1畳は何平米?1坪は?地域で変わる理由と一人暮らし・二人暮らしの広さ解説

1畳は何平米?1坪は?地域で変わる理由と一人暮らし・二人暮らしの広さ解説

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

部屋の広さを示す「畳」や「平米」という単位。物件探しや引っ越しを考える際、1畳が何平米なのか正確に把握しておくことは重要です。しかし、畳のサイズは地域によって異なり、坪や帖との違いも理解しづらいことがあります。

本記事では、1畳の広さや畳と平米の換算方法、地域ごとの違いを詳しく解説します。また、一人暮らし・二人暮らしに最適な広さの目安も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1畳は何平米?広さの換算方法を知ろう

部屋の広さを表す単位として「畳」が使われますが、1畳の広さは一定ではありません。地域や業界の基準によって異なるため、正確に理解しておくことが重要です。

畳のサイズは地域ごとに異なる

日本国内でも、地域によって1畳のサイズが異なります。主に以下の4種類の基準が存在します。

  • 京間(関西間):1畳=約1.82㎡(191cm × 95.5cm)
  • 中京間(名古屋間):1畳=約1.65㎡(182cm × 91cm)
  • 江戸間(関東間):1畳=約1.55㎡(176cm × 88cm)
  • 団地間(公団住宅・アパート・マンション):1畳=約1.45㎡(170cm × 85cm)

このように、畳の大きさには地域差があるため、不動産広告で「〇畳」と記載されている場合は、どの基準に基づいているのかを確認することが大切です。

業界ルールだと、1枚の畳の広さは1.62平米以上!

不動産業界の「不動産の公正競争規約」では、1畳の面積を1.62㎡以上と定めています。この基準は、江戸間(関東間)の畳サイズを基準にしています。そのため、不動産業界では1畳=1.62㎡と換算することが一般的です。

しかし、実際の間取りでは京間や中京間を基準にしているケースもあるため、確認が必要です。

畳と帖の違いは?広さの比較を解説

部屋の広さを表す際に「畳」だけでなく「帖」という単位も使われます。この2つは同じ意味で使われることが多いですが、実際には違いがあります。

畳と帖の違いを理解しよう

  • 畳(たたみ):畳そのものの物理的なサイズを指す
  • 帖(じょう):部屋の広さを示す際の目安として使われる

たとえば、同じ6畳の部屋でも、使用する畳のサイズが異なれば実際の面積も変わります。そのため、不動産の間取り図を確認する際には、「〇帖」と「〇畳」のどちらの表記が使われているかをチェックすることが重要です。

6畳と6帖の平米数には違いがある?

同じ6畳の部屋でも、使用される畳のサイズによって面積が異なります。たとえば、京間の6畳(約10.94㎡)と江戸間の6畳(約9.29㎡)では、約1㎡以上の差が生じます。不動産広告を見る際には、「畳」ではなく「平米(㎡)」の表記を確認すると、より正確な広さを把握できます

畳と平米の具体的な換算方法を理解しよう

部屋の広さを畳数や平米数で表す場合、それぞれの換算方法を理解しておくと便利です。

畳の広さを平米に換算する方法

畳の広さを平米に換算する場合、畳1枚分の面積に畳数をかけることで、平米に換算することができます。

先に述べたように、1畳の面積は1.62平米と定められています。これに基づいて計算すると、以下のようになります。

<6畳の広さを平米に換算>

1.62(平米)×6(畳)=9.72平米(㎡)

ただし、畳1枚の面積がはっきりとわかっている場合は、その面積をもとに計算をしましょう。

  • 1畳(京間)=約1.82㎡
  • 1畳(中京間)=約1.65㎡
  • 1畳(江戸間)=約1.55㎡
  • 1畳(団地間)=約1.45㎡

20平米は何畳に相当する?

