うるさい隣人の騒音問題!賃貸で効果的な対策3選トラブル発展させない対処法

うるさい隣人の騒音問題!賃貸で効果的な対策3選トラブル発展させない対処法

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

賃貸住宅で生活をしていると、隣人の騒音に悩まされることがあると思います。夜中に響く話し声や足音、音楽…ストレスが溜まってしまいますよね。引っ越しも簡単にはできませんし、どうすればいいのか困っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、賃貸住宅で効果的な騒音対策をご紹介します。管理会社に相談する方法や便利な防音グッズ、警察への相談など、きっとお役に立つ情報が見つかるはずです。また、これから物件を探す方は、騒音が響きにくい物件選びのポイントもご紹介します。隣人の騒音に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

うるさい隣人からの騒音に対する効果的な対策3選

うるさい隣人の騒音問題は、賃貸住宅に住んでいるとよくある問題です。効果的な対策方法やNG対策方法を知っておくことで、ストレスを軽減することができます。

この項では問題を解決するための、効果的な対策方法を3つご紹介していきます。

対策① 管理会社(大家さん)に相談

賃貸物件でうるさい隣人の騒音に悩んでいる場合、まずは管理会社(大家さん)に相談するのが効果的です。管理会社は専門的な知識と経験に基づいて、効果的な解決策を提案してくれる可能性が高く、隣人とのトラブルを回避することができます。

管理会社は、入居者間のトラブルを解決する役割があります。管理会社に相談する際には、以下の情報を伝えましょう。

  • 騒音の内容
  • 発生時間帯
  • 発生頻度
  • 騒音の程度
  • 被害状況

管理会社は、これらの情報を元に、騒音発生源の確認や、騒音を出している入居者への注意を行います。

対策② 防音対策グッズを活用する

うるさい隣人の騒音対策として、防音対策グッズを活用する方法があります。防音対策グッズには、以下のような種類があります。

  • 壁に貼る防音シート:壁に貼り付けて、騒音を吸収するシートです。簡単に取り付けられ、賃貸物件でも使用できます。
  • 防音カーテン:音を吸収する素材で作られたカーテンです。窓からの騒音を効果的に軽減することができます。
  • 耳栓:耳に直接入れて、騒音を遮断する耳栓です。さまざまな形状や素材の耳栓があり、自分に合ったものを選ぶことができます。
  • ノイズキャンセリングイヤホン:周囲の騒音を打ち消す機能が付いたイヤホンです。集中して作業したい時にも役立ちます。

これらの防音対策グッズを組み合わせることで、騒音を効果的に軽減することができます。ただし、騒音の種類や程度によっては、完全には防げないこともあります。

防音対策グッズを選ぶ際の注意点

防音対策グッズを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

  • 騒音の種類:隣人からの騒音が、声なのか、足音なのか、音楽なのかによって、効果的な防音対策グッズが異なります。
  • 防音効果:防音対策グッズには、それぞれ防音効果が異なります。騒音の種類や程度に合わせて、適切な防音効果を持つグッズを選びましょう。
  • 予算:防音対策グッズの価格は、種類や性能によって異なります。予算に合わせて、自分に合ったものを選びましょう。

防音対策グッズを活用するメリット

防音対策グッズを活用するメリットは、以下のような点が挙げられます。

  • 賃貸物件でも使用できる:防音対策グッズは、基本的に原状回復が可能なため、賃貸物件でも使用することができます。
  • 費用対効果が高い:防音工事と比較すると、防音対策グッズは費用対効果が高いと言えます。
  • 簡単に取り付けられる:防音対策グッズは、簡単に取り付けられるものが多く、専門業者に頼む必要がありません。

対策③ 警察に相談をする

騒音問題に悩んでいる場合は、まずは管理会社への相談や防音対策グッズの使用など、できる限りの対策を講じましょう。それでも改善されない場合は、警察に相談することを検討してみてください。

騒音がひどく、管理会社への相談や防音対策グッズの使用でも改善が見られない場合は、警察に相談するのも一つの手段です。 警察は騒音問題について、騒音規制法に基づいて対応することができ、必要に応じて注意や警告を行います。

