ルーフバルコニーってどうなの?ベランダとの違いは?間取り例とメリット・デメリット

ルーフバルコニーってどうなの?ベランダとの違いは?間取り例とメリット・デメリット

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。

ルーフバルコニーは、階下の屋根上をバルコニーとして活用するスペースです。ベンチを置いてくつろいだり、ガーデニングをやってみたり、そんなライフスタイルに憧れを持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、ルーフバルコニーの魅力やメリット、注意点などを詳しくご紹介いたします。ルーフバルコニーのある暮らしに興味がある方、ぜひ参考にしてください。

ルーフバルコニーとは

ルーフバルコニーについての概要説明

その他の屋外スペースとの違い

室外に張り出して設置するスペースとしては、ルーフバルコニーの他にバルコニーやベランダ、テラスなどがあります。
これら屋外スペースの違いについては以下の通りです。

特徴
ルーフ
バルコニー
階下の屋根上にあるバルコニーのこと。屋根はなく、手すりで囲まれている。
バルコニー建物の外に張り出している空間。基本的に2階以上の階にあり、屋根はついていない。手すりで囲まれている。
建物の外に張り出しているため、強度が低い(積載荷重は約180kg/㎡)
※ルーフバルコニーとの違いは、構造上の違いや強度、物件数の違いが挙げられる
ベランダ建物の外に張り出している空間のこと。階数や広さに関係なく屋根がついている。
建物の外に張り出しているため、強度が低い(積載荷重は約180kg/㎡)
テラス1階部分にあり、地面より一段高くなっている空間。屋根はついていない。
屋根の有無は問わず、囲いがないことが多い
縁側日本家屋で屋外に作られている空間。屋根がついている。
デッキ室内と同じ高さで屋外に設けられた床を指す。屋根はついていない。ウッドデッキが人気

ルーフバルコニーのメリット・デメリット

ルーフバルコニーについて、どんなメリット・デメリットがあるのかを確認しておきましょう。

メリット

  • 日当たりが良い
  • ベランダ・バルコニーよりスペースが広い
  • 開放感がある
  • 多様な使い方が可能
  • 部屋を広く見せることができる
  • 外から部屋の中が見えづらく、防犯面で安心
  • 家でも外の空気を感じることができる

デメリット

  • 天気の影響を受ける
  • 掃除とメンテナンスが大変
  • 経年劣化による防水工事など維持費が発生
  • 細かい規則が設定されている
  • ルーフバルコニー付き物件は価格が高い傾向にある

ルーフバルコニーの活用方法

ルーフバルコニーのある住まいでの楽しみ方、具体的な活用方法をご紹介いたします。

集合住宅のルーフバルコニーは共用部分に当たるため、管理規約をよくご確認のうえでご活用ください。

たくさんの洗濯物を干す

日当たりが良く、広々としたスペースを活用して洗濯物を干すのに最適。たくさんの洗濯物を一度に干すことができます。一般的なベランダやバルコニーよりも広いので、大きめの洗濯物や布団、マットレスからシーツ、ぬいぐるみ、靴まで幅広いアイテムを効率よく干すことができます。ただし、物件によっては屋外に洗濯物を干せない規約がある場合もあるため、事前に規約の確認が必要です。

リラックススペースとして活用

リラックススペースとして活用するのもおススメです。ソファーやクッションを配置すれば、リラックスした雰囲気を演出でき、のんびりとした時間を過ごすことができます。照明を設置すれば夜も快適に過ごせます。リビングのようにアレンジして、昼間も夜間も楽しめる快適な空間に変えてみましょう。朝起きての日光浴やお風呂上りの夕涼みなども心地よさそうです。ルーフバルコニーの広さを活かして、ストレッチやヨガを行うことも可能です。過ごしやすい気候なら、外で読書や昼寝を楽しむのも良いでしょう。

テーブルセットを置いて楽しむ

ルーフバルコニーの広々としたスペースには、テーブルセットを配置する余裕があります。ちょっとしたコーヒーブレイクや、休日にのんびりブランチをとるなど、まるでリビングがもうひとつ増えたかのように楽しめます。また、ルーフバルコニーでのグランピングも流行中で、ソファーなどの家具を置いてアウトドア気分を味わえるのも魅力です。部屋と直結しているため、簡単にBBQを楽しむことも可能。自宅で気軽にアウトドアを楽しむことができるのは、ルーフバルコニー付き物件ならではの特権と言えるでしょう。

ガーデニングや家庭菜園に

広々としたスペースと良好な日当たりが特徴のルーフバルコニーでは、プランターを置いて野菜や果物を育てるのに最適。季節ごとに花を植えたり、ハーブを育てたりすることで、リラックス効果も期待できます。ただし、規約で禁止されている場合もあるため、ガーデニングを始めたい場合は事前に大家さんや管理会社に許可を確認しておきましょう。また、土や落ち葉の清掃にも気を配ることも大切です。散らかったままだと、階下に迷惑をかけたり排水溝が詰まる原因になることもあります。適切に管理すれば、ルーフバルコニーは自宅で自然を楽しむための理想的なスペースとなるでしょう。

子どもの遊び場に

ルーフバルコニーは子供の遊び場としても最適です。開放的な空間で、ビニールプールで水遊びをしたり、テントを張ってお家キャンプを楽しんだりと、室内ではできない遊びを満喫できます。夏にはビニールプール、室内に置きづらいブランコやジャングルジムも設置可能です。ただし、安全面には注意が必要です。柵や手すりがあるとはいえ、落下の危険性はゼロではありません。子供が遊ぶ際は、目を離さずに見守ることが大切です。ルーフバルコニーを活用して、家族で安心して楽しい時間を過ごしましょう。