平米から畳数を割り出したい場合は、平米の数字を畳1枚の面積で割りましょう。なお、平米から畳を割り出したときと同様、畳1枚分の面積は1.62平米と定めるのが一般的です。

<計算式例:平米の数字を畳1枚の面積で割る

20(㎡)÷ 1.62(㎡)=12畳

実際に使われている畳の面積がわかっている場合は、さらに詳細な計算が可能です。

  • 江戸間(1.62㎡)で換算:20㎡ ÷ 1.62㎡ = 12畳
  • 中京間(1.65㎡)で換算:20㎡ ÷ 1.65㎡ = 12畳
  • 京間(1.82㎡)で換算:20㎡ ÷ 1.82㎡ = 11畳
  • 団地間(1.45㎡)で換算:20㎡ ÷ 1.82㎡ = 11畳

このように、同じ20㎡でも、基準となる畳のサイズによって畳数が異なります。

実際の面積と表示面積の違いに影響を与える要因

物件の間取りを確認する際には、専有面積の表記方法にも注意が必要です。

専有面積表示の2つの種類

  • 壁芯面積:壁の中心線を基準にした面積(一般的な不動産表記)
  • 内法面積:壁の内側のみの面積(実際に使用できるスペース)

不動産登記規則では、建物の床面積は壁芯面積で登記することが定められています。壁芯面積は実際の居住空間よりも大きく表示されるため、実際に使用できる面積を正確に把握したい場合は内法面積を確認することが大切です。

壁芯面積に影響を与える要因

壁芯面積には、壁の厚さの半分が含まれているため、建物の構造や壁の厚みによって、専有面積と実際に使える面積の間に差が生じます。たとえば、壁の厚さが20cmの物件では、壁1枚あたり10cmが専有面積に加算されます。これが四方の壁に適用されると、部屋の表示面積が実際よりも大きくなることがあります。

具体例として、実寸が5m×5m(25㎡)の部屋でも、壁芯面積を基準に計算すると5.2m×5.2m(約27.04㎡)と表示されることがあります。このように、壁の厚さによって専有面積が増えるため、実際の居住スペースが想定より狭くなる可能性がある点に注意が必要です。特に、壁が厚い鉄筋コンクリート造の建物では、この差が大きくなる傾向があります。

物件を選ぶ際は、壁芯面積と内法面積の違いを理解し、実際に使えるスペースを確認することが重要です。

世帯人数ごとのおすすめ平米数を紹介

家族構成に応じた適切な住居面積の目安をご紹介します。

一人暮らしの場合のおすすめ平米数

  • 最低限必要な広さ:20㎡〜25㎡
  • 快適に過ごせる広さ:30㎡以上

・ワンルームや1K、1DKの間取りが多い
・居住部分の面積が、最低6畳か8畳あると〇

二人暮らしの場合のおすすめ平米数

  • 最低限必要な広さ:40㎡〜50㎡
  • ゆとりを持てる広さ:50㎡以上

・1DKや1LDK、2DKの間取りが多い
・2つの居室がある賃貸物件を選ぶと〇

三人暮らしの場合のおすすめ平米数

  • 最低限必要な広さ:60㎡〜70㎡
  • 快適に過ごせる広さ:75㎡以上

・2DKや2LDK、3LDKの間取りが多い
・ファミリー世帯向き、部屋数は3つ以上あると〇

四人以上の場合のおすすめ平米数

  • 最低限必要な広さ:80㎡〜90㎡
  • 快適に過ごせる広さ:100㎡以上

・部屋数が多い3LDKや4LDKの間取りが多い
・LDKの面積は12畳前後あると〇

まとめ

部屋の広さを把握する際、平米(㎡)だけではイメージが湧きにくいことがありますが、畳に換算すると理解しやすくなります。ただし、畳の大きさは地域ごとに異なり、京間・中京間・江戸間といった違いがあるため、注意が必要です。

また、壁芯面積と内法面積の違いも考慮し、実際に使えるスペースを確認することも重要です。本記事で紹介した換算方法を活用し、自分に最適な広さの住まいを選びましょう。

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