新生活への期待が膨らむ引越し。しかし、準備や手続きは大変ですよね。 本記事では、引越し準備に必要なことリストと手続きの流れをわかりやすく解説いたします。
これを読めば、スムーズな引越しが実現します! ぜひ、参考にしてみてください!
引っ越し全体の流れを理解しよう
引っ越しは、やるべきことが多くて大変な作業です。 しかし、やるべきことをリスト化して、段階的に進めていけば、スムーズに引っ越しを完了させることができます。
<引越し準備のスケジュール>
引越し準備は、入居日が決まったらできるだけ早く始めるべきです。一般的な引越し準備のスケジュールは、以下のようになります。
- 2ヶ月前:新居の賃貸物件探しを開始する
- 1ヶ月前:申込み手続きと入居審査を行う。引越し業者の見積もりを取得する
- 2週間前:荷造りを始める
- 1週間前:最終的な荷造りを済ませる
- 3日前:新居の掃除を行う
- 前日:引越し業者に荷物を預ける
- 当日:新居に引越しをする
やることリストSTEP1:物件探し〜入居審査・引っ越し見積もり
STEP1でやるべきことは、新居の賃貸物件探しから申込み手続き、入居審査、そして引越し業者の見積もりまでです。これから、それぞれの内容について詳しく解説していきます。
新居の賃貸物件探し
引っ越しをする際には、新居となる賃貸物件を決定する必要があります。新居の決定は、引っ越し全体の流れにおいて重要なステップになります。
新居の賃貸物件探しを始める際には、以下のポイントを考慮しましょう。
- 希望の条件を明確にする:まずは、新居に求める条件を明確にしましょう。希望の条件には、立地、間取り、家賃、設備などが含まれます。
- 情報収集を行う:希望の条件を踏まえて、インターネットや不動産会社を通じて情報収集を行いましょう。賃貸物件情報サイトや不動産会社のホームページなどを活用すると効率的に情報収集ができます。
- 内覧を行う:情報収集を行い、候補となる物件が見つかったら、内覧を行いましょう。内覧の際には、物件の状態や周囲の環境を確認しましょう。
新居の賃貸物件探しは、引っ越し準備において重要なプロセスです。希望の条件を明確にし、情報収集を行い、内覧を行って、納得できる物件を見つけましょう。
申込み手続き〜入居審査
賃貸物件が決まったら、申込み手続きと入居審査に進みます。申込み手続きとは、申込書に必要事項を記入し、身分証明書や収入証明書などの書類を提出することです。入居審査とは、申込書の内容や信用情報をもとに審査が行われ、入居を許可するか判断することです。審査結果は数日後に通知されます。審査に通過したら、賃貸借契約を結び、初期費用を支払いましょう。
申込み手続きに必要な書類
- 申込書
- 身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
- 収入証明書(源泉徴収票、確定申告書など)
- 預金通帳のコピー
- 印鑑
入居審査の基準
- 収入
- 勤務先
- 連帯保証人の有無
- 過去の賃貸契約におけるトラブルの有無
入居審査について、詳しくはこちらをご参考ください
引越し業者の見積もり
申込み手続きと入居審査が完了したら、引越し業者の見積もりを取得します。一括見積もりサイト・業者サイトや電話で簡単に見積もりが取れるので、複数の業者を比較して最適な業者を選びましょう。
見積もり取得のポイントは、複数の業者から見積もりを取ること、正確な情報を伝えること、内容を確認し、不明点は質問することです。見積もりは引っ越しが決まり次第早めに取り、繁忙期は避けるのが良いでしょう。
<見積時の考慮する点>
- 引越しの日時
- 引越し先までの距離
- 荷物の量
- オプションサービス(梱包、荷ほどきなど)
やることリストSTEP2:賃貸契約〜引っ越し日が確定後やること
この段階でやるべきことについて、箇条書きでまとめました。
- 現住居(賃貸済みの場合)の解約手続き
- 新居の賃貸契約手続きと初期費用支払い
- 引越し業者の契約と手配
- 郵便物の転送手続き(e転居)
- 不用品の処分手続き
- インターネットの利用契約手続き
- 新居のレイアウト検討
これから、上記のリスト内容について、詳しく解説していきます。
現住居(賃貸済みの場合)の解約手続き
引っ越し前に、必ず必要な手続きの一つが、現住居の解約です。賃貸済みの場合、解約の際には以下の手順を踏む必要があります。
- 契約内容の確認:賃貸契約書を確認し、解約に関する項目を把握しましょう。解約予告期間や違約金などの規定が記載されているはずです。
- 書面による通知:規定に基づいて、書面で解約通知を大家さんや管理会社に提出します。書面には、退去予定日、退去理由、転居先などを明記しましょう。
- 原状回復:契約内容に従い、退去前に原状回復を行う必要があります。原状回復とは、通常の使用による損耗を除き、入居時の状態に戻すことを意味します。
- 退去立会い:退去時には、大家さんや管理会社との立会いを行い、部屋の状態を確認します。問題がなければ、敷金精算が行われます。
解約手続きは、退去予定日の2~3ヶ月前から開始するのが理想です。余裕をもって準備を進め、トラブルなく退去できるようにしましょう。
<現住居の解約手続きに関する注意点>
- 契約書の内容を必ず確認しましょう。
- 解約予告期間は通常1ヶ月ですが、契約によって異なる場合があります。
- 敷金は、原状回復費用を差し引いた残額が返金されます。
- 退去時は、部屋をきれいに掃除し、ゴミは処分しましょう。
新居の賃貸契約手続きと初期費用支払い
物件が決まり、入居審査に通ったら、新居の賃貸契約を行います。
賃貸契約は、入居者と家主の間で結ばれる契約であり、入居者が住居を使用する権利と義務を定めたものです。
賃貸契約を結ぶ際には、以下の点に注意が必要です。
- 契約書の内容をしっかりと確認し、わからないことがあれば質問する
- 敷金や礼金など、初期費用の内容を明確にする
- 家電や家具などの設備が備え付けられている場合は、その内容を確認する
- 退去時に発生する費用についても確認しておく
賃貸契約を結ぶ際には、以下の書類が必要になる場合があります。
- 身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
- 源泉徴収票
- 印鑑
- 預金通帳
また、賃貸契約を結ぶ際には、初期費用を支払う必要があります。
初期費用は、家賃の他に敷金、礼金、仲介手数料、火災保険料などがあります。初期費用の金額は物件によって異なりますが、一般的には家賃の3ヶ月分から6ヶ月分程度かかります。
引越し業者の契約と手配
