レインズとATBBは一般人も見られる?未公開物件の仕組みを解説

レインズとATBBは一般人も見られる?未公開物件の仕組みを解説

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

「SUUMOやHOME'Sを毎日チェックしているけれど、もっと良い物件があるのでは?」と考えたことはありませんか。不動産業界には「レインズ」や「ATBB」というプロ専用のデータベースが存在します。ネット上では「未公開物件が眠っている」と噂されることも多いこれらのシステムですが、果たして一般の人が見る方法はあるのでしょうか。

本記事では、不動産業界の裏側であるレインズとATBBの仕組みを徹底解説し、一般の方がこれらを活用して理想の住まいを見つけるための具体的な方法を伝授します。

レインズ(REINS)とは?賃貸物件の業者専用データベース

不動産探しの効率を劇的に上げるためには、まず「プロが何を見ているのか」を知る必要があります。その中核を担うのが「レインズ」です。結論から申し上げますと、レインズは不動産業者専用のシステムであり、一般の方が直接ログインして閲覧することはできません。

正式名称と仕組み

レインズ(REINS)とは「Real Estate Information Network System」の略称で、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピューター・ネットワーク・システムです。全国の多くの不動産業者が加入しており、物件情報の登録や検索、成約情報の確認をリアルタイムで行っています。いわば「不動産業界の巨大な在庫共有棚」のような役割を果たしています。

宅建業者に登録義務がある物件

すべての物件が登録されるわけではありませんが、売買における「専任媒介契約」や「専属専任媒介契約」を結んだ物件は、法律によってレインズへの登録が義務付けられています。

賃貸物件に関しては、売買物件とは異なり、賃貸物件にはレインズへの登録義務はありません。しかし、多くの管理会社は「空室を一日でも早く埋めたい」と考えているため、自社だけで抱え込まず、全国の仲介会社に客付けを依頼するために積極的に登録しています。つまり、レインズをチェックすることは、全国の管理会社が「いま入居者を募集している最新リスト」を覗き見るのと同義なのです。

SUUMOやHOME'Sとの違い

SUUMOやHOME'Sといった不動産ポータルサイトは、一般消費者向けの「広告媒体」です。不動産会社が掲載料を支払って物件を載せるため、すべての物件が載っているわけではありません。一方、レインズは「情報共有プラットフォーム」であり、広告費の有無に関わらず、業者間で取引可能な物件が網羅されています。情報の鮮度や正確性、そして情報量の多さにおいて、レインズは情報量や鮮度の面で、一般的なポータルサイトよりも多くの物件情報を確認できる場合があります。

なお、一般向けに「レインズマーケットインフォメーション」というサイトも公開されていますが、こちらは主に売買の成約統計を公表するものであり、今すぐ借りられる賃貸物件の募集図面や部屋番号が見られるわけではありません。 リアルタイムの募集状況を知るには、やはりプロ専用のログインIDが必要になります。

なぜ一般公開されていないのか

最大の理由は、個人情報保護と取引の安全性を守るためです。レインズには、一部には取引に関わる機密性の高い情報が含まれています。また、不動産取引には専門知識を持つ宅建業者の介在が必要であるという制度上の理由から、一般の方へのID発行は行われていないのが現状です。

ATBBとは?レインズとの違いは?

「レインズがプロ用なのはわかったけれど、ATBB(アットビービー)とは何が違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。一言で言えば、運営の目的と「情報の出どころ」が異なります。読者の皆さんが効率よく物件を探すために知っておくべき、ATBBの正体を深掘りします。

ATBBはアットホームが提供する業者間流通システム

ATBB(アットビービー)は、民間企業であるアットホーム株式会社が運営している業者専用のオンラインシステムです。一般向けの「アットホーム」に掲載されている情報の管理だけでなく、業者間でのみ公開される図面や募集詳細のやり取りに特化しています。

レインズは“公的”、ATBBは“民間”の違い

もっとも大きな違いは「公的か民間か」という点です。

  • レインズ: 国土交通省の指定を受けた団体が運営する、いわば「公的な流通機構」です。
  • ATBB: 広告ポータルサイトの運営会社が提供する「民間ポータルの業者専用版」です。

掲載物件の重複と「網羅性」の罠

レインズとATBBには、同じ物件が掲載されているケースが多々あります。しかし、「どちらか片方だけを見れば十分」とは言い切れません。

  • 地域の古くからの不動産屋さんは、慣れ親しんだ「レインズ」にのみ登録する。
  • ポータルサイトへの掲載に力を入れている管理会社は「ATBB」をメインに使う。

このように、管理会社によって好むシステムが分かれるため、両方のシステムを並行してチェックすることで、市場にあるより多くの物件情報を確認できます。もしあなたが「本当に漏れなく物件を探したい」のであれば、不動産会社に対して「レインズとATBBの両方で探してほしい」とリクエストするのが賢い選択です。

賃貸探しではATBBが「最強の味方」になることも
実は賃貸市場においては、レインズよりもATBB(アットホーム)の方が情報が早い、あるいは掲載数が多いという地域が少なくありません。多くの管理会社がATBBをメインの管理ツールとして使っているためです。そのため、「レインズしか見ない」不動産屋よりも、「ATBBも駆使して探してくれる」不動産屋を選ぶほうが、理想の部屋に出会える確率は格段に上がります。

レインズやATBBに未公開物件は本当にある?

