新しい住まいを探している時、虫の発生リスクは見逃せないポイントです。本記事では、虫が出やすい物件の特徴とその対策、虫が出にくい住まい選びのコツについて詳しく解説します。
さらに、入居後にすぐできる効果的な虫対策もご紹介。快適な暮らしを手に入れるためのヒントが満載です!

侵入経路はここ!アパート・マンションの部屋に虫が出やすい理由
新居で虫を見つけると、侵入経路が気になるもの。部屋に虫が出やすい理由には、主に建物の構造や周囲環境、住人の生活習慣などが影響しています。建物の隙間や換気口、排水溝などは虫が侵入しやすいポイントです。
特に湿気が多い場所は虫にとって好都合な環境であり、窓やベランダを頻繁に開ける生活習慣も虫の侵入リスクを高めます。また、周囲の自然環境や1階部分の構造も影響を与えるため、総合的なチェックが必要です。
虫が出入りする際の注意点
虫が部屋に入り込むのを防ぐには、特に侵入経路となる場所を特定し、適切な対策を講じることが重要です。普段意識しない意外な箇所からも虫は侵入する可能性があります。
<虫の侵入経路例>
- 玄関ドア
- 窓や網戸
- 建物の小さな隙間
- エアコンの室外機の排水ホース
- 換気扇や換気口
- 洗面所や洗濯機の排水口
- 配管の通り道
- 衣類や持ち物に付着
日々の生活で、これらの侵入ポイントを意識すしつつ、窓を閉めた後に網戸の状態を確認したり、玄関周りに虫よけスプレーを使用したりすることで、侵入を抑える効果が期待できます。
玄関・ドアポストからの虫の侵入を防ぐ方法
玄関やドアポストは虫が侵入する代表的な場所です。特にドアポストは内部が密閉されていないことが多く、小さな虫が簡単に入り込むことがあります。これを防ぐためには、防虫専用の隙間テープやシリコン製のカバーを利用し、完全に密閉することが効果的です。
また、玄関周りを清潔に保ち、不要なものを放置しないことで、虫を引き寄せにくい環境を作ることができます。

窓やベランダからの虫の侵入を防ぐ対策
窓やベランダは虫の侵入リスクが高い箇所です。特に網戸が破れたり隙間があったりすると、簡単に入り込まれる恐れがあります。網戸の破損部分は専用の補修テープで修理し、窓ガラスには防虫フィルムを貼るのがおすすめです。また、窓や網戸に直接スプレーするタイプの虫除けを使用するのも良いでしょう。散布してから3~4ヶ月は効果が続きます。

上記に加え、ベランダに溜まったゴミや植木鉢の下など、虫が繁殖しやすい箇所をこまめに掃除することで、虫を寄せ付けにくくする効果があります。
通気口や換気扇からの虫の侵入を防ぐ方法
通気口や換気扇は、室内と外部をつなぐ重要な設備でありながら、虫が入り込む隠れたポイントでもあります。防虫フィルターを通気口に取り付けることで、虫の侵入を物理的に防ぐことができます。

また、定期的に換気扇の周辺を掃除し、湿気がたまらないようにすることも重要です。換気扇の設置状況を確認し、隙間があればシリコンで埋めるなどの対策を行いましょう。
排水溝やエアコンのホースからの虫の侵入を防ぐ対策
排水溝やエアコンのホースは、虫が繁殖しやすく侵入もしやすい場所です。特に、エアコンのドレンホースには専用の防虫キャップを取り付けることで虫の侵入を防げます。排水溝の清掃は月1回を目安に行い、排水管内部のぬめりを取り除きましょう。


また、排水口には防虫用のネットを被せるなどの工夫をすると、侵入経路をしっかりと遮断することが可能です。

虫が出やすい物件・お部屋の条件とは?
物件や部屋選びの際に虫が出やすい条件を知っておくことで、リスクの高い物件を避けることができます。
周囲の環境や建物の構造、築年数などが関与しており、特に飲食店が近い、湿気が多い、隙間が多いといった条件が該当します。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
1階に飲食店やコンビニがある
飲食店やコンビニは食品廃棄物が多いため、虫が集まりやすい環境です。特にゴキブリやハエが発生しやすく、これらの虫が1階から侵入するリスクが高まります。飲食店の営業中に出入り口が頻繁に開閉されることで、虫が建物内に入りやすくなるのも一因です。
このような物件を避けるか、防虫対策を徹底することが求められます。
プロペラ型の換気扇がある
プロペラ型換気扇は外気に直接接しているため、隙間から虫が入りやすい特徴があります。特に夏場は、換気扇を通じて蚊や小さな飛行性の虫が室内に侵入するケースが多いです。
換気扇の隙間を防ぐための専用カバーやフィルターを活用することで、虫の侵入をある程度防ぐことが可能です。