引越しをスムーズに進めるためには、信頼できる引越し業者の選定と適切な契約が欠かせません。
まず、複数の業者から見積もりを取り、料金が荷物の量、移動距離、引越しの時期、オプションサービスによって異なる点を確認します。見積もり比較では、経験豊富で信頼性のある業者を選ぶことで、トラブルを避け、スムーズな引越しが期待できます。
契約時には、料金やサービス内容、キャンセルポリシー、オプションサービスの追加料金について詳しく確認しましょう。引越し日の決定後、業者に日程を伝え、荷物の量に合ったトラックサイズを確保します。作業の開始と終了時間を明確にし、業者とのスケジュール調整も重要です。当日は立ち会いが必要で、できない場合は代理人を手配しましょう。
少量の荷物なら軽トラックのレンタルや友の手伝いを検討してみても良いでしょう。
郵便物の転送手続き(e転居)
引っ越し準備において重要な手続きの一つが、郵便物の転送手続きです。e転居とは、従来の転送届をオンラインで申請できるサービスで、日本郵便が提供しています。郵便局への「転居届」を提出し、旧住所に届く郵便物を新住所へ転送してもらいましょう。これにより、1年間は旧住所に届いた郵便物が自動的に新住所へ転送されます。
e転居を利用するメリットは、以下の3つです。
- 24時間いつでも申請できる:窓口に赴かなくても、いつでも手続きができます。
- 手続きが簡単:必要な情報を入力するだけで完了します。
- 無料:手数料はかかりません。
<注意点>
- 転送できない郵便物もあります。例えば、現金書留、代金引換郵便などは転送できません。
- ヤマト宅急便などは別で手続きが必要です
郵便物の転送手続きは、早めに済ませておきましょう。そうすれば、引っ越し後も大切な郵便物を受け取ることができます。
不用品の処分手続き
引っ越しを伴う生活環境の変化とともに、不用品の対応は大切です。不用品の撤去は効率的な引っ越しを可能にするだけでなく、新しい環境においても快適な生活を送るために必要になってきます。
■ 処分方法
- 不用品回収業者:引っ越し業者や不用品回収業者へ引き取りを依頼する
- リサイクルショップ:再利用可能な家具や家電などは、リサイクルショップに売却
- 自治体の回収:各自治体による粗大ゴミ回収を利用することも可能です。
- 知人などに譲る:知人などが希望するものがあれば譲る
<処分手続き注意点>
処分手続きで注意すべき点としては、個人情報の安全です。不用品を処理する際には、特に書類関係では個人情報を破棄する必要があります。シュレッダーや自治体による情報削除サービスなどを活用して適切に処理しましょう。また、処分費用に関しても確認が必要です。不用品回収業者やリサイクルショップを利用の場合は、事前に見積もりを取得し、費用を確認してから依頼することが大切です。
インターネットの利用契約手続き
インターネットの利用契約手続きは、引っ越し前に済ませておくとスムーズです。大きく分けて、現住所で利用していたプロバイダーの継続利用、新規プロバイダーとの契約、既設回線の再契約の3つの方法があります。
現住所のプロバイダーがサービスエリア外の場合は、新規契約が必要です。複数のプロバイダーを比較して、自分に合ったプランを選びましょう。既設回線を再契約する場合は、回線事業者との契約のみで済みます。
いずれの場合も、身分証明書、クレジットカード、新居の住所がわかる書類が必要です。解約金や違約金、工事費用などにも注意しましょう。
新居のレイアウト検討
新居のレイアウトを事前に検討しておくことは重要です。引っ越し後の生活を快適にするために、生活動線を意識した間取りになっているか、家具の配置スペースは十分か、収納スペースは足りているか、日当たりや風通しは良好か、コンセントの位置は適しているかなどを確認しましょう。これらのポイントを参考に、新居のレイアウトを検討することで、快適な生活を送ることができます。
やることリストSTEP3:引っ越し1週間〜前日までの準備
役所や公共サービスの利用停止・契約変更、荷造りの準備など、引っ越し1週間前は様々な手続きや準備が本格化してきます。
- 役所で転出届の手続き
- 電気の停止手続きと新居での利用契約
- ガスの停止手続きと新居での利用契約
- 水道の停止手続きと新居での利用契約
- NHKの住所変更手続き
- 配達サービスの住所変更
- ダンボールを準備
- 使う頻度の少ない物から荷造り
引っ越し1週間前から前日までにやることをリストアップしました。これらの詳細については以下より詳しく説明していきます。
役所で転出届の手続き
役所への転出手続きは、引っ越し前に行う重要な手続きです。基本的な手順は以下のとおりです。
- 転出届の提出準備:引っ越し先が決まったら、現住所の役所に転出届を提出。必要な書類は本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)と印鑑です。
- 役所で転出届を提出:現住所の市区町村役場の窓口で転出届を提出。
- 転出証明書の受け取り:「転出証明書」を受け取ります。この証明書は、新住所での転入手続きに必要です。マイナンバーカードを利用したオンライン手続きの場合、証明書の受け取りは不要です。
- 転入手続き:14日以内に新住所の役所で転入届を提出。この際、転出証明書を持参し、新しい住民票の登録を行います。これにより、各種公共サービスが新住所で継続して利用できます。
この手続きは、住民票の正確な管理や、各種公共サービスの継続利用のために欠かせないものです。スムーズな手続きのためにも、必要な書類や提出期限を確認し、忘れずに対応しましょう。
電気の停止手続きと新居での利用契約
引っ越し時には、現住所の電気を停止し、新居での電気利用契約を行う手続きが必要です。まず、契約中に電力会社に連絡し、引っ越し日と停止希望日を連絡し、電気供給の停止を手配します。
新居での電気利用契約は、引っ越し前に新住所で利用する電力会社と契約を結び、引っ越し日に電気が使えるようにします。現在は、多くの電力会社がインターネットや電話で簡単に手続きが可能です。契約開始日を引っ越し日に設定すれば、新居に到着したその日から電気が利用できます。
これらの手続きを余裕を持って行うことで、っ越し後に電気が使えないトラブルを避けることができます。
ガスの停止手続きと新居での利用契約
引っ越しが決まったら、ガスの停止手続きと新居での利用契約が必要です。現在のガス会社に連絡し、引っ越し日や最終検針日、新住所などの情報を伝えてください。停止手続きは、通常引っ越し日の前日までに行う必要があります。遅れると、使用していない期間のガス代が発生してしまうので注意しましょう。
