1LDKとは?2DK/1DKはどう違う?不動産のプロが解説!

1LDKとは?2DK/1DKはどう違う?不動産のプロが解説!

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

1LDKの部屋はリビングが広く、ゆったり過ごしたい方に人気の間取りです。家具の配置も比較的自由にできるため、理想の生活を実現できるのではないでしょうか。しかし、1DKや2DKなど類似の間取りも多く、違いが分かりにくく選ぶのに悩むことがあります。
そこで本記事では、類似したその他間取りとの違いや間取りの活用法など、1LDKについて詳しく解説していきます。

1DKとは?1LDKの意味と特徴

1LDKとは、1部屋とリビングダイニングキッチン(8畳以上)がある間取りのこと。LDKは「Living Dining Kitchen」の略称です。
LDK部分はキッチンスペースがダイニングとリビングを兼ねているので広めの作りとなっています。

特徴

  • 1部屋とLDKで構成される間取り
  • 1LDKの広さの平均は「専有面積35~40㎡」程度
  • 1DKと比較してキッチンスペースがダイニング・リビングを兼ねるため広い
  • 食事をする場所と寝室が分かれているため、生活に余裕を持たせメリハリをつけられる
  • 二人以上でもゆとりを持って生活できる広さ。同棲や新婚向き

【1LDKを選ぶ際の広さ目安】
一人暮らしの場合… 居室(寝室)4~6畳
二人暮らしの場合… 居室(寝室)8~12畳、リビングスペース10~12畳(専有面積は43~47㎡)

1LDKのメリット・デメリット

1LDKについて、どんなメリット・デメリットがあるのかを確認しておきましょう。

メリット

  • キッチンと居室を分けることができるため、生活にメリハリをつけられる
  • 来客の際にはLDKを利用することで、寝室を覗かれることなくプライバシーを確保できる
  • 来客が来ても圧迫感を感じることなくゆったりと過ごせる。
  • ソファなどの大き目の家具を設置できる
  • ライフステージの変化に対応できる(一人暮らし → 結婚により二人暮らしなど)

デメリット

  • 1DKなど類似の間取りと比べ家賃が高い
  • 照明が2つ以上必要であったり広さがある分、光熱費がかかる
  • 広さがあり収納スペースも増える分、掃除が大変になる

1LDK以外の間取りとの違い

1LDKに近しい間取りとして、「1DK」と「2DK」が挙げられます。一見混同してしまいがちのこれらの間取りについて、それぞれの違いを解説いたします。

1LDKと1DKの違い

1DKと1LDKの違いは、キッチンがあるお部屋の広さです。
1LDKはキッチンスペースが8畳以上、1DKはキッチンスペースが4.5~8畳未満になります。

1LDK1DK

1LDKと1DKの大きな違いは”キッチンがある部屋の広さだけ”のため、物件全体の広さは1LDKよりも1DKの方が広い場合もあります。
1LDKはキッチンスペースが広く築年数が新しいことが多いため、設備も充実している傾向にあります。DKスペースにテーブルやテレビなどの家具を配置しても空間に余裕があるため、1DK以上にメリハリのある生活が可能。二人暮らしでも快適に過ごせます。
間取りのバリエーションが豊富な点も魅力の一つです。しかし、1LDKは1DKと比べて築年数が浅い物件が多く、オートロックなどの防犯設備にコストをかけているため家賃が上がる傾向にあります。

1LDKと2DKの違い

1LDKと2DKの違いは、"キッチンがある部屋の広さと部屋の数"です。
2DKはキッチンスペースが4.5~8畳未満1LDKはキッチンスペースが8畳以上になります。
加えて、2DKは居室が2つあります。

1LDK2DK

1LDKと2DK共に広さがあるため、二人暮らし以上でも十分に生活できる間取りですが、2DKは部屋数が多いため、友人同士のルームシェアやカップルに特に人気が高いです。ひと部屋を寝室に、もうひとつの居室を仕事部屋や物置き部屋とするなどの使い方が可能な点が魅力です。
築年数に関しては、1LDKの方が新しく設備が整った物件が多い傾向にあります。比較的新しい物件をご希望の場合は1LDKを探す方が多くの物件数がヒットするかと思います。

1LDKの間取り活用法

広さや部屋の形状、そこで暮らす人数など、それぞれの状況に合わせた1LDKの間取り活用方法をご紹介いたします。

部屋の形状に合わせた使い方

LDKと居室(寝室)が隣り合った形状

LDKと居室(寝室)が隣り合った間取りは生活動線が確保しやすく、家具もレイアウトしやすい間取りで廊下のスペースは狭く作られることが多いです。1LDKの中では比較的コンパクトな作りのため、一人暮らしの方におススメの間取りです。より空間にゆとりを感じたい場合、普段は仕切りの扉を開けて広いワンルームとして使用するのもおススメです。空間が繋がっていることにより光熱費を抑えることもでき、1LDKの中では経済的に利用できる間取りと言えます。

部屋全体が縦長の長方形

1LDKの中でも、LDKの奥に居室(寝室)のある長方形の間取りは、リビングスペースが広く作られていることが多いです。ダイニングテーブルやソファーなどの大きい家具を置きたい方に向いています。居室(寝室)が4~5畳と狭めに作られる傾向がありますが、一人暮らしで寝るだけであれば十分かと思います。少し広めの間取りのため、余裕のある広さの居室を求める単身者や、カップルなどにおすすめの間取りです。

