
観光庁が3日に発表した2016年の外国人延べ宿泊者数は前年比8%増の7088万人でした。
過去最高を更新したものの、訪日客数の伸び(22%)を大幅に下回わる結果となりました。
その理由が、住宅に有料で旅行者を泊める「民泊」の利用が増えたためとみられる。
外国人宿泊者数は訪日客数と並行して増加し、12~15年は2~4割の高い伸びが続いていた。
16年に急速に勢いが鈍ったのは統計に表れない「宿泊」の影響と考えられます。
宿泊統計の対象となっているのが旅館業法の許可を受けたホテルや宿泊施設のみでクルーズ船や夜行バス内の宿泊や民泊は含まれておりません。
観光庁は訪日客数とのズレは「ほとんどが民泊の影響ではないか」とみる。
地域別では三大都市圏が4.8%増だったのに対し、その他の地方圏は13.2%増と大幅に増加。
都道府県別の外国人宿泊者は青森、福島、岡山、香川、愛媛の各県などで伸びが3割を超えましたが、静岡や兵庫、山口など12県では前年を下回わる結果となりました。
アジアからの旅行者には東京や大阪、北海道の人気が高く、欧米からの旅行者は東京に次いで京都に泊まった人が多かったようです。