新居でのガス利用契約は、引っ越し後できるだけ早く行いましょう。契約に必要な情報は、引っ越し日、新住所、ガス使用開始日、過去の検針票です。契約方法は、各ガス会社によって異なります。
ガス会社選びは、料金プラン、供給エリア、サービス内容を考慮して決めましょう。料金プランは、各社で大きく異なるので、しっかりと比較検討することが重要です。また、供給エリアやサービス内容も確認しておきましょう。
水道の停止手続きと新居での利用契約
引っ越し時には、旧居での水道停止手続きと新居での利用契約が必要です。
まず、管轄の水道局に連絡し、停止希望日と引っ越し日を伝えます。水道局がメーターを確認し、最終料金が確定します。多くの場合、立ち会いは不要ですが、確認しておくと安心です。
次に、新居での水道利用契約です。新住所を管轄する水道局に連絡し、引っ越し日やその前日に利用開始を設定しましょう。手続きはインターネットや電話で簡単に行えます。
なお、旧居の水道は、引越し作業終了後に止水栓を閉じておきましょう。新居の水道は、入居前に開栓しておくと、引越し作業中の生活に便利です。水道料金は、使用量に応じて請求されます。
NHKの住所変更手続き
引越し後に忘れがちな手続きの一つがNHKの住所変更です。
住所変更はインターネットまたは電話で24時間可能です。インターネットの場合、NHKの公式ホームページから「住所変更手続き」を選び、必要事項を入力して送信します。完了メールが届けば手続きは終了です。電話の場合は、NHKのコールセンター(0570-077-077)に連絡し、オペレーターの指示に従って情報を伝えます。
住所変更には、新住所、旧住所、氏名、視聴契約番号(B契約の場合不要)が必要です。視聴契約番号が分からない場合は、NHKのサイトで確認可能です。引越し後2週間以内に手続きを行うことが推奨されていますので、早めに対応しましょう。
注意
・NHKの受信契約は、住所変更を行っても継続されます。解約希望の場合は、別途解約手続きが必要です。
・インターネットによる住所変更は、B契約(衛星契約)の場合は行えません。B契約の場合は、電話による住所変更が必要です。
配達サービスの住所変更
引っ越しの際、各種配達サービスの住所変更はスムーズな生活を続けるために重要です。宅配便や定期購読している雑誌・新聞、ネット通販サイトなどで利用しているサービスの住所変更手続きを行いましょう。特に、定期的に配送されるものは、忘れずに早めに手続きを行うことで、旧住所への誤配を防げます。通販サイトやクレジットカードの明細、携帯電話の請求書なども住所変更の対象です。
また、インターネットや電話で簡単に変更手続きが可能な場合が多いので、各サービスの公式サイトやサポート窓口を確認しておきましょう。これらの手続きを早めに済ませることで、新居での生活をスムーズにスタートすることができます。
ダンボールを準備
引っ越し準備には、ダンボールが大量に必要となります。 必要な量を確保し、適切な大きさや強度のものを選ぶことで、引っ越し準備がスムーズになります。
<ダンボール準備のポイント>
- 必要な量:1人暮らしで20~30箱、2人暮らしで40~50箱が目安
- 大きさ:持ち運びやすく、3辺の合計が140cm以内のものが適切
- 強度:積み重ねや移動に耐えられる、丈夫なダンボールを選ぶ
- 無料入手:引っ越し業者や近所のスーパーなどから無料で入手できる場合がある
- 購入:ホームセンターやネットショップなどで販売されています
使う頻度の少ない物から荷造り
引っ越し準備は、思っている以上に時間がかかります。特に荷造りは、何を、どのように詰めるかで効率が大きく変わります。
そこで、オススメなのが「使う頻度の少ない物から荷造り」することです。例えば、季節外れの衣類や、普段使わない本や食器、趣味の道具などは、引っ越し先ですぐに必要ないですよね。これらの物を先にダンボールに詰めておくことで、引っ越し当日に必要な物が探しやすい環境を作ることができます。使う頻度の少ない物から荷造りを始めて、スムーズな引っ越しを目指しましょう。
また、荷造りのコツについて、以下の項より詳しく説明いたします。
靴や服の荷造り
引っ越し準備の中で、靴や服の荷造りは比較的取り組みやすい作業です。しかし、種類や量が多いとパッキングが大変になることも。効率的に荷造りをするために、以下の手順を参考に進めましょう。
- 分類:靴と服を種類別に分類します。靴はブーツやスニーカー、服はトップスやアウターなど、大まかなカテゴリーに分ける
- 不要なものを処分:引っ越しを機に不要な靴や服を処分し、荷物を減らす
- ダンボールに詰める:靴は新聞紙などで包んで型崩れを防ぎ、服は畳むか丸めてダンボールに詰める。圧縮袋を使うとさらに体積を減らせます
- ラベルを貼る:ダンボールには中身が分かるようにラベルを貼り、靴の種類や服のカテゴリー、季節などを記入すると便利
靴や服の荷造りは、時間をかけてじっくり取り組むよりも、短時間で一気に済ませてしまう方が効率的です。引っ越し当日までに余裕を持って荷造りを済ませ、スムーズな引っ越しを目指しましょう。
本・漫画の荷造り
特に本や漫画は量が多く、整理が大変なアイテムの一つ。しかし、ちょっとしたコツを掴めば効率的に荷造りを行うことができます。
<荷造りの流れ>
- 種類ごとに分類:小説、漫画、雑誌、参考書などに分類します。分類後、重い本は段ボールの下、軽い本は上に詰めると運搬時の破損を防げます。
- 緩衝材で包む:本は傷つきやすいので、緩衝材(新聞紙やプチプチなど)で包むと良いです。
- ダンボール箱に「本・漫画」と明記:段ボールには「本・漫画」と明記して運搬時の注意を促しましょう。
CDやDVDも同様に分類し、緩衝材で包んで段ボールに入れます。これらのコツを参考に、効率的に本・漫画の荷造りを行ってください。
割れ物・刃物の荷造り
引っ越しにおいて、特に注意が必要なのが割れ物と刃物です。荷造りをしっかりしないと、破損や怪我の原因になってしまいます。下記の手順を参考に、安全に梱包しましょう。
■ 割れ物
割れ物は衝撃に弱いため、新聞紙やプチプチで丁寧に包み、ダンボールに隙間なく詰め、「割れ物注意」と明記する
■ 刃物
刃物は怪我防止のため、刃を新聞紙で包みテープで固定し、「刃物注意」と記載し、ダンボールには「刃物注意」と明記する
<注意事項>
割れ物や刃物は他の荷物と一緒にしないようにし、ダンボールは重すぎないようにします。また、引っ越し当日は、これらを最後に積み込むようにしてください。
やることリストSTEP4:引っ越し前日の準備
