ゴキブリは、多くの人にとって「絶対に遭遇したくない」害虫の代表格。特に賃貸物件で一人暮らしを始める際、「ゴキブリが出ない部屋に住みたい」と考えるのは自然なことです。
本記事では、ゴキブリが出にくい賃貸物件の特徴を13項目にわたって解説。また、そもそもゴキブリが出る原因や、住み始めてからできる対策方法も合わせて紹介します。快適で安心な暮らしを手に入れるために、ぜひ参考にしてください。

ゴキブリが出ない賃貸の特徴13選
ゴキブリをできる限り見たくない人必見!ここでは、ゴキブリが出にくいと言われる賃貸物件の特徴を具体的に13項目ご紹介します。これらの条件を参考に物件を探すことで、嫌な遭遇率を大幅に減らすことができます。
5階以上の高階層(地上から離れる程出づらい)

ゴキブリは基本的に地上付近で生息しています。下から上へ飛翔する力が弱いため、3階以上のお部屋なら窓から直接侵入されにくいです。ただし、2階付近から飛んだゴキブリが4階程度までは入ってくることもあります。5階以上の高層階になると気圧の関係で外部から侵入しにくくなるため、より安心です。
配管やダクトを通じて侵入する可能性はゼロではないものの、高層階を選ぶことはゴキブリ対策において有効な手段の一つといえます。
築年数が新しい(古いと出やすい)
築年数が経過した物件は、建物に隙間が多く虫が入りやすい傾向があります。特に、窓枠・ドア枠、配管周辺に隙間ができている場合が多いです。
一方、築年数が新しい物件は構造に隙間が少なく、断熱・気密性能も高いためゴキブリの侵入リスクが低いです。リフォーム済みの物件や、新築物件を選ぶことで、ゴキブリの侵入リスクを回避できます。
また、築年数が古い場合でも隙間をシーリング材で埋めるなどの対応を検討しましょう。
<ゴキブリとの年間遭遇回数>
築年数 | ゴキブリ |
---|---|
1~5年 | 1.43回 |
6~10年 | 1.87回 |
11~20年 | 3.23回 |
21年以上 | 4.98回 |
風通しと日当たりが良い
湿度が高く暗い場所はゴキブリが好む環境。風通しや日当たりが良い部屋は乾燥しやすく、ゴキブリが住み着きにくい傾向にあります。物件見学の際は、窓の位置や風通しもチェックしましょう。
定期的に換気を行い、風通しと日当たりの良い物件を選ぶことがゴキブリ対策に有効です。
玄関扉にドアポストがない

ドアポストの隙間は、ゴキブリなどの害虫の侵入口になります。できるだけ玄関ドアにポストがないタイプ、もしくは気密性が高いドアポストを備えた物件を選ぶと安心です。どうしてもポスト付きのドアの場合は、防虫シールや隙間カバーを取り付けることで対策が可能です。
窓や玄関近くに大きな木や電柱がない
ゴキブリは電線や枝を伝って侵入してくることもあります。部屋の窓や玄関近くに大きな木や電柱がない物件を選ぶことで、外部からの侵入経路を減らすことができます。
木造のアパートは避ける
木造アパートは建物の構造上、外部との隙間が多く、気密性が低いためゴキブリが侵入しやすい傾向にあります。一方、鉄筋コンクリート造や鉄骨造のマンションは、隙間が少なく密閉性が高いため、虫が入りにくい特徴があります。
また、鉄筋コンクリートは湿気を抑える効果もあり、虫の発生を防ぐ環境を作りやすいです。物件選びの際には構造の違いも考慮することが大切です。
ゴミ捨て場や共有部分が綺麗
共用部やゴミ捨て場が清潔に管理されている物件は、ゴキブリの温床となりにくいです。入居前にゴミ捨て場や廊下、階段などの共用部の清潔さや管理状況も確認しておくとよいでしょう。
1階に飲食店やコンビニが入ってない
飲食店やコンビニがテナントに入っている建物は、食材やゴミの匂いがゴキブリを引き寄せやすいです。また、周辺に食品を扱う施設や飲食店のゴミ捨て場がある場合も虫が集まりやすく、建物内に侵入するリスクが高まります。
こうした条件を避けることで、虫の発生リスクを抑えられます。できる限り、飲み屋やコンビニなどのお店が多い繁華街や駅周辺は避けた方が良いでしょう。
川沿いを避ける
川沿いエリアは湿気が多く、虫全般が集まりやすい環境でゴキブリの生息率が上がると言われています。湿気が苦手な方や虫を避けたい方は、川沿い物件を避け、乾燥しやすい立地の部屋を選ぶのがベターです。
公園や森林の近くを避ける
ゴキブリは元々土の中や落ち葉の下に生息する昆虫で、自然豊かな場所を好みます。緑が多い場所は、落ち葉や枯れ枝・昆虫など、ゴキブリの餌となるものが豊富にあるため、住み着きやすい傾向にあります。
自然が豊かな場所は住環境としては魅力ですが、公園や緑地帯は虫の住処となりやすいです。土中などからも侵入してくることがあるため、公園や森が近い物件は避けた方が無難でしょう。
長期間空室のお部屋が近くにない
空室期間が長い部屋は、人の出入りがないため換気が行われず、ゴキブリなど害虫が潜みやすい環境となります。周囲の部屋の空室状況や、空き部屋の管理がしっかりされているかを不動産会社に確認しておくと安心です。
エレベーターから遠い位置
エレベーターはゴキブリなどが移動しやすい通路のひとつ。エレベーターの隙間や通気口からゴキブリが移動してくる場合があるため注意が必要です。エレベーターから少し距離のある部屋を選ぶことで、ゴキブリが入ってくるリスクを比較的減らすことができます。
換気扇がシロッコファン

