先行申込とは?先行契約とは?メリット・デメリットを詳しく解説!

先行申込とは?先行契約とは?メリット・デメリットを詳しく解説!

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

条件の良い物件は内覧前に決まってしまう!?

年末年始に近づくと引っ越しシーズンの1~3月に契約起算日で入居をしているお客様が多いので空き予定の物件が非常に増えてきます。

この空き予定の物件ですが、人気の高い物件だと退去する前までに決まってしまうことがあるのです...

えっ!内覧する前に決まるってことあるんだ!?
と思っているかたは物件選びで損をしてしまう可能性が高いのでしっかりと以下の内容を理解して部屋探しを致しましょう!

入居が3月中旬 空き予定の物件
入居が3月中旬 空き予定の物件

物件を押さえるには入居申込書の提出が必要

空き予定の良い物件が見つかり、他と比べても条件的に優れているから内覧して問題なければ入居したいと思った場合、別のお客様に先を越されないようにする為には【入居申込書】を提出する必要があります。

入居申込書とは貸主や管理会社が契約希望者を審査するために確認する書類でご自身の勤務情報や年収、勤続年数などの個人情報を提出する必要があります。
入居審査で求められる収入証明書・所得証明書とは?

入居申込書を提出して物件を押さえよう!

その中の申込みの種類で空き予定の物件では【先行申込】と【先行契約】の2パターンに分かれてきます。

次に【先行申込】と【先行契約】の違い、メリット・デメリットを詳しく解説します!

先行申込とは

先行申込とは、居住中で内覧が出来ない物件や新築や改装等の完成前の状態の場合に先に【入居申込書】を提出することです。
先に【入居申込書】を提出することでそのお部屋を1番手で押さえたということになり、入居審査も進む傾向となります。※好条件の物件の場合は先行申込が2-3件程入っております。

入居申込書を提出した先着順での受付となるのでなるべく早めに提出しましょう!

その後、お部屋の内覧が出来るようになったら実際に中を見て契約するかしないかを判断します。
※貸主や管理会社の視点からすれば契約を検討するための申込みとして受付けるので中途半端な気持ちでの先行の申込みはしないようにしましょう。

退去後に実際に室内を見て、思っていたのと違ったら申込みを【キャンセル】することも可能です。

※契約締結していなければキャンセル料などのお金は請求はないです。もし請求している業者がいれば宅建業法違反です。

<先行申込のメリット>

  • 条件の良い物件が選択できる可能性が高くなる
  • 退去後に優先的に内覧可能
  • 内覧後にキャンセル可能

<先行申込のデメリット>

  • 退去までの期間待つことになる
  • 前入居者が部屋をだいぶ汚していたなどのトラブルがあった場合、引渡しが遅くなる可能性がある
  • 内覧できないので心情的に不安

内覧して問題がなく、すでに審査が通過している場合は契約の手続きに進みます。

良い物件であればあるほど、空きが出たら【先行申込】があり退去後に内覧して契約しているケースが多いのです。

さらに【先行申込】は比較的に大手の不動産業者が多く見受けられます。

先行契約とは

先行契約とは空き予定の内覧が出来ない物件や新築や改装等の完成前の物件を内覧をせずに契約を締結することです。

契約を締結しているので実際に空いた後に内覧をしてイメージと違った場合でも【キャンセル】はできません。

ですので空き情報の前段階で物件の目利きが必要です。

<先行申込のメリット>

  • 先に契約をするので引渡しが遅れることがない
  • 内覧をしなくてもよい 時間の削減
  • 内覧の必要がないため、遠方の方であれば現地までの交通費がかからない

<先行契約のデメリット

  • 内覧なしで契約をするので中の状態が確認ができず不安
  • キャンセルができない
  • 契約までに内覧ができないケースもある

人気の高い物件ですと管理会社が強気で【先行契約】で入居者を募集をしております

経験則で言うと大手の不動産業者ではこういったケースは少なく、中小企業の管理会社などが多いです。

空き予定の先行申込と先行契約はどれぐらいの割合なの?

空き予定の先行申込と先行契約の割合としては

【先行申込】は約7~8割ぐらい 【先行契約】は約2〜3割ぐらいというところでしょうか、比較的に先行申込の割合が多いです。

先行申込と先行契約をする際の注意点は…

やはり先行での手続きをする際は物件のデメリットを把握しておく必要があります。

では、そのデメリットはどのようなところでしょうか?下記の記事が物件のデメリットについて徹底解説しておりますのでご参考にご覧ください。

※もちろん当社は物件のデメリットをしっかりとお客様へお伝えしているのでしっかりとしたプロの目線での物件の目利きをサポートしております。ぜひ、気になった物件のデメリットを従業員にお尋ねください。

以上が先行申込と先行契約の違いとなります。
しっかりとこの違いを認識していることで良い物件が巡り合える可能性も高くなります!

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【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。