引っ越し前日には、新居の清掃と入居準備、引越し業者との最終確認、部屋の退去清掃・ゴミ処理手続き、家電の梱包と電気機器の配線整理、冷蔵庫内の整理と運搬準備、洗濯機の運搬準備など、やるべきことがたくさんあります。 これらの作業をスムーズに進めるために、前もって準備することが大切です。
新居の清掃と入居準備
新居の清掃と入居準備は、引っ越し前日に重要な作業です。入居前に清掃業者に依頼をすれば、細かいところまでプロが綺麗にしてくれるため、入居後に快適な生活が始められます。
入居後に自分で掃除する場合は、掃除道具や洗剤を事前に用意しておきましょう。水回りの設備や照明の動作確認も行っておくことで、入居後に不具合が発生した場合でもすぐに対応することができます。
また、大型の家具や家電は、引っ越し当日に搬入するのが一般的ですが、可能であれば、入居前に搬入することで引っ越し当日の作業を軽減することができます。さらに、カーテンや照明、生活用品を準備しておくことで、引っ越し後すぐに生活を始められます。
引越し業者との最終確認
引っ越し前日の最終確認は、スムーズな引っ越し当日を迎えるために重要なポイントです。以下、確認すべき項目をリストアップしました。
<確認事項>
- 時間
- 引越し業者が到着する時間
- 荷物の搬出・搬入の開始時間
- 搬入完了予定時間
- 人員
- 引越し作業に携わるスタッフの人数
- 連絡先
- 搬出・搬入経路
- 駐車場所
- エレベーターの有無
- 搬出・搬入経路の確保
- 荷物の確認
- 積み残しがないか
- 搬入先が間違っていないか
- 支払い
- 最終的な支払い金額の確認
- 支払い方法の確認
- その他
- 注意事項や追加の指示
- 緊急連絡先
引越し業者との最終確認は、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな引っ越しを実現するために欠かせません。疑問点や不安なことがあれば、遠慮なく質問し、確認しておきましょう。
部屋の退去清掃・ゴミ処理手続き
引っ越し前日には、退去する部屋の清掃とゴミ処理が必要です。部屋を清潔にして明け渡すことで、トラブルを防ぎます。
■ 清掃
掃除用具(掃除機、雑巾、モップ、洗剤、ゴミ袋)を準備し、水回り(キッチン、風呂、トイレ)を徹底的に清掃しましょう。汚れがひどい場合は漂白剤を使用します。部屋全体(床、壁、窓、照明器具)の掃除を行い、エアコンのフィルターや網戸も念入りに掃除します。
■ ゴミ処理
ゴミは燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミに分別し、自治体の指定場所に捨てます。粗大ゴミは処理券を購入し、指定場所に搬入するか回収を依頼します。
<注意点>
契約で原状回復が義務付けられている場合、通常の清掃では不十分な場合があります。その場合は、ハウスクリーニング業者への依頼が必要なこともあります。ゴミの分別ルールは自治体ごとに異なるため、事前に確認が必要です。粗大ゴミの処理には時間と費用がかかることがあるため、計画的に行いましょう。
この手順に従って、部屋の退去清掃とゴミ処理を完了させてください。
家電の梱包と電気機器の配線整理
引っ越し前に家電の梱包と電気機器の配線整理を行うことで、引っ越し当日の作業がスムーズになります。家電は精密機器であり、運搬中の破損を防ぐために適切な梱包が必要です。電気機器の配線も、後でスムーズに接続できるよう整理しておくことが大切です。
家電の梱包手順
- 段ボール箱、プチプチ、新聞紙、ガムテープなどの梱包材を用意します。
- 電化製品を掃除し、埃や汚れを落とします。
- テレビやパソコンなどの精密機器はプチプチで包み、衝撃から守ります。
- 家電を段ボール箱に隙間なく詰め、運搬中の破損を防ぎます。
- ガムテープで段ボールをしっかり固定します。
電気機器の配線整理手順
- 配線を結束バンドでまとめます。
- 各配線にラベルを付け、どの機器のものか分かるようにします。
- 配線を箱に収納して保管します。
これらの準備を行うことで、引っ越し後の設置がスムーズになります。
パソコンデータのバックアップ
パソコンのバックアップは、大切なデータを保護するために重要な手順です。重要なデータを失うことがないように、引っ越し前に忘れずにバックアップを作成し、安心した引っ越しを迎えましょう。
< 手順>
- 外付けハードディスクを準備
- バックアップソフトを利用
- バックアップ先を指定
- バックアップするデータを選択
- バックアップを実行
- 定期的にバックアップ
- バックアップの確認
<注意事項>
バックアップ完了後、外付けハードディスクは安全な場所に保管しましょう。
冷蔵庫内の整理と運搬準備
引っ越し当日までに冷蔵庫の中身を整理する必要があります。食品の無駄をなくすだけでなく、運搬中の破損を防ぐためです。
<手順>
- 賞味期限切れの食品を取り除く
引っ越し先で食べられない賞味期限切れの食品は処分します。 - 冷蔵庫の中身を分類する
生鮮食品、乳製品、調味料、飲み物など、食品の種類ごとに分類します。 - 密閉できる容器に入れる
運搬中に食品がこぼれるのを防ぐため、密閉できる容器に移し替えます。新聞紙やタオルが便利です。 - 緩衝材を詰める
食品同士がぶつからないように緩衝材を詰めます。新聞紙やタオルが便利です。 - 冷蔵庫を移動させない
冷蔵庫はできれば移動させずにそのまま運搬します。どうしても移動させる必要がある場合は、傾きすぎないように注意します。 - 冷蔵庫の電源を抜く
運搬前に必ず冷蔵庫の電源を抜きます。 - 運搬中にドアが開かないように固定する
運搬中にドアが開かないように、紐やテープでしっかり固定します。
以上の準備をしておくことで、食品の無駄を最小限に抑え、安全に冷蔵庫を運搬することができます。
洗濯機の運搬準備
洗濯機の運搬は、重くてかさばるため、大変です。引っ越し前日の準備として、以下のポイントを確認しましょう。
- 電源プラグを抜いて、コードをまとめる
- 洗濯槽内の水抜きをする
- 排水ホースや給水ホースを外す
- ドラム式洗濯機の場合は、輸送ボルトを取り付ける
- 洗濯機を毛布や段ボールで包む
- 洗濯機を倒したり傾けたりしないように、慎重に運ぶ
これらのポイントを参考に準備することで、安全に洗濯機を運搬することができます。引っ越し当日は、慌てずに、慎重に作業を行いましょう。
やることリストSTEP5:引っ越し当日のやること
最後の荷造りを済ませ、貴重品や現金を確認します。また、引っ越し業者への最終的な指示を伝え、スムーズな作業をお願いします。これで、引っ越し当日の準備は完了です。新しい生活への一歩を踏み出しましょう!
