発生リスクを抑えられます。できるだけ、飲食店やコンビニなどのお店が多い繁華街や駅周辺は避けた方が良いでしょう。

川沿いを避ける

川沿いエリアは湿気が多く、虫全般が集まりやすい環境のため、ゴキブリの生息率が上がるといわれています。

虫を避けたい方や湿気が苦手な方は、川沿いの物件を避け、乾燥しやすい立地のお部屋を選ぶのがおすすめです。

公園や森林の近くを避ける

ゴキブリは元々土の中や落ち葉の下に生息する昆虫で、自然豊かな場所を好みます。公園や森林など緑の多い場所は、落ち葉や枯れ枝などゴキブリのえさとなるものが豊富にあるため、ゴキブリが生息しやすい環境となっています。

自然が豊かな場所は住環境として魅力的ですが、虫が発生しやすいのがデメリットです。土の中などからも虫が入り込んでくることがあるため、公園や森林近くの物件は避けたほうが安心です。

長期間空室のお部屋が近くにない

空室期間が長いお部屋は、人の出入りがないため換気がされず、ゴキブリなどの害虫が生息しやすい環境になります。

周囲のお部屋の空室状況や、空き部屋が適切に管理されているかを不動産会社に確認しておくと安心です。

エレベーターから遠い位置

エレベーターは、ゴキブリなどが移動しやすい通路のひとつです。

エレベーターのすき間や通気口から、ゴキブリが移動してくる場合があるため注意が必要です。エレベーターから少し離れたお部屋を選ぶことで、ゴキブリが入ってくるリスクを減らせます。

換気扇がシロッコファン

換気扇の種類も意外と重要です。プロペラファンはすき間が大きく、虫が侵入しやすいです。一方、シロッコファンはダクト構造になっており、密閉性が高いため、虫が侵入しにくいとされています。

内見時に換気扇の形状を確認し、シロッコファンタイプの物件を選ぶことで、ゴキブリとの遭遇率を減らせます。さらに、換気扇カバーやフィルターを追加で設置すれば、対策を強化できるでしょう。

そもそもゴキブリなぜ出る?出るお部屋の特徴も解説

ゴキブリが出やすいお部屋には、いくつか共通する特徴があります。ゴキブリは暖かくて湿度が高い場所、えさや水が豊富にある環境を好みます。

そのため、以下のポイントが当てはまるお部屋は注意が必要です。

  • 【築年数が古い】壁や床のすき間が多く、配管まわりなどに侵入経路ができやすいです。
  • 【ゴミ捨てが雑で汚れやすい】お部屋や共用部分にゴミがたまっていると、ゴキブリのえさ場になりやすいです。
  • 【1階や低層階】地面に近いほど侵入経路が多く、ゴキブリが出やすくなります。
  • 【水回り設備が古い】配管のすき間からゴキブリが侵入するケースも多いです。
  • 【段ボールを放置している】段ボールは適度なスキマと保温性があるため、ゴキブリのすみかになりやすいです。
  • 【掃除が不十分】食べカスや髪の毛などはゴキブリの好物。特に冷蔵庫や電子レンジの下、ベッドの下、お部屋のすみなど暗くて狭い場所はこまめに掃除を。

さらに、周辺に飲食店やゴミ捨て場、公園や川など虫が集まりやすい場所があると、ゴキブリが侵入してくる可能性が高くなります。掃除が不十分で、室内に食べ残しやゴミが多いお部屋も要注意です。

どんなに高層階で築浅物件に住んでいても、こうした条件がそろうとゴキブリが侵入するリスクが高まるため、日頃の管理や衛生状態も大切です。

ゴキブリが出ないようにする対策を徹底解説

ゴキブリは、いったんお部屋に住みつくと根絶が大変です。

ここでは、ゴキブリが出ないようにする具体的な対策をご紹介します。日々の生活で意識することで、ゴキブリと遭遇するリスクを大幅に減らせるでしょう。

殺虫剤を使ったゴキブリ対策

ゴキブリ駆除に即効性があるのが、市販の殺虫剤や駆除剤を使用する方法です。

効果的なゴキブリ誘引殺虫剤

出典:Amazon

ブラックキャップなどのゴキブリ誘引駆除剤は、巣ごと根絶するのに有効です。

特に台所や玄関周辺、隠れやすい棚の下などに設置すると効果的です。設置後は定期的に交換し、侵入予防を続けるようにしましょう。

侵入経路を塞ぐことでゴキブリを防ぐ

排水溝のすき間やエアコンのホース穴など、ゴキブリの侵入口になりやすい場所をしっかり塞ぎましょう。

市販のパテや防虫キャップを使うと簡単に対策できます。また、排水溝の清掃は月1回を目安に行い、排水管内部のぬめりを取り除くと良いでしょう。

定期的な掃除とゴミの処理

ゴキブリのえさとなる食べ残しやゴミをお部屋に放置しないことが、最大の予防策です。

ゴキブリは食べ物カスや髪の毛、段ボールなどを好むため、こまめな掃除と適切なごみ処理が大切です。ゴミ袋はこまめに密閉して処分し、床や台所を清潔に保つようにしましょう。

また、段ボールはゴキブリのすみかや産卵場所になりやすいので、長期間お部屋に置かないように注意しましょう。

お部屋の中を換気する

換気は湿気を減らし、ゴキブリが好む環境を作りにくくなります。

そのため、定期的に窓を開けて、お部屋の空気を入れ替える習慣をつけましょう。

ゴキブリが見つからない理由とは?

ゴキブリは夜行性で暗い場所を好みます。家具の裏や家電の下など、狭いすき間に生息する習性があるため、昼間に活動している姿を目撃することは稀です。

また、ゴキブリは警戒心が強く、物音や人の気配を察知すると素早く隠れます。そのため、「いない」と油断しがちですが、実際に潜んでいる可能性は十分あります。

夜間や照明を消したタイミングでゴキブリは活動が活発になるため、いないと思い込まずに痕跡(糞や卵など)を確認すること、対策を怠らないことが重要です。

まとめ

ゴキブリが出ない賃貸物件を探すためには、建物の構造や環境、周辺施設の状況などを詳しく確認することが大切です。

特に高層階や築浅物件、ゴミ置き場や共有部分の清潔さは重要なチェックポイントです。入居後もこまめに掃除を行い、侵入経路を塞ぐなどの予防策を徹底しましょう。

ゴキブリ対策は「お部屋選び」と「日々の管理」の両方が大切です。安心して快適に暮らせる住まいを手に入れるために、ポイントを押さえたうえで物件を選びましょう。

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【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。