1K/1DK/1LDKはどう違う?結局どんなの?不動産のプロが解説!

1K/1DK/1LDKはどう違う?結局どんなの?不動産のプロが解説!

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

1DKは、一人暮らしやコンパクトな二人暮らしに最適の間取りです。
1980~1990年代に流行したレイアウトで、使い勝手の良さが魅力。築古の物件も多いですが、広さと機能性から根強い人気があります。
しかし、1Kや1LDKとの違いが分かりづらいため混乱することもあるかと思います。そこで、当記事では間取りの特徴や活用法など、1DKについて詳しく解説しています。

1DKとはどんな間取り?1DKの意味と特徴

1DKとは、1部屋(5畳~8畳)とDK(4.5畳~8畳未満)がある間取りのこと。DKは「Dining Kitchen」の略称です。
専有面積は、概ね25~40㎡程度で、DKが8畳ほどある場合、不動産会社によっては1LDKと表記することもあります。

特徴

  • 1部屋とDKで構成される間取り
  • DKの広さは4.5畳以上8畳未満が目安
  • 1R・1Kと比較してキッチンスペースが広く、調理がしやすい
  • 食事をする場所と寝室が分かれているため、生活に余裕を持たせメリハリをつけられる
  • 二人以上でも生活できる広さ。カップルや兄弟でシェアして暮らす例も多い

1DKの間取りを選ぶメリット・デメリット

1DKについて、どんなメリット・デメリットがあるのかを確認しておきましょう。

メリット

  • DKが独立しているので、臭いが居室に広がらず、寝具や洋服への臭い移りを防げる
  • 来客の際にはDKを利用することで、寝室を覗かれることなくプライバシーを確保できる
  • キッチンと居室を分けることができるため、生活にメリハリをつけられる
  • DKの背景を上手にまとめることで、テレワークの場としても活用可能

デメリット

  • 一昔前に流行った間取りのため、築年数が古い物件が多い
  • 築年が古い物件では、寝室が和室になるタイプも多い
  • 1R・1Kに比べて専有面積が広い分、家賃が高くなる傾向にある

1DK以外の間取りとの違い

1DKに近しい間取りとして、「1K」と「1LDK」が挙げられます。一見混同してしまいがちのこれらの間取りについて、それぞれの違いを解説いたします。

1DKと1Kの違い

1DKと1Kの大きな違いは、部屋の広さとキッチンの機能です。
1DKはキッチンスペースが4.5~8畳未満1Kはキッチンスペースが4.5畳未満になります。

1DK1K

1DKには広いキッチンスペースがありますが、1Kには調理専用のキッチンしかありません。1Kでは基本的にキッチンは調理をするだけの場となり、キッチンと別室は機能的に一体化しているような形になります。対して、1DKではDKと別室がはっきりと区別され、生活にメリハリが生まれやすいとされています。ただし、部屋の広さと共に家賃も異なるため、どちらが良いかは家賃を考慮して判断する必要があります。

1DKと1LDKの違い

1DKと1LDKの違いは、キッチンがあるお部屋の広さです。
1DKはキッチンスペースが4.5~8畳未満1LDKはキッチンスペースが8畳以上になります。

1DK1LDK

1DKと1LDKの大きな違いは”キッチンがある部屋の広さだけ”のため、物件全体の広さは1LDKよりも1DKの方が広い場合もあります。
1LDKはキッチンスペースが広く築年数が新しいことが多いため、設備も充実している傾向にあります。DKスペースにテーブルやテレビなどの家具を配置しても空間に余裕があるため、1DK以上にメリハリのある生活が可能。二人暮らしでも快適に過ごせます。
間取りのバリエーションが豊富な点も魅力の一つです。しかし、1LDKは1DKと比べて家賃相や光熱費が高くなることが多いため、価格重視の方は1DKを選択する方が良いでしょう。

▼細かい間取りの違いは別の記事でも解説してますので見てみてください

一人暮らし&二人暮らし1DKの間取りの活用法

広さや部屋の形状、そこで暮らす人数(一人暮らしor二人暮らし)など、それぞれの状況に合わせた1DKの間取り活用方法をご紹介いたします。

部屋の採光に合わせた使い方

DKに採光がない

玄関を入ってから浴室とトイレ、その奥にDK、さらにその奥にバルコニーに面した居室がある間取りの場合、真ん中のDKには採光がありません。
この場合は、DKと寝室を仕切っている扉を開放し、広い1部屋とすることで寝室に面するバルコニーからの光を取り入れましょう。2部屋の区切りとなる場所にダイニングテーブルや棚などの家具を配置することで、繋げてしまった2部屋も別々の空間のような印象を持たせることができます。

DK・寝室共に採光アリ

バルコニーが居室とDKの両方に面している間取りは、どちらのお部屋にも自然光が射し込むため、全体が明るく開放的になります。家具なども配置しやすく、使い勝手の良い間取りと言えるでしょう。ダイニングテーブルを窓の近くに配置して、明るい光の中で朝食やランチを取れるようにするなど、この採光を活かしたレイアウトを楽しむことをおススメします。