最後の荷造り
引っ越し当日、落ち着いて行動するためには、前日までにできる限りの荷造りを済ませておくことが大切です。
まず、当日必要なものをリストアップしましょう。財布、印鑑、通帳、パスポートなどの貴重品はもちろん、着替え、洗面用具、コンタクトレンズ、薬など、生活に必要なものも忘れずに。また、現金やクレジットカードなど、当日の支払い用のものも準備しておきましょう。
次に、引っ越し後すぐに必要なものは、ダンボールにまとめておきましょう。軽く食事ができるように食器やカトラリーを数セット、新居の掃除や荷解きで出たゴミを入れるためのゴミ袋、簡単な掃除用具やウェットティッシュなどを用意しておくと便利です。
当日は、忘れ物がないか最終確認をして、新しい生活をスタートさせましょう!
貴重品の準備と現金確認
引っ越し当日は何かと慌ただしいものです。引っ越し当日バタバタしないように、貴重品と現金は前もって準備しておきましょう。紛失のリスクを最小限に抑えるため、普段から貴重品はひとまとめにしておくのがおすすめです。引っ越し当日に必要な現金は、あらかじめ必要な額を準備し、財布とは別に保管しておくと良いでしょう。
<貴重品の準備>
- 重要書類(身分証、パスポート、保険証、印鑑など)
- 銀行通帳、キャッシュカード
- クレジットカード
- 貴金属、宝石
- 重要な書類のコピー(念のため)
<現金の準備>
- 当日のタクシー代、引越し業者への支払い
- 交通費
- 緊急時のための予備費
貴重品と現金は、人目につかない安全な場所に保管しましょう。段ボールに紛れ込ませてしまうと、紛失のリスクが高まります。
引越し業者への指示
事前に業者と連絡を取り、以下の点について指示を出しておきましょう。
1. 荷物の搬出
- どの部屋から荷物を搬出するか
- 大型家具や家電の搬出方法
- 搬出経路の確保
2. 荷物の搬入
- どの部屋にどの荷物を搬入するか
- 大型家具や家電の設置場所
- 搬入経路の確保
3. その他
- 荷物の取り扱いにあたっての注意事項
- 梱包材の回収
- 駐車スペースの確保
3. 支払い方法の確認
- 現金支払いなのか、クレジットカード支払いなのか
- 領収書の発行
4. 連絡先の確認
- 当日の連絡先
- 緊急時の連絡先
業者とのコミュニケーションをスムーズにすることで、引っ越し当日のトラブルを回避できます。必要に応じて、追加の指示を出したり、疑問点を質問したりすることもできます。
やることリストSTEP6:引っ越し当日の新居での作業
新居での作業は、荷物の量や段取りによって時間がかかります。時間に余裕を持って、落ち着いて作業を進めましょう。
荷物の確認と業者への指示
荷物の積み込みが完了したら、
到着荷物の内容を確認します。荷物に不足がないか、破損がないかを確認しましょう。
荷物の確認が完了したら、業者に搬入場所や家具の配置などの指示を伝えましょう。業者が搬入場所や家具の配置を把握することで、スムーズな作業を進めることができます。また、必要に応じて、業者が作業しやすいように、荷物の移動や整理整頓をしましょう。
なお、寝具や生活必需品など、すぐに必要な荷物は取り出しやすくしておきましょう。
業者への指示を明確に伝えることで、スムーズな作業を進めることができます。また、業者に作業しやすい環境を整えることで、作業時間の短縮や破損事故の防止にもつながります。
引越し料金の支払い手続き
引っ越し当日は、荷物の搬出・搬入が完了したら、引越し料金の支払い手続きを行います。 支払い方法には、主に現金払い、銀行振込、クレジットカード払いの3つがあります。 どの支払い方法を選ぶかは、事前に引越し業者と相談しておきましょう。 なお、支払い時に領収書の発行を忘れずに行い、大切に保管しておきましょう。 引越し料金は高額になることが多いため、トラブル防止のためにも領収書は必ず受け取るようにしましょう。
荷ほどき・整理整頓手続き
引っ越し当日、荷物を運び込んだ後は、荷ほどき・整理整頓が大切です。効率よく進めるには、まず荷物の確認と場所決めを行い、次に各ダンボールの荷ほどきを分類しながら進めましょう。収納用品を購入し、必要な物から整理整頓していきます。最後に細かい掃除をして、生活動線の確認を行いましょう。時間を決めて一気に進め、家族と協力して不要な物を処分し、生活動線を意識しながら収納用品を活用しましょう。
やることリストSTEP7:旧居の退去清掃〜立ち会い
旧居からの退去時にも、居室の清掃や退去立ち合い・退去費用の精算など、色々と作業が発生します。
基本的な退去時の流れについて、これから説明していきます。以下の手順把握し、スムーズに退去手続きを進めましょう。
退去清掃をする
退去時に必要な手続きの一つとして、部屋を退去する際に汚れやゴミなどをきれいに掃除する「退去清掃」があります。家主が指定する清掃業者に依頼するケースもありますが、自分で行うケースも少なくありません。
退去清掃は、原状回復を目的として行うもので、入居時に近い状態まで綺麗に掃除することが求められます。
退去清掃を怠ると、敷金が返ってこなかったり、追加料金を請求されたりするおそれがあるので注意が必要です。退去前にしっかり掃除をして、気持ちよく部屋を後にしましょう。
退去清掃①水回り(キッチン・風呂・トイレ〉の掃除
退去清掃の中でも、水回りの清掃は汚れが蓄積しやすい場所のため、入念な掃除が必要です。
<キッチン>
コンロやシンク、換気扇に溜まった油汚れや水垢を入念に掃除しましょう。専用の洗剤を使えば、フィルターの油汚れもきれいに落とせます。排水溝の掃除も忘れずに。換気扇は、フィルターにこびりついた油汚れを分解する専用の洗剤を使用すると、きれいに落とすことができます。