ただし、警察に相談する場合は、以下の点に注意が必要です。

  • 騒音の発生時間帯や内容を具体的に記録しておくこと
  • 騒音の発生状況を第三者にも確認してもらうこと
  • 周囲の住民にも協力を求めること

警察はあくまでも騒音問題の解決を仲介する立場であり、直接的に騒音を止めることはできません。 しかし、警察が介入することで、騒音発生者が自粛する可能性が高まります。

また、警察に相談することで、騒音問題が刑事事件として扱われる可能性もあります。騒音発生者が悪質な場合、逮捕・起訴される可能性があるため、有効な手段となる場合もあります。

うるさい隣人からの騒音に対するNG対策2選

隣人からの騒音で悩んでいる方は多いでしょう。しかし、直接苦情を伝えたり、壁をドンドン叩いたりするのは逆効果になる可能性があります。

NG対策① 直接苦情を伝える

隣人の騒音問題で直接苦情を言いに行くのは、問題を悪化させる可能性があるため避けた方が良いです。まず、感情的になりやすく、冷静な対話が難しいため、相手が逆上してしまったり、報復行為に出たりするリスクが高まります。また、直接対話によるトラブルがエスカレートすると、関係がさらに悪化し、日常生活に支障が出ることも考えられます。

隣人の騒音トラブルで最初にすべきことは、管理会社(大家さん)への相談です。管理会社(大家さん)は入居者間のトラブルを解決する義務があるため、まずは騒音の状況や困っていることを具体的に伝えましょう。管理会社は、隣人への注意や、防音工事の提案など、状況に応じた対応をしてくれるはずです。三者を介した対応を求める方が、冷静で客観的な解決に繋がりやすく、トラブルを未然に防ぐことができます。

NG対策②「壁ドン」はだめ

隣人の騒音問題に対して「壁ドン」をすることは、状況を悪化させたり、自己の立場を不利にするリスクが高いため、避けるべきです。冷静に対応し、必要に応じて管理会社(大家さん)や警察に相談するようにしましょう。騒音問題は感情的な反応ではなく、冷静かつ建設的な方法で対処することが重要です。

<壁ドンは止めた方が良い理由>

  • 対立の激化:相手に対する直接的な不満表明となるため、隣人が感情的に反応し、対立が激化する可能性があります。
  • 騒音が止まらない可能性:相手が騒音の原因に気づかない、または気にしないことがあり、問題解決につながらない場合が多いです。
  • 新たな騒音源となる:壁ドン自体が騒音問題として他の隣人や管理会社から苦情が出る可能性があり、自分が新たな騒音の加害者と見なされるリスクがあります。
  • ハラスメントとみなされる可能性:隣人に対する嫌がらせや威嚇行為とみなされることがあり、法的なトラブルに発展する可能性があります。

隣人の生活音が響きづらい物件とは

隣人の生活音が響きやすい物件は、ストレスの原因となる可能性があります。隣人の生活音が響きにくい物件の特徴をいくつかご紹介します。

  • 鉄筋コンクリート造のマンション
  • 水回りが隣接していない間取り
  • 角部屋や最上階

これらの条件を満たした物件を選ぶことで、隣人の生活音が響にくい環境を手に入れることができます。

次からは、それぞれの物件の特徴について詳しく説明します。

隣人の生活音が響きずらい物件① RCマンション

マンションは生活音が伝わりやすい建物が多いのですが、中には生活音が伝わりにくい構造の物件も存在します。

生活音が響きにくい物件の代表的なものは、RCマンションです。RCマンションとは、鉄筋コンクリート造のマンションで、鉄筋コンクリートは重量があるため、音が伝わりにくいという特徴があります。

RCマンションには、以下のメリットがあります。

  • 遮音性が高い
  • 耐火性が高い
  • 耐久性が高い
  • 地震に強い

しかし、RCマンションには以下のデメリットもあります。

  • 木造アパートなどと比べ、家賃相場が高め
  • 鉄筋を使用しているため、電波が弱くなる場合がある
  • 鉄筋が劣化すると、コンクリートが剥落する可能性がある