不動産探しをしていると必ず耳にする「未公開物件」という言葉。「自分だけが知らない特別な物件があるのではないか」と期待が膨らむ一方で、少し怪しく感じる方もいるかもしれません。ここでは、その実態を紐解いていきます。

未公開物件の正体

「未公開」と聞くと、何か秘密のルートでしか取引されない特別なものを想像しがちですが、実際には以下の3つのパターンがほとんどです。

  • 広告未掲載なだけの物件
    レインズには登録されているものの、不動産会社がポータルサイト(SUUMOなど)に掲載するための広告費を節約したり、掲載作業が追いついていなかったりする物件です。
  • 公開前の募集物件
    「前の居住者が退去したばかり」「これからリフォームを計画している」など、写真や詳細が整っていないため、まだ広く一般に告知していない段階の物件です。
  • 他社がポータルに出していない物件
    特定の管理会社が「まずは自社に問い合わせてくれたお客さんに紹介したい」と考え、ネット広告を制限しているケースです。
  • オーナー(大家さん)の意向による制限
    「不特定多数にネットで部屋の中を見られたくない」「審査をしっかりしたいので、信頼できる仲介会社からのみ紹介してほしい」といった理由で、SUUMO等の一般サイトへの掲載をNGにしている物件が稀にあります。これこそが、プロのシステムでしか出会えない「真の未公開物件」です。

これらは決して「怪しい物件」ではなく、単に一般の目に触れる一歩手前の状態にある物件を指します。

「掘り出し物」はあるのか?

皆さんが最も気になる「掘り出し物」があるかどうかですが、結論から言えば、可能性はゼロではありませんが、過度な期待は禁物です。

不動産の価格(家賃)は相場によって決まるため、相場より異常に安い物件は、何らかの欠陥があるか、情報の入力ミスであることが多いです。本当の意味での優良物件(好立地・低価格・高品質)は、レインズに登録された瞬間に仲介会社が顧客に紹介し、早期に申し込みが入ってしまいます。

したがって、未公開物件を狙う際に重要なのは、以下の3点です。

  1. 初動スピード: 情報が表に出る「瞬間」をプロのシステム(レインズ・ATBB)で捕まえる。
  2. 条件交渉: 募集条件が固まりきっていない段階で、礼金や入居日の交渉を行う余地がある場合も。
  3. 冷静な判断: 「未公開だから」という言葉に惑わされず、相場と照らし合わせて冷静に判断する。

未公開物件探しとは、宝探しというよりも「誰よりも早くスタートラインに立つこと」だと捉えるのが、成功の秘訣です。

一般の人がレインズやATBBを見る方法はある?

ここまでレインズやATBBの重要性について解説してきましたが、結局のところ、私たち一般ユーザーがこれらの強力なツールに触れる術はあるのでしょうか。結論を整理します。

  • 自分自身でログインして見ることはできない: 個人に対してIDが発行されることはなく、裏技も存在しません。
  • 不動産会社に依頼すれば確認可能: プロの端末を経由することで、間接的に多くの物件情報を確認できます。

「自分では見られないのか……」とガッカリする必要はありません。むしろ「プロの目(システム)を借りる」という視点を持つことが、最高のお部屋探しへの第一歩となります。

今、あなたがSUUMOやHOME'Sで見ている情報は、氷山の一角に過ぎないかもしれません。プロ専用の画面には、まだネット広告に載っていない新着物件や、ライバルが気づいていない好条件物件がリアルタイムで流れています。この「情報の格差」を味方につけるために、まずはレインズやATBBの情報を包み隠さず共有してくれるパートナーを見つけましょう。

自分一人でスマホの画面を眺め続ける時間はもう終わりです。プロのシステムをフル活用して、納得感のある「本当の優良物件」に出会う準備を始めませんか?

レインズやATBBを見せてくれる不動産会社の見分け方

本記事において、ここが最も重要なパートです。 レインズやATBBはあくまで「ツール」に過ぎません。大切なのは、そのツールを使って「情報の透明性を確保し、ユーザーの利益を最優先する不動産会社」に出会えるかどうかです。

不動産業界にはまだ、自分たちに都合の良い物件(自社物件など)だけを紹介し、他社の優良物件を隠す「情報の非対称性」を利用した商習慣が残っています。私たちは、そうした不透明な仕組みを打破し、「ホンネ」でお客さまと向き合うべきだと考えています。