LDKに採光が無い場合
長方形タイプの場合、LDKがベランダに面していないため、十分な採光が得られない場合があります。その際は、LDKとその奥の居室(寝室)を仕切っている扉を開放し、広い1部屋とすることで寝室に面するバルコニーからの光を取り入れましょう。
採光の関係上、LDKと寝室の仕切りがオープンにできるものや、光が通るような素材となっているケースも多いです。2部屋の区切りとなる場所にダイニングテーブルや棚などの家具を配置することで、繋げてしまった2部屋も別々の空間のような印象を持たせることができます。

中廊下で振り分けられる形状

廊下を挟んでLDKと居室(寝室)が分かれている間取りは、1LDKではオーソドックスなタイプです。使い勝手が良く、プライベート空間を完全に分けることができます。居室(寝室)とLDKや水回りが離れているため、生活音が居室(寝室)に響きづらい点が魅力で、生活リズムが異なる二人暮らしにおススメです。この間取りを選ぶことでお互いの生活音でのストレスを抑えることができるかと思います。水回りが廊下に集中しているため、生活動線も面からみても使いやすいです。ただし、廊下でスペースを取る分、居室面積が狭くなるため、居室空間により広さを求める方は注意が必要となります。

部屋で暮らす人数に合わせた使い方

一人暮らしの場合

1LDKの間取りは、一人暮らしには十分な広さと機能性を兼ね備えています。ここでは、1LDKの効果的な利用方法とおすすめのレイアウトについて紹介いたします。

LDKエリア
1LDKの心臓部ともいえるLDKエリアは、生活の中心になります。

  • LDK面積が広い場合:LDK面積が広い場合、リビングとダイニングを明確に区分することで空間を有効に使えます。例えばソファとラグでリビングスペースを区切り、ダイニングテーブルを別のエリアに配置しすることにより、食事とくつろぎのスペースを分けることが可能です。
  • LDK面積がそこまで広くない場合:ソファベッドや折りたたみテーブルなど、必要に応じて使い方を変えられる家具を選ぶと、限られたスペースを最大限に活用できます。また、壁面収納やシェルフを活用することで、空間をすっきりと見せると同時に収納力をアップします。

居室(寝室)
プライバシーを確保しつつ、快適に過ごせるベッドルームのレイアウトが重要になってきます。
ベッドの下に収納ボックスを置くことで、衣類や季節物をすっきり収納できます。これにより、部屋全体が広く使えます。

二人暮らし(同棲・新婚)の場合

二人暮らしの向けのお部屋を選ぶ際、1LDKは比較的家賃を抑えやすい間取りとなります。なるべく二人で過ごす時間を大切にしたい、趣味が同じなどのお二人に向いています。ここではタイプごとに向いてる間取りと利用方法をご紹介いたします。

二人の時間を楽しみたい
リビング面積が広いお部屋がおススメです。専有面積が同じでも、リビングが広い方がゆったりとしたくつろぎ空間を作れたり、ゲームや自宅トレーニングを楽しめたりと、リビング利用に融通が利きます。

◆荷物が多い
収納の広さを重視した間取り選択をしましょう。広めのウォークインクローゼットがあると収納に困ることなく便利です。

生活リズムが異なる
生活音は浴室やトイレ、キッチンなど、水回りから響きやすい傾向にあります。そのため、遅くに料理を食べる音やお風呂に入る音が寝室に伝わりにくいよう、水回りと寝室が離れているタイプの間取りを選びましょう。

在宅ワークをしている
LDKと居室(寝室等)がなるべく離れている部屋を選びましょう。部屋同士が隣り合わせで近いと、作業やオンラインミーティングの際に、お互いの声や作業音が気になりストレスになることが考えられます。LDKと居室の間にクローゼットなどの収納がある間取りだと比較的声が響きづらいので良いかと思います。

1LDKに向いている人の特徴

  • 収入に余裕があり、広い部屋に住みたい
  • 築年が新しく、設備の整った部屋に住みたい
  • 同棲、結婚する予定がある
  • 在宅勤務をしている
  • 友達を家に招くことが多い

1LDKの結論

1LDKは、一人暮らしや二人暮らしに最適な間取りです。リビング・ダイニング・キッチン(LDK)と寝室が分かれているため、生活スペースとプライベートスペースを明確に区分できます。一人暮らしには十分な広さがあり、趣味のスペースやおしゃれなインテリアを楽しむのに最適です。収入に余裕がある人に向いていると言えます。二人暮らしの場合、決して広い間取りではありませんが、荷物が少なく一緒に過ごす時間を大切にするカップルにはおススメです。1LDKの物件は築浅が多く、設備も充実していることが多いです。浴室乾燥や宅配ボックスなど、利便性の高い機能を求める人は1LDKのお部屋を探してみてはいかがでしょう。シンプルで機能的なレイアウトを心がければ、快適で効率的な暮らしを実現できるかと思います。

そのお部屋でどのようなライフスタイルを送りたいか具体的なイメージを持つこと、引っ越しが決まり次第早めの行動を心がけることが理想のお部屋を見つけるカギとなります。信頼してお部屋探しの相談ができる不動産会社を選び、早めにコンタクトをとって打ち合わせを行うようにしましょう。

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【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。