玄関扉にポストがある
玄関扉にポストが付いている場合、ポストの隙間から小さな虫が侵入する可能性があります。特に、密閉性が低いポストは対策が必要です。専用の隙間防止シートや、郵便物の受け取りを直接行うポスト受け取り箱を設置することで、侵入リスクを減らすことができます。

公園や水場の近くに注意
公園や川、池などの近くは虫が発生しやすい環境です。特に夏場は蚊やカメムシなどの虫が大量に発生し、建物に近づいてくるリスクが高まります。自然豊かな立地は魅力的ですが、虫対策が十分でないと生活の快適さが損なわれる可能性があります。
事前に近隣の環境を確認し、リスクを把握することが大切です。
1階や半地下の階のお部屋
地面に近いフロアは、虫の侵入が物理的に容易であるためリスクが高いです。特に、半地下の部屋は湿気がたまりやすく、虫にとって快適な環境になります。
1階や半地下の部屋を選ぶ場合は、隙間を徹底的に塞ぎ、防虫グッズを活用することが重要です。
日当たりと風通しが悪い
日当たりが悪く風通しが悪い部屋は、湿気がたまりやすく、虫が繁殖しやすい条件が揃っています。窓を頻繁に開けて換気を行い、除湿器を活用することで環境を改善できます。
また、家具の裏や部屋の隅など、湿気がたまりやすい場所の掃除を徹底しましょう。
築年数が古く隙間が多い物件
築年数が経過した物件は、建物に隙間が多く虫が入りやすい傾向があります。特に、窓枠やドア枠、配管周辺に隙間ができている場合が多いです。リフォーム済みの物件や、新築物件を選ぶことで、こうしたリスクを回避できます。
また、築年数が古い場合でも隙間をシーリング材で埋めるなどの対応を検討しましょう。
<虫との年間遭遇回数>
築年数 | 蚊 | ゴキブリ | クモ |
---|---|---|---|
1~5年 | 7.36回 | 1.43回 | 4.25回 |
6~10年 | 9.47回 | 1.87回 | 6.45回 |
11~20年 | 12.96回 | 3.23回 | 5.46回 |
21年以上 | 13.91回 | 4.98回 | 8.48回 |
部屋選びで虫対策!アパート・マンションの虫が出にくい物件の選び方
住まい探しの段階から虫が出にくい条件を意識することで、後々の対策が楽になります。お部屋を選ぶ際には以下のポイントを参考に選ぶと良いでしょう。
日当たり&風通しが良い
日当たりと風通しが良い部屋は、湿気がこもりにくく、虫が好む環境を作りにくいのが特徴です。特に南向きの部屋は日中の明るさを確保でき、風通しの良い角部屋は湿気を防ぐのに最適です。
内見時に日当たりや風の通り道を確認することをおすすめします。
玄関ドアにポストが付いてない
玄関ドアにポストが付いていない物件は虫の侵入リスクを低減できます。
ポスト付きのドアは、郵便物の受け取り部分に隙間ができやすく、小さな虫が入り込む原因になります。
一方、玄関ドアとポストが別々になっているタイプの物件は、密閉性が高く安心です。また、どうしてもポスト付きのドアの場合は、防虫シールや隙間カバーを取り付けることで対策可能です。
「奥に差し込んで下さい」テプラを貼って対策
玄関ドアのポストが外付けの場合、郵便物が完全に挿入されるよう「奥に差し込んでください」と書かれたテプラを貼るのも効果的です。郵便物の隙間が減ることで虫の侵入を防ぐとともに、郵便物の受け取り時にも安心感が生まれます。小さな工夫で虫対策が強化できます。