RCマンションは、遮音性が高いだけでなく、耐火性や耐震性も高いため、安全で快適な生活を送ることができます。

RCマンションは、生活音が響きにくい物件を探している人にとってはおすすめの物件です。しかし、木造や軽量鉄骨造に比べ、家賃が高いというデメリットがあるため、物件選びの際には予算との兼ね合いを考慮する必要があります。

隣人の生活音が響きづらい物件② 水回りが隣接していない間取り

隣人の生活音が響きにくい物件を選ぶ際、間取りも重要な要素です。特に、水回りが居住スペースと隣接していない間取りは、生活音が伝わりにくいためおすすめです。

水回りは、生活音が発生しやすい場所です。トイレやお風呂、キッチンなど、水を使う場所では、水の音や排水音など、様々な音が発生します。これらの音が隣接する部屋に響くと、生活音が気になる原因となります。

水回りが隣接していない間取りとは、トイレやお風呂、キッチンなどの水回りが隣接する部屋とは別の場所に配置されている間取りのことです。例えば、水回りがすべて同じ壁側に配置されている間取りや、水回りが角部屋に配置されている間取りなどが該当します。

水回りが隣接していない間取りを選ぶことで、水回りの音が隣接する部屋に伝わりにくくなり、生活音を軽減することができます。特に、寝室やリビングなどの静かに過ごしたい部屋が水回りに隣接していない間取りを選ぶことで、より快適に過ごすことができます。

ただし、水回りが隣接していない間取りは、物件によっては少ない場合があります。そのため、物件探しをする際には、水回りの配置にも注意して間取りを選ぶことが大切です。

水回りが居住空間(リビング・寝室)と隣接していない間取り

隣人の生活音が響きづらい物件③ 角部屋&最上階

隣人の生活音が気になる方は、角部屋や最上階を選ぶことを検討しましょう。
角部屋や最上階の物件は一般的に人気が高く、家賃も高くなる傾向にありますが、騒音問題が深刻な場合は、多少コストがかかっても快適な生活を送るための投資と考えられます。

「角部屋&最上階」の物件を選ぶことは、生活音を軽減するうえで非常に効果的。その具体的な理由は以下のとおりです。

  • 隣接する部屋が少ない:角部屋は建物の端に位置するため、隣接する住戸が少なくなります。一般的に、壁を共有する部屋が一つだけ、または共有しない場合もあるため、隣人からの生活音の影響を受けにくくなります。
  • 上階からの騒音がない:最上階に住むことで、上階からの足音や物を落とす音、家具の移動音などの影響を受けません。これにより、騒音トラブルの一因となる上階からの音を避けることができます。
  • 外部からの音の影響が少ない:角部屋は通常、窓が複数の方向に配置されることが多く、風通しや採光が良い点がメリットです。この設計により、隣室との距離があるため、音が伝わりにくく、隣人の生活音が直接的に響きにくくなります。
  • 音のプライバシーの確保:角部屋は隣接する住戸が少ないため、自分の生活音が隣人に伝わるリスクも減少します。これにより、自身の生活音によるトラブルの発生も防ぎやすくなります。

角部屋や最上階を選ぶメリットは、騒音対策だけではありません。採光や通風にも優れていることが多く、開放的な空間を確保できます。ただし、角部屋や最上階は人気が高いため、希望通りの物件が見つかるまで時間がかかる可能性があります。

まとめ

隣人の騒音問題は、賃貸住宅での生活において非常にストレスの高い問題です。騒音レベルがひどいと、睡眠不足やイライラなど、健康や精神状態にも悪影響を及ぼしかねません。

しかし、適切な対策をとることで解決できるケースは多くあります。
騒音問題の解決には時間と労力が必要になります。また、冷静な対応を心がけることが大切です。本記事で紹介した対策を参考に、快適な生活環境を取り戻しましょう。

なお、騒音問題を未然に防ぐには、隣人の生活音が響きにくい物件を選ぶことも大切です。

隣人の騒音に耐えかねて引っ越しを検討中の方へ

騒音問題の解決が難しい場合は、引っ越しを検討するのも一つの方法です。引っ越しという決断は大きな負担を伴いますが、騒音問題が深刻で精神的にも肉体的にも耐えられない場合は、早めに決断して解放された方が良いかもしれません。

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