<風呂>
床や壁、浴槽、鏡に付いた水垢や皮脂汚れをしっかり落とし、浴槽は湯垢や皮脂汚れをきれいに落としましょう。鏡は、水垢や汚れを拭き取り、ピカピカに仕上げます。
<トイレ>
便器は、尿石や黄ばみをきれいに落とし、ブラシで隅々まで掃除しましょう。床や壁の汚れも拭き取ることで、清潔さを保つことができます。
退去清掃②部屋の床や壁の拭き掃除
退去清掃の中でも特に汚れが溜まりやすく、入念な拭き掃除が必要となるのが部屋の床と壁です。
まず、床は掃除機でゴミを吸い取った後、水で薄めた中性洗剤を使って拭き掃除を行います。汚れがひどい部分はブラシで軽く擦り、最後に乾いた雑巾でしっかりと水分を拭き取ります。フローリングの水拭きは慎重に行い、ワックスが剥がれないように注意が必要です。
壁の掃除では、シールやポスターを剥がし、跡を拭き取った後、壁を上から下に向かって拭き掃除します。汚れがひどい場合は、中性洗剤を少量加えても良いでしょう。クロス壁の場合は、水拭きをするとクロスが剥がれる可能性があるため、乾拭きのみを行うようにしましょう。
掃除は上から下に進めていくと効率的です。掃除用洗剤は、必ず使用できる場所や素材を確認してから使用するようにしましょう。
残置物がないか最終チェック
引っ越し完了後、忘れ物がないか最終チェックを行います。残地物は、退去時に家主とのトラブルになる可能性があります。入居時のチェックリストで確認した箇所以外も確認し、忘れ物をなくしましょう。
<残置物チェックポイント>
- 電化製品
- 家具
- カーテン
- カーペット
- 照明器具
- その他備品
もし、残地物があった場合は、家主と相談して処分方法を決定しましょう。
ガスの閉栓の立ち会い
引っ越しをする際に、旧居のガスの閉栓立ち会いが必要です。これは、ガス会社の人が安全にガスを止めてくれる立ち会いのことで、ほとんどの場合、立ち会いが必要となります。
立ち会い当日は、ガス会社の人が指定した時間に立ち会う必要があります。立ち会いの際には、ガス会社の人がガスの元栓を閉め、ガス漏れがないかなどを確認します。また、ガスメーターの検針も行われます。
立ち会いの時間は、通常30分程度です。立ち会いをする際に必要なものは、特にありません。ただし、ガス会社によっては身分証明書が必要な場合もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
管理会社(大家さん)と退去立ち会い
引っ越しの最終段階として、旧居の退去時に管理会社(大家さん)との立ち会いがあります。これは、部屋の状態や設備の破損などを確認し、敷金の精算を行う大切なステップです。
立ち会い前には、以下の準備をしておきましょう。
- 部屋の清掃
- 退去清掃業者の手配
- 破損箇所の確認
- 重要書類の用意
立ち合い当日は管理会社担当者と一緒に部屋をチェックし、破損や汚れを記録してもらいましょう。敷金の精算について不明点があればその場で確認し、敷金精算書を受け取ってサインをすることで手続きが完了します。
敷金精算には、退去時の部屋の状態やクリーニング費用、未払い家賃などの費用が考慮されて計算されます。もし、敷金が返還されない場合は、その理由を明確に説明してもらいましょう。
旧居の敷金の精算手続き
引っ越しの際には、敷金の精算手続きが必要です。敷金は入居時に家主に預けるお金で、部屋に損傷や未払いの家賃がなければ全額返還されますが、修繕費やクリーニング代が差し引かれる場合があります。
通常、退去日から1ヶ月以内に家主から精算書が送られ、その内容を確認し、同意すれば返金されます。精算書には敷金の額、修繕費、クリーニング代、返還額が記載されています。疑問点があれば家主に問い合わせましょう。
トラブルを防ぐためには、退去前に部屋をきれいに掃除し、修繕が必要な箇所があれば事前に報告することが重要です。
<敷金の精算手続きのポイント>
- 立ち会い時に、部屋の損傷等について確認しておく
- 原状回復費用の計算根拠を確認する
- 敷金の精算金額に納得できない場合は、異議を申し立てる
<敷金精算トラブルを防ぐために>
- 入居時に、部屋の状態を写真や動画で記録しておく
- 退去時に、部屋を清掃し、原状回復しておく
- 貸主との間で、原状回復費用に関する取り決めをしておく
やることリストSTEP 8:引っ越し後の手続き
引越しが終わったら、各種手続きを行う必要があります。手続きを忘れずスムーズに進めるためにも、事前に確認しておきましょう。これらの手続き以外にも、様々な場面で住所変更が必要となります。漏れがないよう忘れず確認しましょう。
- 旧居の火災保険の解約手続き
- 役所で転入届・転居届の手続き
- 各種住所変更手続き
- 自動車の登録変更手続き
- 梱包資材の返却手続き
- 勤め先への住所変更手続き
旧居の火災保険の解約手続き
旧居の火災保険を解約する必要があります。解約時期は、引越し日ではなく、新居の火災保険が効力を持った日です。
解約方法は、保険会社によって異なりますが、一般的には以下の手順で行います。
- 解約の連絡:電話または解約申込書を提出して、保険会社に解約の意思を伝えます。
- 返戻金の確認:既に支払った保険料の日割り計算を行い、解約返戻金が発生する場合は、指定の口座に返金されます。
- 解約確認書:保険会社から解約確認書が送付されるので、内容を確認します。
火災保険は、引越し後に新居で発生した火災には適用されません。新居への引越し後には、必ず新居の火災保険に加入しましょう。
役所で転入届・転居届の手続き