部屋の形に合わせた使い方

部屋全体が台形の場合(部屋の壁が斜め)

台形型や三角形のような間取りは、壁が斜めになっている部分のレイアウトが難しく、家具を効率的に配置できない弱点があります。
しかし、レイアウトしずらく人気がない分、家賃が少し安い、専有面積が広めなど、掘り出し物に出会える可能性があります。実際に部屋を見てみると、図面で見るよりも壁の斜め感が気にならない場合もあるため、レイアウトの工夫次第でお得に住むことができると言えるでしょう。

部屋全体が横長の場合

横長タイプのお部屋はザイナーズマンションなどによく見られます。
一見、間取り図上では狭そうな印象を受けますが、奥行が広くあるため、家具などのレイアウトを工夫することで空間を広く見せることが可能です。家具を配置するときは、部屋の中央に置くことを避ける、なるべく奥に配置して手前を広く開けておくなど、広い空間を意識的に作るよう考えながらレイアウトしましょう。

▼レイアウトに困ったら下記のような間取り作成アプリを使ってイメージ作りすると良いと思います

部屋で暮らす人数に合わせた使い方

一人暮らしの場合

1DKは一人暮らしには比較的余裕がある間取りですが、その余裕から物が増えて空間を圧迫することがないよう注意が必要です。1DKの空間を最大程限に活用するためには、家具や物のレイアウトが重要となってきます。
特に4.5畳程のDKではテーブルの配置に注意が必要です。テーブルとイスを配置するとかなり狭くなってしまう場合は、必要な時のみ広げられる折りたたみ式テーブルや小さめのカウンタ―にするなど、家具の選択を工夫することで空間に余裕が生まれます。逆にDKが広くある(8畳程)場合は、ダイニングセットやテレビなどを配置してリラックス空間を作ることが可能。DKをメインに据え、もう一つの部屋は寝室などのサブ空間として使用するイメージです。1DKでもメインとサブの利用目的を明確に分けることで、メリハリを持ったライフスタイルを送ることができます。

二人暮らしの場合

1DKは、基本的には一人暮らしに適した間取となりますが、二人以上で生活することもできないことははありません。兄弟やカップルなど、二人で1DKを使用しているパターンも割と多いです。二人暮らしでの生活においても、やはりレイアウトは重要なポイントとなってきます。

狭めの1DK(30㎡程)の場合、寝室にはセミダブルベッド、メイン空間となるDKには必要最低限の家具を配置するイメージになるかと思います。少し比較的広い1DK(40㎡程)の場合は、寝室にはダブルベッドorシングルベッド2台置きも可能になってきます。DKにはテーブルやソファも余裕を持って配置できそうです。
DKにダイニングセットを置くとことで居室に十分なくつろぎスペースを確保できない場合には、DKの形状や広さに応じラグを敷いてダイニングエリアを区切り、ローテーブルやクッションを配置することで、食事だけでなくリラックスできるスペースを作ることができます。
また、1DKでの二人暮らしでは収納力が足りないという問題が発生することも。その場合、居室にハンガーラックを置くことでクローゼットよりも設置スペースを抑えて、収納力アップが図れます。ハンガーラックは様々な材質・デザインのものがありますので、お部屋の雰囲気に合わせてチェックしてみると良いでしょう。

二人暮らしの分、どうしても物が多くなりますが、無理に家具などを詰め込みすぎてしまうと、お互いの移動時などに窮屈さを感じストレスに繋がってきますので注意が必要です。二人で快適に過ごすためにも、程よく余裕のある空間を作るようにしておきましょう。

1DKに向いている人の特徴

  • 家賃よりお部屋の広さを重視したい(一人暮らしの場合)
  • 築年数を気にしない
  • 料理を寝室に持ち込みたくない
  • 自炊に力を入れたい
  • 友達を定期的に呼びたい
  • ダイニングテーブルを置きたい

1DKの結論

1DKは、一人暮らし・二人暮らしの世帯にとっては使いやすく良い間取りとなっています。
キッチンスペースと居室(寝室等)が分かれている間取りは、生活にメリハリを持たせることができるだけでなく、来客時のプライバシーも保たれます。過去に流行った間取りとはいえ、現代でも十分快適に生活できる間取りと言えるでしょう。部屋の広さや築年が古いものが多い点から、LDKよりも家賃が安い物件が多くあるため、二人暮らしで極力コストを抑えたい方におススメです。
広さは主に25㎡~35㎡の広さの物件が多く、広いものでは40㎡程度の物件もあります。二人暮らしを予定している方は40㎡程度で探すと、余裕を持った空間が確保できるかと思います。

そのお部屋でどのようなライフスタイルを送りたいか具体的なイメージを持つこと、引っ越しが決まり次第早めの行動を心がけることが理想のお部屋を見つけるカギとなります。信頼してお部屋探しの相談ができる不動産会社を選び、早めにコンタクトをとって打ち合わせを行うようにしましょう。

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(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。