不動産繁忙期は家賃が高いのは「嘘?」~取引動向についての新事実~

取引動向についての新事実 #イールームリサーチ

繁忙期は家賃が高いのは「嘘?」 #イールームリサーチ

不動産繁忙期は家賃が高いのは「嘘?」

「不動産繁忙期(1月~3月)は家賃が高い」

「年内に引っ越ししたほうがお得ですよ!」

年末に不動産会社に訪れるとだいたいこんなことを担当に言われませんか?
1月~3月は社会人や学生など探されているかたが多いので家賃がかなり高くなります。

そう……誰もが信じてしまうこの不動産担当が言うこのセリフ

ワンルームで5,000円以上は高くなるんだったら……
良し!早めに引っ越そう!!!と決断しようとしている人に朗報です。



実際の取引動向を調べてみた。

公益財団法人東日本不動産流通機構の首都圏賃貸居住用物件の取引動向のマンション
実際に成約済みのデータになります。

2015年10~12月 賃貸マンション成約情報

都県・地域名 件数(件) 賃料(万円) 建物面積(㎡) ㎡単価(円)
埼玉県 2441 6.8 40.15 1682
千葉県 1855 7 41 1710
東京23区 17409 9.9 33.89 2909
東京都他 2230 7.5 36.91 2044
横浜・川崎 4059 8.3 38 2194
神奈川県他 995 6.6 40.35 1646

2016年01~03月 賃貸マンション成約情報

都県・地域名 件数(件) 賃料(万円) 建物面積(㎡) ㎡単価(円)
埼玉県 3846 6.6 38.25 1737
千葉県 3279 7.1 39.02 1820
東京23区 24434 9.5 32.68 2912
東京都他 3810 7.4 34.93 2107
横浜・川崎 6220 8.1 35.92 2255
神奈川県他 1619 6.6 38.89 1695

仮にワンルーム20㎡のマンションに住んだ場合どのくらい高くなったか?
2015年10~12月から2016年01~03月 の家賃上昇金額

埼玉県 差額55円 55円×20㎡=1,100円UP
千葉県 差額110円 110円×20㎡=2,200円UP
東京23区 差額3円 3円×20㎡=60円UP
東京都他 差額63円 63円×20㎡=1,260円UP
横浜・川崎 差額61円 61円×20㎡=1,220円UP
神奈川県他 差額49円 49円×20㎡=980円UP

 

もうお分かりですよね。

2015年10~12月から2016年01~03月のデータを元にしていて確かに家賃はあがっておりますが、せいぜいワンルーム約1000円ぐらいなのです。

東京23区だと60円しか賃料が上がっていなかったのです。
千葉県は少し上がっていますね。賃料相場は需要と供給のバランスによって変わっていくのです。

どのように注意していくか

不動産仲介業者は早く成約して手数料を頂きたいので契約を誘発する発言をします。
勝手なイメージや根拠もない説明をする不動産会社には十分に注意が必要です。

根拠のある説明をしてくれる不動産業者を選んでいくようにしましょう。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

イールームリサーチ 株式会社EarthRevo 代表取締役 資格 宅地建物取引士 高校を卒業して専門学校へ通うため東京へ上京、20歳にして飲食店店長などの経歴を経て、22歳の時に不動産仲介会社へ就職。 その就職した会社にて不動産業者の慣例・慣習があまりにもひどく衝撃を受ける。 のち不動産実務を経験し27歳の時に独立。 2012年にTV出演にて不動産業界の悪い慣例・慣習を暴露。オンエア後に同業他社よりクレームと抗議の連絡を受ける。 そのことにより業界の仕組みを完全に変えないといけないと心から誓う。 不動産業界の健全化を強く願い実現するべく現在も奮闘中。