引っ越しを行った後は、住民票を移転させる必要があります。住民票の移転には「転出届」と「転入届」の2つの手続きが必要になります。転出届は旧住所地の市区町村役所、転入届は新住所地の市区町村役所でそれぞれ行います。 転出届の提出期限は転出した日から14日以内、転入届の提出期限は転入日から14日以内となっています。
転入届には、転入届書、本人確認書類、旧住所地で発行された住民票、マイナンバーカード(希望者のみ)が必要となります。転出届には、転出届書、本人確認書類、マイナンバーカード(希望者のみ)が必要となります。
週末や祝日は窓口が閉まっている場合がありますので、事前に営業日を確認しましょう。委任状があれば代理人が手続きを行うこともできます。忘れずに転居届けも提出しましょう。転居届けは住民票の住所のみを変更する手続きです。
手続きには時間がかかる場合があるので、時間に余裕を持って行いましょう。
マイナンバーカードの住所変更手続き
引っ越し後は、住民票と同じ住所にマイナンバーカードの住所も変更する必要があります。手続きはオンライン、窓口、郵送のいずれかの方法で行えます。
オンラインで変更するには、マイナンバーカードが有効で、ICチップに記録されている暗証番号(暗証番号)と利用者証明用電子証明書(4桁の数字)が設定されている必要があります。これらの条件を満たしている場合は、マイナポータルからオンラインで手続きができます。
窓口では市区町村の窓口で、本人確認書類を持参して手続きします。郵送の場合、申請書(市区町村の窓口でもらう)と本人確認書類のコピーを送ります。いずれの方法でも、手続きには約1週間かかり、引っ越し後14日以内に行うことが義務付けられています。
運転免許の住所変更手続き
引っ越し後に必要な手続きの一つとして、運転免許証の住所変更があります。これは道路交通法で定められており、住所変更後14日以内に変更手続きを行わなければなりません。
変更手続きは各都道府県の運転免許試験場、警察署、一部の運転免許センターで行うことができ、必要な書類は運転免許証、住民票、印鑑、手数料です。手数料は地域によって異なりますが、通常は750円です。手続き方法は、窓口で申請書に記入し、必要書類を提出するだけです。手続き完了後は、新しい住所が記載された新しい運転免許証が発行されます。
運転免許証の住所変更を忘れると、5万円以下の罰金が科される可能性があります。また、住所変更をせずに運転すると、無免許運転とみなされる可能性があります。引っ越し後は、できるだけ早く運転免許証の住所変更手続きを行いましょう。
パスポートの住所変更手続き
引越しで住所が変わったとしても、基本的に特別な届け出を行う必要はありません。単に住所が変わっただけの場合はパスポートの住所欄に手書きで二重線を引き、新しい住所を書き足すだけで引き続き使用できます。
ただし、氏名や本籍の都道府県が変わった場合、旧姓や外国の氏名を別名として併記または削除したい場合は各自治体のパスポートセンターでの手続きが必要です。
訂正新規申請 | 訂正新規申請 | 記載事項変更申請 |
---|---|---|
手続き場所 | 各都道府県のパスポートセンター | |
必要なもの | ・一般旅券発給申請書(窓口にあり)・戸籍抄本または戸籍謄本・写真(フチなし・縦45mm×横35mm)・今持っているパスポート | |
有効期限 | 発行日から5年~10年 | 現在持っているパスポートの有効期限と同じ |
手数料 | 10年旅券:16,000円 5年旅券:11,000円(12歳未満は6,000円) | 6,000円 |
<注意点>
- パスポートの残存有効期間が1年未満の場合は、新しいパスポートへの切替が必要
- 申請には、原則として平日昼間の時間帯が必要
- 申請から受け取りまで、通常は1週間程度
パスポートは海外渡航時に必要不可欠なものです。 住所変更手続きを忘れずに行って、スムーズな海外旅行の準備をしましょう。
携帯電話の住所変更手続き
携帯電話の住所変更手続きは、各キャリアの顧客情報サイトから行うことができます。手続きには数日かかる場合があるので、引っ越し前に済ませておきましょう。また、引っ越し後も旧住所宛に請求書が届くことがあるので注意が必要です。携帯電話の住所変更手続き以外にも、引っ越し後はさまざまな手続きが必要になります。詳しくは、お住まいの市区町村のホームページや引っ越し業者に相談しましょう。
銀行口座の住所変更手続き
引っ越し時の銀行口座の住所変更手続きは、各金融機関に新しい住所を通知して口座情報を更新するために行います。手続き方法は、インターネットバンキング、郵送、電話、または店舗窓口で行うことができます。
インターネットバンキングを利用する場合、ログイン後のメニューから住所変更手続きを進めます。郵送の場合、住所変更届の書類をダウンロードまたは銀行から取り寄せて記入し、本人確認書類のコピーを添えて郵送します。電話や窓口で手続きを行う際は、本人確認書類を持参または準備しましょう。
なお、複数の銀行口座を持っている場合、それぞれの銀行で手続きを行う必要があります。住所変更を怠ると、重要な書類や通知が届かなくなるリスクがあるため、引っ越し後は早めに手続きを済ませることが大切です。
公共料金やクレジットカードの引き落とし口座になっている場合は、手続きが遅れると支払い漏れが発生する可能性があります。
クレジットカードの住所変更手続き
引っ越し時のクレジットカードの住所変更手続きは、カード会社に新しい住所を通知し、登録情報を更新するために行います。住所変更手続きを怠ると、請求書やカード更新時の新しいカードが届かないなどのトラブルが発生する可能性があるため、引っ越し後は早めに対応することが重要です。