換気扇がシロッコファン
シロッコファンタイプの換気扇は、密閉性が高く、虫の侵入を防ぎやすい構造となっています。プロペラ型と違い、外気が直接室内に入りにくいため、虫の侵入経路を効果的に遮断します。
内見時に換気扇の形状を確認し、シロッコファンタイプの物件を選ぶことで防虫性能が向上します。さらに、換気扇カバーやフィルターを追加で設置することで、対策を強化することも可能です。

木造アパートではなく鉄筋コンクリートマンション
木造アパートは建物の構造上、隙間が多くなりがちで、虫が侵入しやすい傾向があります。一方、鉄筋コンクリート構造のマンションは、隙間が少なく密閉性が高いため、虫が入りにくい特徴があります。
また、鉄筋コンクリートは湿気を抑える効果もあり、虫の発生を防ぐ環境を作りやすいです。物件選びの際には構造の違いを考慮することが大切です。
5階以上(地上から離れる程出づらい)
虫の多くは地上近くに生息するため、上層階に住むことで侵入リスクを軽減できます。特に5階以上の部屋は、蚊やゴキブリなどの虫が到達しにくい高さに位置するため安心です。
さらに、上層階は風通しも良くなるため、湿気がこもりにくい環境も得られます。ただし、上層階でも排水口や窓の隙間対策は忘れずに行うことが大切です。
<虫との年間遭遇回数>
階数 | 蚊 | ゴキブリ | クモ |
---|---|---|---|
1~2階 | 7.46回 | 3.39回 | 4.59回 |
3~5階 | 15.21回 | 3.61回 | 8.43回 |
6~10階 | 8.06回 | 1.28回 | 4.06回 |
11階以上 | 5.54回 | 0.07回 | 0.21回 |
1階に飲食店やコンビニが無い物件を探す
飲食店やコンビニが近い物件は、虫の発生源となりやすいため注意が必要です。食品を扱う施設がある場合、その周辺に虫が集まりやすく、建物内に侵入するリスクが高まります。
特に、飲食店のゴミ捨て場が建物の裏手にある場合は要注意です。こうした条件を避けることで、虫の発生を大幅に減らすことができます。
草むらや川などが近くにない(自然が豊かな公園など)
自然が豊かな場所は魅力的ですが、虫の発生リスクが高い点には注意が必要です。特に夏場は草むらや川の近くで蚊やカメムシが大量発生することがあります。物件の周囲にこうした環境がある場合、虫対策が不可欠です。
内見時には近隣の自然環境をチェックし、適切な距離を保つことが理想です。
入居後の虫対策で新生活を快適にする方法10選
新居に入居した後でも、日々の生活の中で適切な虫対策を行うことが快適な住環境を維持する鍵となります。以下の10項目は、手軽に実践できる虫対策のアイデアです。ぜひ参考にしてください。
段ボールはすぐ捨てる
引っ越し後に大量の段ボールを放置しておくと、虫がその中に隠れたり繁殖したりする原因になります。段ボールは特にゴキブリが好む素材であるため、荷解きが終わったら速やかに捨てましょう。
段ボールの保管が必要な場合は、ビニール袋などで密閉しておくことで、虫の侵入を防ぐことが可能です。
室内にハーブやアロマを置く
虫が嫌う香りを利用して、自然な防虫対策を行う方法です。ミントやラベンダー、ユーカリといった香りの強いハーブやアロマオイルは、蚊やゴキブリが嫌がるため効果的です。
例えば、ハーブを小さな袋に入れてクローゼットに置いたり、アロマディフューザーを使用して部屋全体に香りを広げたりすることで、簡単に防虫対策ができます。また、香りの効果は徐々に弱まるため、定期的な交換が必要です。
生ゴミは小袋で密封してすぐ捨てる
生ゴミは虫にとって絶好の餌場となるため、特に注意が必要です。生ゴミを小袋に入れて密封し、可能であればその日のうちに処分することで、虫が寄りつくのを防げます。さらに、生ゴミ用の密閉できる専用ゴミ箱を使用すると効果的です。
特に夏場は臭いも強くなるため、ゴミ箱に防臭剤や防虫シートを設置することもおすすめです。
定期で燻煙や燻蒸タイプの殺虫剤をたく
燻煙タイプや燻蒸タイプの殺虫剤を定期的に使用することで、部屋に潜む虫を一掃することができます。これらは部屋全体に殺虫成分を行き渡らせるため、隠れた虫や卵を駆除するのに効果的です。
使用する際は、ペットや観葉植物がいない状態で行い、使用後は十分に換気を行うことが重要です。特に引っ越し直後に使用することで、快適な住環境をスタートできます。