換気扇の種類も意外と重要です。プロペラファンは隙間が大きく、虫が侵入しやすいですが、シロッコファンはダクト構造になっており、外部と直接繋がっていないため虫の侵入経路を効果的に遮断します。
内見時に換気扇の形状を確認し、シロッコファンタイプの物件を選ぶことでゴキブリとの遭遇率を減らすことができます。さらに、換気扇カバーやフィルターを追加で設置することで、対策を強化することも可能です。
そもそもゴキブリなぜ出る?出るお部屋の特徴も解説
ゴキブリが出やすい部屋にはいくつか共通する特徴があります。彼らは暖かく湿度が高い場所、餌や水が豊富にある環境を好みます。以下のポイントに当てはまる部屋は注意が必要です。
- 【築年数が古い】壁や床の隙間が多く、配管まわりなど侵入経路ができやすいです。
- 【ゴミ捨てが雑で汚れやすい】部屋や共用部分にゴミが溜まっていると、ゴキブリの餌場になりやすいです。
- 【1階や低層階】地面に近いほどゴキブリの侵入経路が多く、出やすくなります。
- 【水回り設備が古い】配管の隙間から侵入するケースも多いです。
- 【段ボールを放置している】段ボールは適度なスキマと保温性があり、住処になりやすい。
- 【掃除が不十分】食べカスや髪の毛などはゴキブリの好物。特に冷蔵庫や電子レンジの下、ベッド下、部屋の隅など暗く狭い場所はこまめに掃除を。
さらに、周辺に飲食店やゴミ捨て場、公園や川など虫が集まりやすい場所があると、ゴキブリが侵入してくる可能性が高くなります。掃除が行き届かず、室内に食べ物の残りやゴミが多い部屋も要注意です。
どんなに高層階で築浅物件に住んでいても、こうした条件が揃えばゴキブリが侵入するリスクが高まるため、日頃の管理や衛生状態も大切です。
ゴキブリが出ないようにする対策を徹底解説
ゴキブリは、いったん部屋に住み着くと根絶が大変です。そこで、発生を防ぐための具体的な対策をご紹介します。日々の生活で心がけることで、ゴキブリと遭遇するリスクを大きく減らせます。
殺虫剤を使ったゴキブリ対策方法
ゴキブリ駆除に即効性があるのが、市販の殺虫剤や駆除剤を使用する方法です。
効果的なゴキブリ誘引殺虫剤

ブラックキャップなどのゴキブリ誘引駆除剤は、巣ごと根絶するのに有効です。特に台所や玄関周辺、隠れやすい棚の下などに設置すると効果的。設置後は定期的に交換し、侵入予防を続けることが重要です。
侵入経路を塞ぐことでゴキブリを防ぐ

排水溝の隙間やエアコンのホース穴など、ゴキブリの侵入口になりやすい場所をしっかり塞ぎましょう。市販のパテや防虫キャップを使うと簡単に対策できます。また、排水溝の清掃は月1回を目安に行い、排水管内部のぬめりを取り除くと良いでしょう。
定期的な掃除とゴミの処理
ゴキブリの餌となる食べ残しやゴミを放置しないことが最大の予防策です。ゴキブリは、食べ物カスや髪の毛、ハウスダスト・段ボールなどを好むため、こまめな掃除と適切なごみ処理が大切です。ゴミ袋はこまめに密閉して処分し、床や台所を清潔に保つようにしましょう。また、段ボールはゴキブリの住処や卵の産卵場所になりやすいので、長期間お部屋に置かないように注意しましょう。
部屋の中を換気する

換気は湿気を減らし、ゴキブリが好む環境を作らないために効果的です。定期的に窓を開けて、部屋の空気を入れ替える習慣をつけましょう。
ゴキブリが見つからない理由とは?
ゴキブリは夜行性で暗い場所を好むため、昼間に活動している姿を目撃することは稀です。さらに狭い隙間に潜んだり、家具の裏や家電の下など、目に付きにくい場所に生息する習性があります。また、ゴキブリは警戒心が強く、物音や人の気配を察知すると素早く隠れます。そのため「いない」と油断してしまいがちですが、実際には潜んでいる可能性が高いです。夜間や照明を消したタイミングで活動が活発になるため、夜に出くわすことが多いでしょう。
日中に見つけるのは難しいため、いないと思い込まず、痕跡(糞や卵など)を確認すること、予防対策を怠らないことが重要です。
まとめ
ゴキブリが出ない賃貸物件を探すためには、建物の構造や環境、周辺施設の状況などを確認することが大切です。特に高層階や築浅物件、ゴミ置き場や共有部分の清潔さは重要なチェックポイント。さらに、入居後も掃除を怠らず、侵入経路を塞ぐなどの予防策を徹底しましょう。
ゴキブリ対策は「部屋選び」と「日々の管理」が両輪です。安心して快適に暮らせる住まいを手に入れるため、ポイントを押さえて物件選びを進めてください。
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