手続きは、カード会社のウェブサイトやアプリ、電話、郵送、または店舗窓口で行うことができます。ウェブサイトやアプリの場合、ログイン後に「住所変更」や「会員情報の更新」などのメニューから手続きが可能です。電話の場合は、カード会社のカスタマーセンターに連絡し、必要な情報を伝えます。郵送や窓口での手続きでは、住所変更届の書類に必要事項を記入し、本人確認書類を添えて提出します。
複数のカードを持っている場合、それぞれのカード会社で個別に手続きを行う必要があります。
会員サービスの住所変更手続き
引っ越し後は、利用している各種会員サービスの住所変更手続きを忘れずに行いましょう。住所を変更しないままだと、会員カードやサービスの案内、重要な通知が旧住所に送られる可能性があり、サービス利用に支障をきたすことがあります。
手続きは、多くの場合、サービスのウェブサイトやアプリ、電話、郵送で行えます。ウェブサイトやアプリでは、ログイン後に「会員情報の変更」や「住所変更」のメニューから、電話ではカスタマーサポートに連絡し、変更を伝えます。郵送の場合は、住所変更届を記入して送付します。
また、頻繁に利用するサービス(通販サイト、定期購読、ポイントカードなど)は、引っ越し後すぐに変更するのが理想です。手続きが完了したら、新住所が正しく登録されていることを確認することで、サービスがスムーズに利用できるようになります。
自動車の登録変更手続き
引っ越しに伴い、自動車の登録変更手続きを行う必要があります。新しい住所に引っ越した場合、運輸局または軽自動車検査協会事務で住所変更をすることで、車検証に新住所を反映させます。手続きには、車検証、新住所を証明する書類(住民票など)、印鑑、そしてナンバープレートの変更を伴う場合は車で行きましょう。
- 最寄りの運輸局または軽自動車検査協会事務所で手数料納付書や申請書などを記入
- 印紙の購入(登録手数料の支払い)
- 必要書類を提出
- 車検証の交付
- 自動車税の申告窓口で変更内容を申告
- 必要な場合はナンバープレートの付け替え
なお、引っ越し後15日以内に手続きを行う必要があり、期限を過ぎると罰金が科せられることがあるため、早めに対応することが重要です。
車庫証明申請手続き
引っ越しに伴い、車の駐車場所が変わる場合は、新しい住所で車庫証明の申請が必要です。まず、最寄りの警察署に「自動車保管場所届出書」と「保管場所標章交付申請書」を提出します。自分の土地に駐車する場合は、自認書が必要です。申請時には、駐車場の配置図や車両の詳細情報を記入し、手数料も支払います。
警察署で申請書が受理された後、調査が行われ、問題がなければ車庫証明が発行されます。発行までに1週間程度かかることがあるため、早めに手続きを行うことが推奨されます。
梱包資材の返却手続き
引っ越し業者の梱包資材の返却方法は、業者によって異なります。サービス内容を確認し、回収サービスがない場合は、自治体の回収サービスを利用したり、リサイクルショップに売却したりするなど、適切に処分する必要があります。不用意に処分すると環境問題や近隣住民への迷惑となるため、注意が必要です。
勤め先への住所変更手続き
勤め先への住所変更手続きは、引っ越し後に忘れがちになる手続きの一つです。速やかに対応するようにしましょう。
勤め先により異なりますが、主な手続き内容は以下のとおりです。
- 異動届の提出
- 住民票の写しの提出
- 給与口座の変更手続き
- 健康保険、年金、雇用保険の手続き
快適な生活を送るための掃除と害虫対策
引っ越しを終えたら、まずは新居をきれいに掃除し、害虫対策を施すことが大切です。引っ越し後の掃除と害虫対策をしっかりと行うことで、快適で衛生的な生活を送ることができます。
以下のポイントを押さえておきましょう。
■ 掃除
- 水回り:キッチン、バスルーム、トイレなどの水回りは念入りに。排水溝や換気扇なども忘れずに手入れ。
- 部屋:床や壁、窓ガラスを拭き掃除し、エアコンのフィルターも清掃します。
- 家具:持ち込んだ家具も掃除しておきましょう。特に、ソファやベッドなどの布製品は、ダニやホコリに注意が必要です。
■ 害虫対策
- 侵入経路を塞ぐ:窓やドアの隙間を塞ぎ、害虫の侵入を防ぎましょう。エアコンの室外機や換気扇の周りなどもチェックしましょう。
- 誘引源を排除:食べ物のカスやゴミをこまめに掃除し、害虫の誘引源を排除します。
- 駆除剤:害虫を見つけた場合は、駆除剤を適切に使用して駆除しましょう。
引越しエリアを選ぶ際のポイントをチェック
引越しは人生において大きなイベントであり、事前の準備が重要です。特に、引っ越しエリア選びは慎重に進めたいところです。
エリア選びのポイントは以下の3つです。
- 生活環境:スーパーやコンビニ、飲食店、病院などの生活に必要な施設が充実しているか、通勤や通学に便利な場所であるかは重要な要素です。また、公園や緑地が多いなど、自然環境が豊かなエリアは子育て世帯に人気です。
- 治安:特に一人暮らしや女性の一人暮らしの場合は、治安の良いエリアを選ぶことが重要です。警察署や交番が近くにある、街灯が多いなど、防犯対策がしっかりしているエリアがおすすめです。
- 予算:物件の賃料や管理費、光熱費など、引っ越しにかかる費用はエリアによって大きく異なります。予算に合ったエリアを選ぶことは、家計の安定にもつながります。
この3つのポイントを考慮して、自分に合ったエリアを選ぶことが重要です。また、実際に現地を訪れて雰囲気を確認したり、インターネットで口コミ情報を調べたりすることもおすすめです。
エリア選びに迷ったら、不動産会社に相談してみるのも良いでしょう。経験豊富なスタッフが、あなたの希望や条件に合ったエリアを紹介してくれるはずです。
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