ドッグランなどのペット用空間に

ルーフバルコニーは、ペット用の空間としても活用できます。室内飼いの小型犬や散歩に行かない猫にとって、広々としたバルコニーは運動不足の解消や気分転換に最適です。安全な場所を確保し、必要に応じてハーネスや柵の設置、日差し対策などをしてあげましょう。
ペットを遊ばせる際は、マーキングや転落防止のためにもペットから目を離さないように注意が必要です。ルーフバルコニーを活用して、ペットと一緒に楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ルーフバルコニーの注意点

マンションごとの規約を確認しておく

ルーフバルコニーを利用する際は、マンションの規約をしっかり確認することが重要です。共用部分として扱われている場合、自分で大きなものを設置したりリフォームしたりすることはできません。専用部分であっても規約に基づいた使用が求められます。
さらに、ルーフバルコニーは災害時の避難経路や避難場所として使われることがあり、避難経路を塞ぐようなガーデニングなどは禁止されていることも多いです。事前に規約を確認し、適切な使用方法を守りましょう。BBQなどを楽しむことができるのがルーフバルコニーの魅力の一つですが、火気厳禁の場合もあります。その場合はBBQが禁止されていることがあるのでご注意ください。

<ルーフバルコニーでやってはいけないこと>
ルーフバルコニーは、単独で所有権がある「専有部分」ではなく「共有部分」です。
標準的な管理規約では、以下のような点が禁止事項として挙げられます。

・花壇を作ったり、置いてはいけない
・倉庫や物置を置いてはいけない
・避難の妨げになるものを置いてはいけない
・多量の水を撒いてはいけない
・ペットを飼ってはいけない
・火や煙を起こしてはいけない
・手すりを壊すようなものの設置
・アンテナ、音響機器や照明機器を設置してはいけない

定期的に設備のメンテナンスや掃除が必要

マンションのルーフバルコニーは、屋根がないため雨に直接さらされるため、定期的な設備メンテナンスや掃除が必要です。ガーデニングや家具を置いている場合も、こまめに掃除を行わなければなりません。掃除を怠ると、雨水による排水管の詰まりや下の階への雨漏りなど、さまざまなトラブルが発生します。特にウッドデッキや人工芝を敷いている場合、排水管が塞がれていないか定期的にチェックすることが重要です。
ルーフバルコニーを快適に使用するために、定期的なメンテナンスと掃除を心がけましょう。

騒音やにおいなど、近隣への配慮が必要

BBQや屋外パーティーを楽しむのはルーフバルコニーの魅力のひとつですが、騒ぎすぎると近所迷惑になりかねません。また、BBQのにおいや煙が近隣住民に不快感を与えることもあるため、適度な配慮が必要です。さらに、大音量で動画や音楽を視聴することも、思いのほか音が周囲に響いてしまう場合があります。騒音トラブルを避けるためにも音量に注意しましょう。また、ルーフバルコニーにゴミを放置したり、使わなくなったものを置いたりしないよう心掛けましょう。これにより、見た目の問題だけでなく衛生面でも近隣への影響を防ぐことができます。
ルーフバルコニーを快適に利用するためには、近隣住民への配慮を忘れず、常識の範囲内で使用することが大切です。

内見の際はここを確認

ルーフバルコニー付き物件を選ぶにあたり、内見の際は以下の点を注意して確認しておきましょう。

  • 壁の高さ
  • 鳥のフンなどの被害がないか
  • 水の使用が可能か
  • 防水加工の有無
  • 排水口の状態
  • どの部屋に面しているか
  • 出入口の段差、出入りのしやすさ
  • 避難経路や避難はしごの設置場所

まとめ

ルーフバルコニーは希少価値が高いため、家賃も高くなる傾向にあります。ですので、ルーフバルコニーをうまく活用できなければ損をしてしまう可能性も…。まずは、ルーフバルコニーをどのように使いたいのかを事前に考え、希望の使い方が可能か確認しておくことが大切です。「どうしてもルーフバルコニー付き物件に住みたい!」と強く希望している場合は、家賃やその他の設備条件を絞ると見つけにくくなります。ルーフバルコニーを必須条件とする場合は、まずはその条件のみで検索してみてください。家賃に上限を設けないで探すのもコツです。
ルーフバルコニーを上手に活用することで、生活をより楽しく豊かにすることができます。ルーフバルコニー付き物件でお家時間を充実させてみてはいかがでしょう。

希少価値が高い人気物件はすぐに埋まってしまうため、引っ越しが決まり次第、すぐに行動することをおススメします。信頼してお部屋探しの相談ができる不動産会社を選び、早めにコンタクトをとって打ち合わせを行うようにしましょう。

これから引越す予定の人へ

当サイト運営の「ホンネ不動産」なら、不動産業者だけが見れる更新が早い物件情報サイトを一緒に見ながら物件を選べるので、理想の物件を見つけやすく時間もお金も無駄にしません!

さらに、ホンネ不動産は仲介手数料が0円から。およそ家賃1ヶ月分の初期費用をまるっと節約できます。来店も不要なので、遠くに住んでいて引っ越し先の不動産屋に行けず不安に思っている方や、営業トークではなく”本音のアドバイス”を聞いて物件を選びたいという方にもオススメです。

▼こんな人におすすめ

  • お部屋を借りる初期費用で損をしたくない
  • 信頼できる不動産屋で部屋を探したい
  • 効率よく物件を探したい

失敗しない物件探しはこちら

↑仲介手数料0円から物件選べます↑

 

  • この記事を書いた人

【監修】角名 達矢

(株)ホンネ不動産創業者、宅地建物取引士、不動産業界20年以上。22歳の時に就職した会社にて不動産業界の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受け、実務を経験した後27歳で独立。TVメディアに多数出演。賃貸仲介・売買仲介ともに経験豊富です。