防虫剤や駆除剤を部屋の各所に設置
クローゼットやキッチンの下、家具の隙間など、虫が発生しやすい場所に防虫剤や駆除剤を設置するのは効果的な対策です。ゴキブリ用のジェルタイプ駆除剤や、特定の虫に特化した防虫剤を選ぶことで、効率的に虫の侵入を防げます。
設置場所によっては、子どもやペットが触れないよう工夫することも大切です。また、定期的に交換することで効果を持続させましょう。

こまめに換気して湿気対策
湿気は虫が繁殖しやすい環境を作り出します。こまめに窓を開けて換気を行い、空気を入れ替えることで湿気をコントロールできます。特に雨の日が続く季節には、除湿器やエアコンの除湿機能を活用することがおすすめです。
また、家具と壁の間に適度なスペースを作り、空気が循環するように配置することで、湿気の滞留を防ぐことができます。
侵入経路になりそうな隙間を塞ぐ
虫が侵入する主な経路となる隙間を塞ぐことは、物理的な防虫対策として非常に効果的です。ドアや窓枠、配管周りなどの隙間を、シーリング材や隙間テープでしっかりと埋めましょう。
特にエアコンの配管穴や排水口周辺の隙間は見落としがちですが、定期的に確認し、必要に応じて補修することが大切です。この対策をするだけで、多くの虫の侵入を防ぐことができます。
エアコンのドレンホースに防虫キャップを設置
エアコンのドレンホースは、湿気が多いため虫が侵入しやすい箇所の一つです。専用の防虫キャップを設置することで、虫の侵入を物理的に防ぐことができます。このキャップはホームセンターやネットショップで手軽に購入でき、簡単に取り付けることが可能です。さらに、ホースの先端を清潔に保つことで、より効果的な対策となります。


通気口、換気扇にフィルターを設置
通気口や換気扇は外気との接点が多いため、虫の侵入経路となりやすい箇所です。防虫フィルターを設置することで、小さな虫の侵入を防ぎつつ、通気性を保つことができます。フィルターは取り付けが簡単で、コストも比較的安価です。
汚れたフィルターは定期的に交換することで、清潔な環境を保ちつつ、防虫効果を持続させることができます。

網戸の状態を確認し、修理する
網戸の破れや緩みは、虫が侵入する隙間となります。網戸がしっかりと枠に固定されているかを確認し、必要であれば補修を行いましょう。小さな破れは網戸用の補修テープで簡単に直せます。
また、網戸が古い場合は、新しい防虫性能の高い網戸に交換することも選択肢の一つです。網戸の状態をこまめに点検し、虫の侵入を防ぎましょう。
こまめに掃除をする
部屋を清潔に保つことは、虫の発生を防ぐための基本的な対策です。特にキッチンやダイニングエリアは食べかすや油汚れが残りやすく、これらが虫を引き寄せる原因になります。週に一度は床や棚を徹底的に掃除し、隅々まで汚れを取り除きましょう。
また、家具の裏や家電の下など、普段目につかない場所も定期的に清掃することが大切です。ゴミをためず、こまめに捨てることも効果的です。
食べ物をなるべく常温保存しない
食品を常温で保存すると、虫の発生リスクが高まります。特に米やパスタなどの乾燥食品は、虫が好む環境を作り出します。これを防ぐには、密閉容器に移し替えて保存することが効果的です。
また、生鮮食品は冷蔵庫で保存し、開封後の食品も密閉袋やタッパーに入れることで、虫の侵入を防げます。食品の管理を徹底することで、台所周りの衛生を保つことができます。
まとめ
今回は虫が出やすい物件の特徴や対策について詳しく解説しました。物件選びの段階から、虫が出にくい条件を考慮することで、快適な生活環境を確保できます。また、入居後も日々の習慣や対策を徹底することで、虫の発生を最小限に抑えることが可能です。
これらの知識を活用して、虫の心配のない住まいづくりを目指しましょう。
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