チェックポイント

信頼できる会社、そして「ホンネ」で語ってくれる担当者を見極めるための具体的な基準は以下の通りです。

  • プロの画面を一緒に見ながら説明してくれる
    レインズやATBBのIDを貸し出すことは規約で禁じられていますが、「レインズの検索結果をお客様と一緒に確認しながら説明する」ことは可能です。加工された資料だけでなく、実際の募集画面を包み隠さず見せてくれる会社は、おとり物件や情報の抱え込みをしていない誠実な証拠です。
  • 他社物件も紹介できると言う
    「あっちのサイトで見つけた物件も紹介できますか?」という問いに快く応じ、即座にレインズで状況を確認してくれるかどうかが重要です。
  • 自社物件を優先して紹介するケース
    自社で預かっている物件ばかりを優先的に勧めてくる会社は要注意です。市場にあるすべての選択肢から、あなたに最適な一軒を提案する姿勢があるかを見極めてください。
  • デメリットも説明する
    レインズの備考欄には「定期借家契約」「騒音の可能性」など、広告には載りにくいネガティブな情報も記載されています。これらを包み隠さず伝える誠実さがあるか。
  • 「うちは全部見られます」と言い切らない誠実さ
    不動産情報の網羅に100%は存在しません。未登録物件の存在やシステムの限界を正しく理解した上で、「その中で最大限の情報を開示します」と誠実に答える担当者こそ、真に信頼できるパートナーです。

私たちは、不動産取引における主役はあくまで「お客さま」であるべきだと考えています。情報をオープンにし、プロの知識を添えて判断を仰ぐ。この当たり前のような「誠実さ」を徹底している会社を選んでください。

レインズやATBBを活用して効率よく部屋探しをする方法

プロのシステムを「活用してもらう」ためには、あなた自身の準備も必要です。

効率的な探し方のコツ

  1. 希望条件を具体化する
    「エリア」「予算」だけでなく「譲れない設備」や「許容できる妥協点」を整理しておきましょう。条件が具体的であるほど、業者はシステムで絞り込みやすくなります。
  2. 内見前に募集状況を確認してもらう
    SUUMOで見つけた気になる物件が「まだあるか」を、レインズで確認してもらいましょう。すでに成約済みの物件を追いかける無駄を防げます。
  3. 最新情報を常にチェック
    良い物件は登録から数日で埋まります。担当者に「条件に合う新着がレインズに出たらすぐに教えてほしい」と伝えておくのが定石です。

ポータルサイトだけで判断せず、プロのデータベースをフィルターとして使うことで、無駄な内見を減らし、納得感のある選択が可能になります。

レインズやATBBを一緒に確認しながら物件を探したい方へ

「もっとフラットに、納得感のある物件探しがしたい」とお考えではありませんか。多くの不動産屋を回る必要はありません。大切なのは、情報のすべてを包み隠さず共有してくれるパートナーを見つけることです。

当社では、実際のレインズやATBBの画面を一緒に見ながら物件をご紹介しています。

当社のこだわり:情報の透明性をすべての方へ
ポータルサイトに掲載される前の最新情報や、ネット広告には載っていない物件も含め、プロが使っているシステムをそのままお見せします。特定の物件を強く勧めることはありません。あくまで中立的な視点から、あなたの条件に最も合うものを一緒に探していくのが私たちのスタイルです。

無理な営業はいたしませんので、まずはお気軽にご相談ください。

  • LINE相談: 気になる物件のURLを送るだけで、レインズやATBBでの最新募集状況をすぐにお調べします。
  • オンライン無料相談: Zoom等の画面共有で、プロ専用システムの中身を一緒に確認しながら相談できます。
  • 対応エリア: 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県(一都三県)を中心に幅広く対応。

「本当の空室状況はどうなっているの?」「他に良い物件はないの?」そんな疑問を、画面越しに解決しましょう。あなたのペースで進める、透明性の高いお部屋探しをサポートします。

まとめ

レインズやATBBは、一般の方が直接見ることはできない不動産業界の専用システムとなっており、賃貸の最新情報は、一般向けのポータルサイトに載るまでにタイムラグがあります。

しかし、信頼できる不動産会社をパートナーに選ぶことで、レインズとATBBの両方をフル活用してお部屋探しを進めることができます。「未公開物件」という言葉に惑わされすぎず、情報の鮮度と透明性を重視することが、理想の住まいへの近道です。

まずは、ありのままのデータを見せてくれる誠実な不動産会社に相談することから始めてみてください。

他にも、関連記事をご用意しています。ぜひご活用ください。

当サイト運営の「ホンネ不動産」なら、大家さんからの手数料を開示しているため、利益に左右されない”中立的な物件紹介”が受けられます。

不動産の不透明さをなくし、中立に、本音で提案する事を大事にしてる不動産会社なので、物件のメリットだけでなく、デメリットや「選ばない方がいい理由」まで本音でアドバイスします。「住んでから困るポイント」も事実ベースでお伝えしますので、事前に把握したい方や部屋探しで失敗したくない方におすすめです。

仲介手数料0円から選べますが、金額よりも「納得できる選択」を大切にしたい方に向いています。

▼こんな人におすすめ

  • 部屋探しで失敗して後悔したくない
  • 信頼できる不動産屋で部屋を探したい
  • 自分に合った物件を効率よく見つけたい方

失敗しない部屋選びを相談する

↑ まずは相談だけでもOKです ↑

 

  • この記事を書いた人

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。